投打共にピリッとせず、最下位に沈んでいるジャイアンツ。ファンとしてはフラストレーションが溜まるシーズンだけれど、昨夜行われた対ライオンズ戦は、打撃面で久々にスカッとする試合だった。
岡本和真選手が3安打2打点を挙げ、7階裏には坂本勇人選手が3ランを放って中押し。そして、8回裏には阿部慎之助選手が駄目押しとなる3ラン。若手、中堅、ヴェテランの主砲が揃って活躍し、溜飲が下がる思いが。
坂本選手の放った3ランは通算172号となり、此れはジャイアンツ選手のホームラン・ランキング(“ジャイアンツの選手として在籍していた期間”のホームラン・ランキング)では、中畑清氏及びウォーレン・クロマティ氏の171号を抜いて、歴代単独10位となった。
彼の中畑氏やクロマティ氏の記録を、坂本選手が「29歳5ヶ月26日」で追い抜いたというのは、感慨深い物が在る。
2006年の高校生ドラフトで、ジャイアンツは堂上直倫選手を1位指名するも籤で外し、所謂“外れ1位”で獲得したのが坂本選手。「プロ入り前の評価は、必ずしもプロ入り後の結果と結び付かないのだなあ。」と改めて感じさせられると共に、「若し坂本選手が獲得出来ていなかったら。」と思うとゾッとする。
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「ジャイアンツ選手の歴代ホームラン・ランキング」(6月9日現在)
1位: 王貞治氏(868本)
2位: 長嶋茂雄氏(444本)
3位: 阿部慎之助選手(392本)
4位: 原辰徳氏(382本)
5位: 松井秀喜氏(332本)
6位: 高橋由伸氏(321本)
7位: 柴田勲氏(194本)
8位: 清原和博氏(185本)
9位: 川上哲治氏(181本)
10位:坂本勇人選手(172本)
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ジャイアンツがチーム通算1万本を決めた際、1人で全体の8.68%に該当する868本を打っていた王貞治氏が歴代1位。
NPBでの歴代ホームラン・ランキング(6月9日)を見ると、彼のランディ・バース氏が通算202本で100位となっている。怪物バース氏と肩を並べる迄、後「29本」(此の記事を書いている時点で、坂本選手は173本目を放ったので。)。ジャイアンツ選手の歴代ホームラン・ランキングで言えば、後「8本」で“打撃の神様”と呼ばれた川上哲治氏と肩を並べる事になる。