ば○こう○ちの納得いかないコーナー

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「箱根駅伝」に関する事柄を幾つか

2012年01月07日 | スポーツ関連

東京箱根間往復大学駅伝競走」、通称「箱根駅伝」の魅力を昨年見出だしたという“超遅咲き人間”の自分、箱根駅伝に関して深い事を書こうとも思わないし、実際に深く書ける訳も無い。、箱根駅伝の中継や箱根駅伝に関する記事等を見聞する中で、色々気になった事柄が在るので、今日は其れ等を列挙してみる。

 

ブログ田無の万華鏡 (旧名田無の日記帳)」にて運営者の「田無の万華鏡の中の人」様が、「正月の風物詩の作り方」という記事を書いておられる。此の中で「箱根駅伝」と「全日本実業団対抗駅伝競走大会(通称:ニューイヤー駅伝)」を取り上げておられるのだが、実に興味深い指摘がされていた。

 

*****************************一方元旦のニューイヤー駅伝。学生よりも実力のある実業団の選手が全国から集まる大会ながら認知度(他局での取り扱われ方など)は箱根駅伝より低い。TBSでの中継開始は1988年からで日テレが箱根駅伝中継を始めるのとそう変わりはないのだが、こう見るとTBSはイベント作りが下手と言わざるを得ない。横浜ベイスターズを十分に生かせず、チームを弱体化させてDeNAに売ったことから見ても。

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箱根駅伝が開始されたのは1920年、そしてニューイヤー駅伝は1957年と、箱根駅伝の方が37年も歴史は長い。又、箱根駅伝の走者が大学生で在るのに対して、ニューイヤー駅伝は社会人という違いが在り、「社会人よりも学生の走者の方が、純粋な気持ちで応援出来る。」という視聴者も居る事だろう。「歴史の長さ」や「アマチュアリズム」を尊ぶ人達が少なからず居るで在ろう事を考えると、ニューイヤー駅伝よりも箱根駅伝の方が視聴率を稼げる土壌が在るのかもしれない。

 

だがしかし、田無の万華鏡の中の人様が指摘されている様に、箱根駅伝を日本テレビが放送開始したのは1987年から(箱根駅伝の放送自体は、テレビ東京が1979年から1986年していたそうだが。)、そしてニューイヤー駅伝をTBSが放送開始したのは1988年からと殆ど変らないのに、こんなにも認知度が違うとなると、「放送している局のイヴェント作りの巧拙の差」というのは否定出来ない気がする。

 

過去に何度か書いているけれど、嘗てのTBSは「報道番組」、「歌番組」、「ドラマ」等々、あらゆる分野で優れた番組を放送していて、自分が最も好きなTV局だった。だから辛辣な批判をするのは忍びないのだけれど、今のTBSは色んな面で駄目になっている気がする。田無の万華鏡の中の人様が指摘された「イヴェント作りの下手さ」というのも、其の1つと思っている。

 

以前にも書いたが、TBSがベイスターズのオーナーとなった際、とんねるず石橋貴明氏を“エグゼクティブ・アドバイザー”なる訳の判らないポジションで呼び寄せたのなんかは、全く理解不能。恐らくは高い対価を支払い、宣伝活動して貰う事に重きを置いたのだろうけれど、時偶球場を訪れては悪ふざけしているだけの石橋氏の姿を目にすると、「同じ大金を突っ込むなら、もっと有益な突っ込み所が在るだろうに。」とTBSのセンスの無さが歯痒くてならなかったし。

 

で、今年の箱根駅伝で言えば、体調不良の走者が目に付いた。記事「競技者の“生命”を第一に考えて欲しい」で取り上げた津野浩大選手(東京農業大学)の様に、「スタート前(約3時間程前。)に吐き、とても走れる状態では無かったけれど、『メンバー変更は、レース前迄しか許されない。』という大会規定が在る、(周りへの迷惑を考えて)走らざるを得なかった。」というケースの他にも、何人か具合の悪そうな走者が見受けられたのだが、気になったのは「彼等を過度美化賛美する報道が、少なからず在った。」という事。

 

ブログ「(まめ)たぬきの雑記」の運営者「gabefunyaa」様も、「駅伝高速化の時代と言われてずいぶんになるけど・・・」という記事のコメント欄で同様の指摘をされていたが、体調不良にも拘らず頑張った走者達には素直に敬意を表するけれど、だからと言ってマスメディアが彼等を過度に美化&賛美するというのは、戦時中の「亡くなった兵士達は皆、亡くなる前に『天皇万歳!』を口にした。」というプロパガンダと似た雰囲気を感じてしまう。過度に美化&賛美される事で、来年以降に走る者達が「どれだけ体調が悪くても、走らないといけない。」といったプレッシャーを背負ってしまうとしたら、其れは大問題だから。競技者達の健康を最優先させない競技なんぞ、自分は認めたくない。

 

此の4年間、箱根駅伝で最も注目を集めた走者と言えば、東洋大学柏原竜二選手だろう。冒頭で記した様に「箱根駅伝に詳しくない自分」ですらも、彼が「4年連続で区間賞を獲得した凄い選手」というのは知っているし。そんな柏原選手に関して、面白い記事が載っていた。

 

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「東洋大の柏原がAKB48篠田の目の前で大胆発言」(1月4日、livedoorニュース

 

箱根駅伝で総合優勝を飾り、大会MVPにも選ばれた東洋大学のエース柏原竜二の発言がツイッターで話題になっている。

柏原は1月4日放送の日本テレビ「PON!」に出演した際、「AKBの中で好きな人は居ますか?」と聞かれ、篠田麻里子の目の前で余りAKBに興味が無くて・・・。と答えてしまったのだ。

篠田は今回の箱根駅伝の観戦に行った事も番組内で明かしていたにも拘らず、柏原は社交辞令に付き合わず素直に回答した為、生放送で在る同番組の雰囲気は一瞬凍り付いた様にも見えた。

ツイッターでは「凄い。」、「良く遣った!柏原。」等、自分を貫いた柏原への賞賛の声が多数寄せられているが、一方で「AKBに失礼じゃないか?」等批判も目立つ。又、声優花澤香菜のファンとして有名な為、AKBに興味が無いのも仕方無い。」と、柏原の好みを無視して質問した番組側のリサーチ不足を指摘する声も一部に見られた。

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AKB48のファン、特に篠田さんの熱狂的なファンからすれば、「何と失礼な答えだ。」という憤りも在るだろう。又、そうで無くても、「もっと“大人の対応”が在るだろうに。」という意見が在ろう事も、理解している。しかし個人的に言えば、柏原選手の様な「自然な対応」は結構ん好きだったりする。

 

此れが「自分は、AKB48が大嫌いなんです。」といった答えなら、流石に其れはどうかと思うけれど、「興味が無い事柄」に付いて「好きです。」とか「興味在ります。」という“嘘”を言う必要は無いと思う。

 

森田一義アワー 笑っていいとも!」の名物コーナー「テレホンショッキング」では、「友達でも何でも無いのに、番組宣伝等の“”だけで、『御友達』と称する人を紹介したりするケース。」がしばしば在るけれど、ああいう雰囲気が自分は大嫌い。況してや今回のケースは、「柏原選手が大のアニメ好きで在り、声優の花澤香菜さんの大ファン。」というのが広く知られているのだから、番組側のリサーチ不足&配慮不足が指摘されるのは未だしも、柏原選手の対応が非難される筋合いでは無い。


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6 コメント

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Unknown (ぷりな)
2012-01-07 17:18:03
20年近く前に隣家のお兄さんが箱根駅伝に出ていたことがあるのですが、私より10歳以上年上で接点がまったくなかったことと、みな隣のことをもっぱら屋号で呼んでいたために当時は苗字を知らず、「どの人なの?」という状態でした。

「田無の万華鏡の中の人」様が書いていらっしゃるように、「順位争いを先頭だけでなく、最下位についても見せる」、「コース近隣の名所も映す」、「往年の名選手のエピソードを伝える」、「一握りの有名選手のみならず、その他大勢の選手1人1人についても、様々な情報を織り込みながら見せる」という工夫があるからこそ、ここまでのイベントになったのだと思います。

元アナウンサーの鈴木健二氏が著書の中で、「ミカン狩りをリポートするときに、並みのリポーターはミカンのことしか下調べしてこない。しかし、デキるリポーターは畑から見える海が映ることも考えて、ミカン収穫の時期に獲れる魚についても調べてくる」と書いていらっしゃいました。幅広くスポットを当てる局もあれば、有名どころばかり延々と取り上げる局もあり、鈴木氏の言葉はスポーツ中継についても当てはまると思います。

また、詩的な言葉をみだりに用いて感傷的な実況をする局もありますが、試合そのものを伝えるだけで十分面白いのに。題材は良いのですから、「感動せい!」とわざわざ煽らずに淡々と実況してくれても、ほっといたって感動しますがな。
エピソードについては、「1分以内で紹介できるならともかく、数分以上の時間を要するエピソード紹介やインタビューは中継本体とは切り離して、番外編というか特別編として再構成すればいいじゃん。そうすれば一粒で二度おいしくなるのに」と感じる局もあります。

体調不良の選手は私も何人か気が付きました。実業団のニューイヤー駅伝と、大学生の箱根駅伝の各区間の距離を調べてみましたが、箱根は区間が長すぎると思います。ニューイヤーの最短8.3㎞、最長22.0㎞に対して、箱根は最短で18.5㎞、それ以外の区間はすべて20㎞を超えています。箱根での無理がたたり、実業団で鳴かず飛ばずになった選手や、競技生命を絶たれた選手も少なくないと聞きます。区間の長さと、無理をした選手を過度に賛美する報道姿勢は改善されてほしいと考えます。
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>ぷりな様 (giants-55)
2012-01-07 22:35:41
書き込み有り難う御座いました。

どれだけ美味しい料理でも、其れ許りを連日食せば、好い加減嫌になるもの。実況もそうで、何でもかんでも詰め込めば聞いている側は辟易としてしまうし、かと言って情景描写だけでは「そんなの判ってるよ。」となってしまう。所謂“雛壇芸人”達が映し出された物を大声で逐一“なぞる”だけという、近年のヴァラエティー番組には苛々させられますが(http://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/27e16dddc1453463a9a5c470909c38af)、其れと似た感じかと。

「走者達」という最高の食材を元にして、後は如何に味付けするかがTV局の腕次第。そういった意味で、日本テレビはTBSより勝っているのでしょうね。

「度を越した無理をする事」を賛美する報道が、以前の高校野球では本当に多かった。其の為に選手生命が絶たれたり、短くなってしまった有為な選手達がどれだけ居た事か。どんな競技で在れ、競技者達の健康を最優先に考えないと、結局は競技自体をじり貧にさせてしまうだけでしょうね。
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あけましておめでとうございます (spade)
2012-01-08 01:47:02
あけましておめでとうございますって、もう7日も過ぎてしまいましたが、本年もご活躍をお祈りいたします。

実は今年初めてニューイヤー駅伝にも「繰上げ」があると知りました。高田自衛隊が何べんも繰上げされていたのだけど、「これ日テレだったらもっと上手い事盛り上げるんだろうな」と感じました。今日、高校サッカーを見ていても感じたけれど、「時候の挨拶のようなことを言うことが多い」、「郷土の紹介が多い」と「正月なのでこれといって何も見るものがない・バラエティ番組が嫌い」な傾向のある高齢男性に受ける実況をする印象を持っています。しかもテレビ朝日のような「プロレス的盛り上げ」をしない(セクハラで飛ばされたあの人はそうでもなかったけど)。淡々と盛り上げるのが上手い。ノウハウを持っているのでしょうね。
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>spade様 (giants-55)
2012-01-08 02:24:18
旧年中は大変御世話になりました。本年も、何卒宜しく御願い致します。

TV局によって、「得手」&「不得手」というのは在りますね。例えばフジテレビで言えば、「面白ければ、何でも在り。」といった制作姿勢が以前は露骨に強く、其れが同局の視聴率を大幅に上げた要因でした。個人的には、同局のスタンスが嫌いでしたけれど。

嘗ての日テレには、「野暮ったさ」を感じていました。表現するのが非常に難しいのですが、「プロ野球関連の番組を作れば、12チームのファンをスタジオに呼び、無闇矢鱈と笛太鼓を打ち鳴らせる演出を好む。」感覚とでも言いましょうか。

其処迄の野暮ったさは無くなりましたが、其の流れを汲んだ雰囲気というのは若干残っており、其れが箱根駅伝の実況では功を奏していると言えるのかもしれませんね。
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自分の得意ジャンルですのでいろいろと (マラソン・マン)
2012-01-15 22:25:17
遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。今年もまた、立ち寄らせていただきます。

さて、今年最初の書き込みは僕の得意のジャンルなのでいろいろと長くなるかもしれません。

1986年の晩秋のスポーツ紙にて、日テレが箱根駅伝の生中継を決定というニュースが掲載された時のことはよく覚えています。これはなんかとても面白そうじゃないかとわくわくしたものでした。翌年の正月、家族皆で、初めて見る箱根駅伝に驚かされました。こんな激しいスポーツがあったのかと。その後、僕もランニングを始め、マラソンに対する興味が深まるにつれて、プロ野球ファンが将来のスターを探すために甲子園を見るような目で箱根を見るようになりました。

しかしながら、最近の箱根の人気の過熱ぶりには少々辟易とさせられる面もあります。

別の名義で長年続けてきたサイトでは毎年1月には箱根やニューイヤーについていろいろと書いてきました。
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/kanchan42195/diary/200501A

http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/kanchan42195/diary/200601A

http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/kanchan42195/diary/200801A

TBSがせっかくの好素材を台無しにしていることは僕も以前から気づいていましたが、最低だったのは6年前、あのボクシング3兄弟のPRに利用された時です。陸上ファンの間では、一時期、「世界陸上の中継を日テレに戻せ。」
という声も上がっていたほどです。

ブレーキを起こしたランナーを英雄視するのも、いい事ではないなと思っていますが、駅伝というのは、本当に恐ろしい競技であり、僕のごときレベルのランナーでさえ、襷をつけて走ると個人のレース以上の力を振り絞ってしまいます。僕も駅伝のレース中に肉離れを起こしたことがあります。

ところで、東京農大は今年からあの谷口浩美さんがコーチに就任しました。(監督の日体大時代の1年後輩にあたります。)挫折を味わいながらトップに立った人だけに、津野選手をどう立ち直させるかが興味深いです。
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>マラソン・マン様 (giants-55)
2012-01-16 01:41:02
此方こそ、今年も宜しく御願い致します。今回は此方にレスを付けさせて貰いますね。

TBS、昔は凄くセンスの良いTV局だったと思うのですが、近年は本当に駄目駄目ですね。亀田ファミリーを“至宝”の如く取り扱い、彼等の言い成りになっているのは情けない限り。(勿論、3兄弟達が“過剰に演技している”面は在るでしょう。漏れ伝わる所では、少なくとも上2人は普段、あんな感じでは無いとか。最悪なのは、親父でしょうね。)

不動産関係に手を出し、其れが上手く行った事も在ってか、一層制作姿勢に“遣っ付け仕事感”を覚える様になりました。

“背負う物”が大きければ大きい程、背負った者はどうしても無理をしてしまうもの。其れをセーブさせるのが指導者で在り、マスメディアは選手生命を害する様な報道はしてならない。選手達が必死だからこそ、過剰に美化する風潮は怖さを感じてしまいます。
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