1986年に始まった府中刑務所の改築で、高さ3m以上だった白い塀も造り替えられ、道路と歩道の間には植栽が設けられた。現在の風景が載っていたが、 ニュース映像を見る限り心寂しい光景だった当時とはかなり変わっている。唯、近所に当時から住んでいる人達の記憶には、3億円事件が今でも深く刻み込まれているのが記事からも良く判る。「警察が何度も自宅に来て、『不審な車を見なかったか?』と聞かれた。運転免許を持つ女性が少ない時代に免許を持っていたから、私も随分調べられました。」と近所に住む60代初めの女性の証言が載っているが、モンタージュ写真を作成し、“ローラー作戦”と称される無差別&大規模な聞き込みを行った捜査本部の様子が垣間見える話だ。結構有名な話では在るが、事件現場前に在る都立府中高校に当時生徒として在籍していた高田純次氏や布施明氏等も被疑者として名前が挙げられていたとか。(勿論、両名とも無関係と判断されたが。)
当時、大卒者の平均初任給(男子)は3万600円。今年の場合は20万1,300円という事で、当時の6.6倍に当たる。単純計算で言えば、当時の3億円は約20億円となり、今ならば「20億円事件」という事になるのだろう。当時の刑務所と通りの反対側は空き地が目立っていたが、今は住宅街。近くのJR国分寺駅から徒歩15分で、30坪の土地と2階建ての新築住宅を購入すると4千万円から6千万必要だが、当時は同条件で約300万円というのだから驚く。「トヨタの『カローラ・デラックス』が約50万円。」、「都内の銭湯数はピークで、大人の入湯料は32円。」、「かけ蕎麦は一杯70円。」、「ハイライトは一箱80円。」、「ジャイアンツ・長嶋茂雄選手が4千140万円で年俸更改し、球界初の4千万円プレーヤーになった。」時代。そして65歳以上が総人口の22%を占める現在に対して、当時は6%の約600万人だったと言う。
当時、大卒者の平均初任給(男子)は3万600円。今年の場合は20万1,300円という事で、当時の6.6倍に当たる。単純計算で言えば、当時の3億円は約20億円となり、今ならば「20億円事件」という事になるのだろう。当時の刑務所と通りの反対側は空き地が目立っていたが、今は住宅街。近くのJR国分寺駅から徒歩15分で、30坪の土地と2階建ての新築住宅を購入すると4千万円から6千万必要だが、当時は同条件で約300万円というのだから驚く。「トヨタの『カローラ・デラックス』が約50万円。」、「都内の銭湯数はピークで、大人の入湯料は32円。」、「かけ蕎麦は一杯70円。」、「ハイライトは一箱80円。」、「ジャイアンツ・長嶋茂雄選手が4千140万円で年俸更改し、球界初の4千万円プレーヤーになった。」時代。そして65歳以上が総人口の22%を占める現在に対して、当時は6%の約600万人だったと言う。
「余りに手際の良い現金強奪。」、「全く使用された形跡の無い3億円。」、「モンタージュ写真とされていたのが、実は3億円事件が発生する1年程前に亡くなっていた人物の写真だった。」等々、3億円事件には多くの謎に満ちています。関連本を少なからず読みましたが、自分もtak様と同様に警察関係者の子息が犯人という説に、一番説得力を感じました。既に亡くなっていた人物の写真をそのまま使っていたという点なぞ、「本当に犯人を捕まえる気が在ったのだろうか?“大きな組織”を守る為、真犯人を捕まえたくなかったのではないか?」という思いがするからです。件の子息が不審な服毒死を遂げたのも、その思いを強くさせます。又、全く使われた形跡の無い現金というのも、「“何か”を死守する為、廃棄されたのかなあ?」とも。勿論、闇組織の介在も考えられなくはないですが・・・。
兎にも角にも帝銀事件と並んで、3億円事件が昭和の時代を代表する大事件で在ったのは間違い無いですね。
古今東西、人類は多くの謎と直面し、それ等に魅了されて来ました。3億円事件が未だに多くの人の脳裏に焼き付いているのには、余りにも謎が多いというのも在るでしょう。そしてマヌケ様も書かれている様に、不謹慎では在るのだけれども、ルパン三世が如き手際の良い大犯罪というのが、「天晴れ!」と思わせてしまうのでしょうね。
この事件がそのまま現代で起こっていたとしたら、恐らくは直ぐに犯人に辿り着くのではないかと。到る所に監視カメラが設置されている現代では、犯人の姿はバッチリ撮られてしまうでしょうから。