ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

其の人の人生

2012年03月21日 | 其の他

芸能人を例に挙げるならば山城新伍氏や大原麗子さん、そして先日亡くなられた山口美江さん等、全盛期の華やかさを知っているだけに、其の最期憐憫の思いを禁じ得ないケースが在る。勿論傍目からは「気の毒に・・・。」と感じてしまう最期で在っても、当人からすれば「良い人生だった。」と満足し乍ら黄泉の世界へと旅立ったかもしれないが。

 

昔からずっと思っていた事だけれど、周りの近しい人間が徐々に鬼籍に入り出した頃からは一層「人生の幸不幸って、其の人の人生が終わってみないと、何とも言えない。」という思いが強くなっている。

 

若い頃より、苦労知らずで育って来た様な叔母居る。結婚して以降は「そこそこ裕福。」と言える様な生活を送って来ていたのだが、高齢者と呼ばれる年代の少し前辺りから、「不幸」を感じさせる事柄が次々に起こり、挙げ句に彼女自身が難病罹患してしまった。現代医学では完治が見込めず、病の進行を遅くさせるのが精々というのが実状。症状の悪化を伝え聞くに、遣る瀬無い思いになってしまう。人生の終盤になって、不幸がどっと押し寄せたという感じが在る。

 

「幸福」や「不幸」の“尺度”は人其れ其れだし、一概には言えないのは判っているけれど、一部の人を除いたら、『人生の幸福累計』から『人生の不幸累計』を差し引いたら、多くは余り変わりが無いのかもしれないなあ。と思ったりもする。「そうでも思わないと、遣り切れない。」という気持ちが在るのも事実だが・・・。


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2 コメント

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私も (AK)
2012-03-23 22:53:53
威張っていて苦手だった近所のおじさんが現役を退いてすぐに奥さんの介護に苦労されて一気に老け込んで病気になった姿を見たとき、この世のはかなさを感じました。その奥さん、亭主が威張り散らしていたから相当酷い苦労されていたはず(その年代にはありがちですが)。結局イーブンになったんですね。

自分はどうなることやら…
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>AK様 (giants-55)
2012-03-24 00:39:29
書き込み有り難う御座いました。

奥さんに威張り散らかしていたからこそ、心の何処かに罪悪感をずっと抱え続け、其れで奥さんの介護に専念されていたのかもしれませんね。介護は本当に重労働と思うし、其れで心身共に老け込んでしまったのかもしれませんが、でも罪悪感を少しでも減じられたとしたら、旦那さんも其の点では救われた感が在るかも。
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