ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

新たな偽装問題?

2005年12月29日 | 時事ネタ関連
多くの分野に於いて、「偽装」というキーワードが付いて廻った2005年。その極め付けが耐震強度偽装問題だった訳だが、「AERA(12月26日号)」に新たな偽装問題が載ったいた。

「政治家への『偽装』昇段」という記事によると、11月30日に発表された剣道六段審査会合格者名簿に、橋本龍太郎元首相、久間章生自民党総務会長鴻池祥肇防災構造改革特区担当相、臼井日出男法相自民党出身の4人の政治家の名前が載っている。剣道の段位は初段から八段迄在り、六段以上は全国単位で試験が行なわれ、年3回しか受験出来ないのだそうだ。近年、剣道の段位取得は極めて難しくなって来ており、10回以上審査を受けている人も居るのだとか。この日の審査も受験者1,727人中、合格者は208人。つまり、合格率は12%だった訳だ。彼等が他の受験者と同じ条件で審査を受け、難関を突破したので在れば全く問題は無いのだが、どうやらそうでは無かった様なのだ。

他の受験者が東京武道館で審査を受けたのに対し、この4人の政治家達は衆院議員会館の裏手に在る国会内の道場で審査を受けた”事になっている”。主催者の日本剣道連盟によると、「政治家という仕事上、千人以上も集まる会場では警備の問題が在る。又、非常に枢要な仕事をしているので忙しく、試験会場に足を運ぶ事も難しい。一般と同じ会場だと混乱を招く可能性が在り、別会場で行なった。難易度も、他と公平にした善政の一環だ。」との事。VIPに対して、それなりの配慮を取り計らったというのは理解出来る。でも、立ち会ったのは連盟関係者だけという密室状態で、それも合格率が100%というのでは、一般受験者と全く同じ条件で行なわれたというのは甚だ怪しさを感じてしまう。

合格した久間氏は、これ迄の経験や技量等を勘案して特別扱いして貰った。6人の審査員にきちんと見て貰った上で、県の連盟から推薦も貰っていたし、名誉として一段上げて貰ったんですよ。と回答している。記事でも書かれているが、”名誉六段”というのならば話は未だ判る。他の分野に於いても、知名度を上げる為に著名人に”名誉段位”を与える話はまま在るからだ。広告宣伝の為に与えている、全く別物の”飾り”と思えば、さして目くじらを立てる事では無い様に自分も思う。

しかし、今回の一件が問題に思えるのは、名誉段位ではなく、正当な段位で在ったという事。4人の審査時には、「剣道型(剣道の技術・動作の基礎を纏めたもの。)なんて忘れてしまった。」という言葉が飛び出し、「とても六段に相当する技量ではなかった。」という立会い者の証言を目にすると、段位取得の為に愚直に励んでいる一般受験者が気の毒になって来る。又、特定団体と政治化との癒着という部分でも、疑問を感じざるを得ない。

オリンピックの出場資格に「開催前年の7月1日現在、満15歳で在る事。」という縛りが在る為、好成績を残しながらも、来年のトリノオリンピックへの出場が叶わなかった浅田真央選手。「特例で出場させて上げるべき。」という世論が多かった様だが、個人的には特例を認めるべきではないと思っていた。勿論、彼女の素晴らしい技量や健気さを見るに付け、「特例で出させて上げたい。」という気持が自分にも在ったのは確かだが(当該選手が、例えば鈴木宗男氏の様な人物だったとしたら、世論はこうも動いただろうか?(笑))、例外を作る事で妙なや不正は得てして生まれて来るもの。「東武鉄道運転士の解雇問題」の様に、明確な基準や規定が無い場合には、特例というか”情”が介在しても悪くは無いと思うが、浅田選手の場合には理不尽と言える面は在るにせよ、きちんとした規定が在る以上は"情”を介在させるべきではないと考える。

今回の昇段も正当な段位を与える以上は、一般受験者と同様の審査基準で判定されるべきで、其処に特例や情を介在させていたとしたら言語道断だ。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
« SMAP | トップ | 「バスジャック」&「さいえ... »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>ごん様 (giants-55)
2005-12-30 03:20:19
書き込み有難うございました。



キューティーハニーの作詞家クロードQ氏なる人物の正体に関しては、記事(http://964.jp/Z3xh)でも取り上げました様に、自分も幼少時からずっと気になっておりました。しかし、こちら(http://964.jp/Z3xi)の情報によりますと、某大学の放送学科の学科長兼放送コースの教授との事です。又、SMAPのメンバーを選ばれた方という噂も在る様で、益々気になる人物です(笑)。



良い年の瀬を御過ごし下さい。
返信する
Unknown (ごん)
2005-12-29 20:55:03
こんにちは、ごんです。

今年もいろんなことがありましたね、あとわずかとなりました。でも、ひとつ気にかかる事がひとつ残ってます・・それは・・キューティーハニーの作詞家クロード・Q氏って、誰なんだー、・・って事でした。

すいません、たわいもない事で。それではよいお年を。
返信する
同じ。 (syuu)
2005-12-29 06:25:08
 議員も一般庶民も同じです。審査基準も同じでなくてはならないですよね。手に豆を幾つも作ってはつぶしながらも段取得に励んでいる人たちを考えると、本当に腹立たしいです。

 もし私が有段者であったら、深夜にこういう人たちを闇討ちし、「それでもアナタは六段ですか!恥を知りなさい!」と一喝してやりたいですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。