山口県周防大島町で行方不明になっていた2歳の男児が昨日の朝、行方不明になった曽祖父宅から北東に数百m離れた山中の沢の近くで発見された。行方不明となってから3日が経っていたが、男児は元気だと言う。
「早く見付かって欲しい。」と思う一方、「生存は厳しいかも。」という思いも正直在った。なので、男児が無事発見され、元気という報道には嬉しさしか無い。「子供は、想像しない様な行動を取る。だから、大人は子供の行動を、確り見守らないといけない。」というのを、改めて感じさせられるニュースだった。
男児の行方が判らなかった一昨夜、捜査関係者の或る言葉に衝撃を受けた。
「現時点で、事件の可能性は低い。溜池や水路に誤って転落した事が考えられたが、此の日の捜索では何も見付からなかった。現場には警察犬も投入されているが、此方も反応は無し。田舎の“神隠し事件”では、猛禽類に子供が攫われるケースが多々在るので、其れも考慮に入れている。」。
子猫や子犬等が猛禽類に攫われたという話は聞いた事が在るけれど、人間の子供がというのは驚きだ。2歳男児と言えば体重は11kg位という事で、そんなにも重い子供が猛禽類に攫われる可能性を、警察は視野に入れていた訳だ。
「“子供が猛禽類に攫われたケース”というのが、過去に在ったのか?」が気になり、色々調べてみたら、本当に在った様だ。此方で色々紹介されているが、海外で何件か報告されているし、日本でも「1895年(明治28年)12月中旬、広島県三次郡三次町で小児が大鷲に攫われた。」という報道がされている。見出し画像に使用したのは、明治28年1月28日付け読売新聞(朝刊)の記事。
此の記事からは、当該小児の年齢や体形等の情報は判らないが、攫ったとされる大鷲は「体重6~7貫目(約22.5~、26.25kg)、羽を広げた時の長さは2間(約3.6m)以上。」との事。此の大鷲は(広島県)高宮郡の方向に飛び去り、少なくとも1ヶ月以上経った報道時点では、攫われた小児の安否は明らかになっていない様だ。
又、同一と思われる大鷲が1895年1月7日に(広島県)高田郡粟屋村に飛来し、犬3匹を次々と襲って食べ、民家では嬰児を連れ攫おうとする等、村をパニックに陥らせたが、犬を襲っている所を発見した村人により、大鷲は捕獲されたそうだ。