ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

マスメディアへの不信度

2005年06月29日 | 其の他
以前にも取り上げたが、ロシア科学アカデミー経済研究所客員研究員の隈部兼作氏が昨日の新聞コラム欄に「マスコミの力」という記事を書かれていた。

ロシアでは政府によるマスメディアへの締め付けが厳しさを増して来ているのだそうだ。ところが、隈部氏が日本在住のロシア人に「ロシアのマスメディア」に付いて尋ねた所、ロシア人はソ連時代から、政府やマスコミの言う事を鵜呑みにしない。都合の悪い事が報道されず、知らない間に重要な事が決定されてしまう方が怖い。ロシアでも問題は多いが。若貴問題等を連日報道する日本のマスコミの姿勢はどうなのか?自国民に知らすべき重要な事がもっと在るのではないか。と言われたそうだ。

又、隈部氏の父親が孫に語ったという戦争中の話も書かれていた。軍国青年だった父親は徴兵されて国の為に戦えると喜んでいたのも束の間、身体を悪くして東京に戻され、その後は戦線から送られて来る通信を担当。ところが、其処で知り得る戦況は大本営発表のモノとは正反対で、ここ迄真実を隠そうとしている事が信じられなかったと語っていたと。

いみじくも先日、米国でのメディアに関する調査結果が発表されていたが、新聞を「信頼出来る」と回答した米国人は54%で、4年前の63%から9ポイント下落し、初めて50%台に低下したという事だった。1985年には84%在ったという事なので、20年で30ポイントも信頼度が下がった事になる。

ジャイアンツ支配による球界の歪みを糾弾する一方で、一旦は球界から身を退いていたナベツネの言動を嬉々として逐一報じたり、カネシゲタカシ様も取り上げておられる様に「長嶋氏の復帰」を騒ぎ立てているマスメディア。又、重要なニュースが山積している中、ニュース番組の冒頭から延々とヨン様だ、若貴の確執だ、挙句は一柔道選手の妊娠会見を取り上げているマスメディア。こんな有様がまともと言えるのだろうか?

隈部氏は「急速なテンポで世界情勢が変化する時代に、的確な情報収集を重視せず、不都合な情報を無視して意思決定しようとする国又は企業が、どの様な運命を辿るかは、これ迄の歴史が証明している。日本がより良い方向に発展するには、情報公開や透明性を高める事が不可欠であり、その為にはマスコミの役割が一層重要になって来ている。」としているが、本当にその通りだと思う。

マスメディアという公器に従事する者は、もっと高い志を持って貰いたい。
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7 コメント

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Unknown (しがないいちサラリーマン)
2005-07-02 06:08:20
私はずいぶん前にある出来事に関連してある時期集中的にマスコミの方達をお相手したことがあったのですが、本当に驚きました。あれは人間ではない。人間の顔をかぶった獣だと、三宅島の噴火を受けて取材を受けていた住民が言ったそうですが、本当にその通りでした。



まず、ルールを全く守らない。ルールを守ってください、こちらからのお願いを守ってください、とわざわざお願いしても、知らなかった(毎日繰り返しているのに?)、と言う。家宅不法侵入、盗み聞き、尾行、カーチェース、待ち伏せ、何でもありでした。でも、面白いのは、どこの社ですか? と抗議すると、必ず名刺をくれるのです。悪い、と思っていない証拠でしょう。それに言葉遣いも態度も本当に悪かったですし。私のようなしがないサラリーマンは本当に恐怖を覚えました。恫喝されている感じでした。



でもそのときに思ったのはしがないサラリーマンは無力だということです。結局彼らの横暴さをただ耐えるしかない。彼らを検証する手段が無いのです。彼らを監視する手段が無いのです。



そういった体験もあって全くマスコミを信じていません。最近はインターネットがあるので、「元資料」にすぐにあたることができることが幸いでしょうか。
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>しがないいちサラリーマン様 (giants-55)
2005-07-02 14:35:35
初めまして。書き込み有難うございました。



マスメディアによる被害に遭われたとの事、本当に大変でしたね。福知山線の脱線事故が起きた際、記者会見に臨んでいるJR西日本幹部達に対して口汚く罵っている記者の事が問題になりました。あの姿からは、社会正義という”偽の”仮面を被り、弱い者虐めしているアホとしか自分は思えませんでした。



散々理不尽な事をしながらも、平然と自社の名刺を差し出せるというのも、自分達こそが社会正義の遂行者だという思い上がった意識(エリート意識)が根底に在るからではないでしょうか。



一方向に世論誘導を図るマスメディア。悪と正義というシンプルな対立軸を作り上げようとするマスメディア。何かおかしいです。こういった姿勢が、マスメディアによる被害者を多く生み出しているのでしょう。



でも、松本サリン事件が起こった際、河野さん一家に自分を含めて多くの人間が疑惑の目を向けた様に、国民の側も問題は在ると思っています。安直にマスメディアの報道に乗っかってしまうのではなく、自分の頭で考え&整理して行くという事が、これからは一層国民の側にも求められると思います。これは自戒の意味も含めてですが・・・。



これからも宜しく御願い致します。
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giants-55さんは、博識ですね。 (分家屋治三郎)
2005-07-02 17:23:27
こんにちは、



 ここのブログをちょこちょこ拝見させて頂いております。ブログのエントリーの守備範囲の広さに、只々驚いております。



 私も、ここ半年近く、日本のメディアに対し物凄く不信感といか、呆れているんですよ.....。



 弱い者イジメが得意ですよね、あの輩は、JR福知山線の列車事故の記者会見時の一部の記者の態度に物凄く腹が立ちました。その中でも、真っ赤な朝日さんのとこの奴さんは、2ch?で吊るし上げられていたみたいですが、何様か勘違いしている方が多いように見えますね。JR西日本のトホホぶりも非難されてもいたし方ないのは、百も承知ですけどあの記者たちの態度は、弁明もできない弱りきった人間に唾を吐きかけているようなもので、見苦しくて仕方なかった。



 とにかく、最近の日本のメディアは、狂っているというか、胡散臭さ満載です。本当の意味で、今、日本国民が欲している報道をして頂きたいものです。



 N○Kで6月19日にBSにて放映されていた、あるディベート番組も、捏造に近いぐらいの悲惨な結果で終わった番組でした.....あえて詳しい内容は割愛させて頂きます。giants-55さんには、ご迷惑お掛けしたくないので詳しく書いてしまうと、変なのが寄生する可能性が充分ありますので、大変長くなりまして申し訳ありません。又、寄らせてください。失礼致しました。本当に納得いかない事だらけです!!
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「中庸」 (真流)
2005-07-03 15:39:09
こちらでコメントするのは,ずいぶん久しぶりになります…。



最近のマスコミに関してですが,簡単に言えば「どれもあてにならないなぁ」という思いを持っています。良い方向に流れている時はとことん持ち上げ,悪い方向に流れそうな時はさらに追い詰めたり,叩き落したり,挙句の果てには目を逸らしたり,背けさせたり…。方向性が極端過ぎて,真実がどんどんボケていくような感じさえします。

また,「なぜそうなったのか?」という「検証」を怠っているように思います。あるいは「警鐘を鳴らす」という行為も。私は競馬を楽しんでいますが,マスコミからもらった情報に関しては鵜呑みにするとろくな事がほとんどないので,自分なりの基準を設けてやっています。そうしたところから,物事に対する考察を主体的にやらなければなという思いを強く持っています。



一方で思うのですが,「中庸」でいられるのがとても難しくなっているように思います。欧米的な考えの影響も大きいのかもしれませんが,「"ゼネラリスト"に"押し込んで来た"」日本社会の反動,歪みの部分,あるいは「変身願望」,「コンプレックス」も否定できないような気がします。「出る杭は打たれる」日本社会の一つの現象として,それに反発するかのような力がマスコミの極端な報道として現れてくるのではないかと,密かに思っています。



ニュース個々に関しては,「イラクの自衛隊はどうした?」とか思ったりしています。あと,アフリカ・南米の情勢とかほとんど流れてこないですよね。しかも,流れる時は悪いイメージばかりですし。本当は,もっともっと世界のことにも目を向けていかなければならない時なのに,そういう情報が独力で得ようとしないと得られないで,必要の無さそうな情報ばかり垂れ流し(某タレントの離婚?とか)という現状。こちら側から三行半をつけたいところです。
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おじゃまします (issie)
2005-07-04 12:29:47
NHKの「あすを読む」とか「視点論点」とかいい番組はあるんですよね。報道の行きすぎも何とかならないんでしょうか。。

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ある報道がピタッと止んだ!! (分家屋治三郎)
2005-07-04 13:40:07
 マスメディアへの不信感と言う事で、一つ気になる事があるのですが、イギリスの海岸沖で発見された、あの男と言えば...ピアノマンですが、どうなったんでしょうね?あんなに報道していたのに.....。

 イギリス国内で起きた、如何わしい事をメインのニュース番組で、トップ扱いしていた事に、物凄い違和感があって、呆れて笑ってしまった次第です。

 あの話が事実だったとしたら、あんな手の込んだグラビア撮影のような写真も出てこないだろうし、すぐ

身元も判明できそうなのものですが.....。

 他愛のないお話ですみませんでした。
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メディアとジャーナリズム (ふうてんの猫)
2005-07-05 01:40:07
こんばんわ。

ふうてんの猫です。



最近はバタバタしていて、お邪魔する頻度も少なく申し訳ないです。



事実を伝えようとするジャーナリズムと、漫画や映画やレンタルビデオと同列のメディアが同一視されていることに、問題があるように思います。



所詮テレビなんて、視聴率が欲しければ、ヤラセだろうが、おっぱいぽろりだろうが平気でやる連中ですし、そういう存在に公平性や社会性を求めていることがおかしいように思います。



日本では一部の有志がやるような論壇や、ジャーナリズムしかないのではないかと思います。



テレビが伝えようとしているのは、大衆が時間をつぶすのに最適な(視聴率が稼げる)番組であって、真実でも公正さでもないといえるでしょう。

朝日は、いまだに中国や北朝鮮や共産主義の宣伝をするために頑張っているようですが、まぁそれも目的ではあります。



でも多くの場合は単に視聴率でしかないですよね。



やはり国営放送は大事で、NHKやBBSのようなメディアを有権者がどうコントロールするかが大事ではなかろうかと思います。

そして庶民がメディアになれるインターネットも頑張れ!!と思います。





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