昨夕、安倍晋三首相が入院先の慶應義塾大学病院で記者会見を開いた。”政治家としての生命”が実質的に絶たれた上、病身でも在るので辛辣な事は書きたくないが、「今頃になって状況説明や謝罪をされてもねえ。最後の最後迄、全てに於いて時宜を逸し続けた人だったんだなあ。」という思いが拭い切れない。自ら蒔いた種とはいえ、これからずっと「空気の読めない人間」とか「無責任男」等のマイナス・イメージで語られて行くのは辛いだろうなとは思う。でも、あの空気の読めなさ加減を考えると、首相を辞めた後は意外と何事も無かったかの様に振舞える人なのかもしれないが。
さて昨日は午後から、CS放送等でセ&パの試合を見捲っていた。「ホークスv.s.ファイターズ*1」戦ではホークスを応援しつつ、ファイターズの粘りの野球に舌を巻き、「ゴールデンイーグルスv.s.ライオンズ」戦では嘗て”無敵の王者”と呼ばれたライオンズが、昨年迄の弱さから脱却したゴールデンイーグルスの前に屈した事に感慨を覚えた。「ベイスターズv.s.タイガース」戦では完全に自チームのペースで試合を運び乍ら、絶対的な抑えの藤川球児投手がベイスターズ打線に捕まり、まさかの敗戦を喫したタイガースの姿に勝負の怖さを痛感。そしてセ・リーグの大一番「ジャイアンツv.s.ドラゴンズ」戦を、昂る思いでTV観戦したのだった。
結果的には5対7でジャイアンツが敗戦を喫して首位の座から転落し、ドラゴンズに優勝マジック7が点灯。ジャイアンツにとっては非常に痛い敗戦だが、試合経過を見守っていると、実際の点数差以上にドラゴンズとの力の差を感じた。試合巧者のドラゴンズとは”野球の質”に格段の差が在るとは常々感じていたが、昨日の試合では一回表裏の攻防にそれが如実に表れていたと思う。
1回表のドラゴンズの攻撃では、先頭打者の井端弘和選手がライト前ヒットを決め、そして次打者は荒木雅博選手。ジャイアンツ先発の木佐貫洋投手のコントロールが定まらず、「これはビッグ・イニングになるぞ。」と落合監督は踏んだのだろうが荒木選手にバントでは無くヒッティングの指示を。これがまんまと成功し、レフト前ヒットで無死1&3塁。TPOに合わせた見事な采配だった。3番の井上一樹選手を打席に迎えた際、荒木選手が2塁に盗塁成功。井上選手からは三振を奪うも、1死2&3塁で迎えるはジャイアンツ戦で驚異的な打力を発揮するタイロン・ウッズ選手。1塁が空いているとはいえ、素人目にも腕が縮こまった状態で四球を与えた木佐貫投手に対して、解説の中畑清氏が「戦略として四球を与えるのは理解出来るが、ああもあからさまに”逃げる”とチームの士気が下がってしまう。」と語っていたが、その通りだと思った。”攻め捲くった上での四球”ならば未だしも、”逃げの四球”をそれも1回から見せる彼に自分も大きな不安を感じてしまった訳だが、結果は5番の森野将彦選手にタイムリー・ヒットを食らっての2失点。
そして0対2で迎えたその裏、ジャイアンツは1番の高橋由伸選手がレフト前ヒットで1塁に。ここ迄はドラゴンズと同じ流れだが、原監督が次打者の谷佳知選手に命じたのはバント。以前の記事でも触れたが、谷選手は兎に角バントが下手。こういう選手に対して監督が取る可き行動は「しっかりバントが出来る様になる迄、執拗にバント練習を命じる。」事だが、それでも改善されなければ「その選手を起用しない。」か、又は「戦力的にどうしても必要な選手で在れば、”役割”を変えて起用する。」というのが普通だろう。戦力としての谷選手は非常に重要だし、この時期に到ってもバントが上達していないのでは、採り得る策はヒッティングではないか。バントを命じられた谷選手はど真ん中の球をバットに当てられず、1ストライクを取られてしまう。「こりゃあ駄目だ。」と原監督は思ったのだろうか、ここでヒッティングのサインに切り替える。しかし1球目をバント失敗した谷選手からは不本意そうな表情が感じられ、モチベーションも下がってしまった様な雰囲気が。過去に同じ様なシーンを何度も見て来たが、こういう場合は得てしてアッサリ2ストライクを取られた上での凡退。案の定と言う可きか、追い込まれた谷選手はピッチャーゴロで高橋選手と入れ替わって1死1塁に。3番の小笠原道大選手は2塁への併殺打に倒れた。結果論と言われればそれ迄だが、「TPOに合わせて采配を揮う監督」と「頑迷な監督」の差を感じてしまった。これは「監督の考えに応えられる選手」と「そうでない選手」の差とも言えるが。
1回表裏の攻防だけでは無く全体を通して感じたのは、ドラゴンズの選手達が「相手チームが嫌がるで在ろうプレー」を当たり前の様に徹底していた事。「塁に選手を置いての打席では、右打ちを徹底的に心掛けて進塁させる。」、「出塁した際に相手投手が牽制球を投げて来ないと見切るや、敢然と盗塁を決める。」等々、基本に忠実なプレーを心掛けているドラゴンズ選手達。この当たり前のプレーが出来ない選手が、ジャイアンツには多過ぎるで在り、延いてはチーム方針を決定し&徹底させる任務を負う監督の意識の差でも在る筈だ。
ジャイアンツの対ドラゴンズ戦は、今日&明日の2試合を残すのみ。ジャイアンツが優勝する為には、2連勝するしかないと思っても良いだろう。今更”野球の質”の違いを嘆いても詮無い事で、ジャイアンツの選手達を信じ、残り4試合応援したい。
*1 ファイターズの高田繁GMが、今季限りでチームを退団する意向だとか。ファイターズが此処迄強くなった要因の一つに、彼の存在が在ったと思っている。以前から噂されていた様に、ジャイアンツのフロントに入るのだろうか?
さて昨日は午後から、CS放送等でセ&パの試合を見捲っていた。「ホークスv.s.ファイターズ*1」戦ではホークスを応援しつつ、ファイターズの粘りの野球に舌を巻き、「ゴールデンイーグルスv.s.ライオンズ」戦では嘗て”無敵の王者”と呼ばれたライオンズが、昨年迄の弱さから脱却したゴールデンイーグルスの前に屈した事に感慨を覚えた。「ベイスターズv.s.タイガース」戦では完全に自チームのペースで試合を運び乍ら、絶対的な抑えの藤川球児投手がベイスターズ打線に捕まり、まさかの敗戦を喫したタイガースの姿に勝負の怖さを痛感。そしてセ・リーグの大一番「ジャイアンツv.s.ドラゴンズ」戦を、昂る思いでTV観戦したのだった。
結果的には5対7でジャイアンツが敗戦を喫して首位の座から転落し、ドラゴンズに優勝マジック7が点灯。ジャイアンツにとっては非常に痛い敗戦だが、試合経過を見守っていると、実際の点数差以上にドラゴンズとの力の差を感じた。試合巧者のドラゴンズとは”野球の質”に格段の差が在るとは常々感じていたが、昨日の試合では一回表裏の攻防にそれが如実に表れていたと思う。
1回表のドラゴンズの攻撃では、先頭打者の井端弘和選手がライト前ヒットを決め、そして次打者は荒木雅博選手。ジャイアンツ先発の木佐貫洋投手のコントロールが定まらず、「これはビッグ・イニングになるぞ。」と落合監督は踏んだのだろうが荒木選手にバントでは無くヒッティングの指示を。これがまんまと成功し、レフト前ヒットで無死1&3塁。TPOに合わせた見事な采配だった。3番の井上一樹選手を打席に迎えた際、荒木選手が2塁に盗塁成功。井上選手からは三振を奪うも、1死2&3塁で迎えるはジャイアンツ戦で驚異的な打力を発揮するタイロン・ウッズ選手。1塁が空いているとはいえ、素人目にも腕が縮こまった状態で四球を与えた木佐貫投手に対して、解説の中畑清氏が「戦略として四球を与えるのは理解出来るが、ああもあからさまに”逃げる”とチームの士気が下がってしまう。」と語っていたが、その通りだと思った。”攻め捲くった上での四球”ならば未だしも、”逃げの四球”をそれも1回から見せる彼に自分も大きな不安を感じてしまった訳だが、結果は5番の森野将彦選手にタイムリー・ヒットを食らっての2失点。
そして0対2で迎えたその裏、ジャイアンツは1番の高橋由伸選手がレフト前ヒットで1塁に。ここ迄はドラゴンズと同じ流れだが、原監督が次打者の谷佳知選手に命じたのはバント。以前の記事でも触れたが、谷選手は兎に角バントが下手。こういう選手に対して監督が取る可き行動は「しっかりバントが出来る様になる迄、執拗にバント練習を命じる。」事だが、それでも改善されなければ「その選手を起用しない。」か、又は「戦力的にどうしても必要な選手で在れば、”役割”を変えて起用する。」というのが普通だろう。戦力としての谷選手は非常に重要だし、この時期に到ってもバントが上達していないのでは、採り得る策はヒッティングではないか。バントを命じられた谷選手はど真ん中の球をバットに当てられず、1ストライクを取られてしまう。「こりゃあ駄目だ。」と原監督は思ったのだろうか、ここでヒッティングのサインに切り替える。しかし1球目をバント失敗した谷選手からは不本意そうな表情が感じられ、モチベーションも下がってしまった様な雰囲気が。過去に同じ様なシーンを何度も見て来たが、こういう場合は得てしてアッサリ2ストライクを取られた上での凡退。案の定と言う可きか、追い込まれた谷選手はピッチャーゴロで高橋選手と入れ替わって1死1塁に。3番の小笠原道大選手は2塁への併殺打に倒れた。結果論と言われればそれ迄だが、「TPOに合わせて采配を揮う監督」と「頑迷な監督」の差を感じてしまった。これは「監督の考えに応えられる選手」と「そうでない選手」の差とも言えるが。
1回表裏の攻防だけでは無く全体を通して感じたのは、ドラゴンズの選手達が「相手チームが嫌がるで在ろうプレー」を当たり前の様に徹底していた事。「塁に選手を置いての打席では、右打ちを徹底的に心掛けて進塁させる。」、「出塁した際に相手投手が牽制球を投げて来ないと見切るや、敢然と盗塁を決める。」等々、基本に忠実なプレーを心掛けているドラゴンズ選手達。この当たり前のプレーが出来ない選手が、ジャイアンツには多過ぎるで在り、延いてはチーム方針を決定し&徹底させる任務を負う監督の意識の差でも在る筈だ。
ジャイアンツの対ドラゴンズ戦は、今日&明日の2試合を残すのみ。ジャイアンツが優勝する為には、2連勝するしかないと思っても良いだろう。今更”野球の質”の違いを嘆いても詮無い事で、ジャイアンツの選手達を信じ、残り4試合応援したい。
*1 ファイターズの高田繁GMが、今季限りでチームを退団する意向だとか。ファイターズが此処迄強くなった要因の一つに、彼の存在が在ったと思っている。以前から噂されていた様に、ジャイアンツのフロントに入るのだろうか?
しかし安倍の記者会見、弱弱しくて見てられんもんがありました。自殺説が流れるのもうなずける。
政治生命もだが、あと数年は公の場に出られんでしょう。彼のプライドの高さからすると。
昔、大阪かどっかで小川直也や神取らと「ハッスルハッスル!」なんてやってたころとはまさに別人でしたね。
冷たいと言われてしまうのでしょうが、安倍首相の会見を見て同情心は湧きませんでした。結局この1年が”身内”ばかりを過度に重用し、本来一国のトップとして目を向けるべき国民に対しては全く視線が行っていなかった様に思うからです。彼に対して可哀想という言葉が出るならば、世の中にはもっと可哀想な人々が一杯居ます。首相の座に恋々とし、追い込まれたら仕方なく放り投げるも、今度は議員の座にしがみ付く。そんな感じがどうしてもするし、「そういう人物が声高に叫んでいた『美しい国』って一体何だったのだろうか?」と思ってしまう。
真偽の程は判りませんが、以前に「麻生太郎氏は創価学会の婦人部からの受けが非常に良い。」という記事を目にしました。何でも「妹が”尊き家柄”に嫁いでいるから。」というのがその理由とか。学歴や家柄に振り回される国民性を表している様な。
他の方へのレスとして書かせて貰ったのですが、麻生太郎氏の演説の上手さは自分も認める所ですが、若者の間に顕著と言われている熱狂的な麻生支持の声には冷めた部分を持っています。果たしてその内のどれだけが、具体的に彼の政策を理解した上で支持しているのかなあと思うからです。「面白いから。」、「漫画を一杯読んでいるので、若者の気持ちが判りそうだから。」という表層的な部分だけで支持しているのならば、それは政治家を単に芸能人と思っているだけではないかと。親しみ易さという点を否定はしませんが、小泉&安倍と続いた”悪い意味での”ポピュリズムをそろそろきちんと検証する時期に入っているのではないかと思うのですが・・・。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2007/09/24/05.html
今日こそは!!
高田GMのこの言葉に集約されていますね。
「この球団がしっかりしたビジョンを持っているから引き受けてきた」
どこかのチームに一番欠けていると思いませんか。
以前にも書いたのですが、あの”ドン川上”に対して現役選手だった高田選手が「それはおかしいじゃないですか!」と食って掛かった事が在り、流石のドンも「高田が言うのだから、その通りなんだろう。」と納得させられてしまった事が在るとか。広岡御大と同じ”一徹の人”らしい高田氏の逸話です。そんな彼が口にした言葉だけに、古巣への強烈なパンチとも言えますね。「こんな体たらくで良いのか?もっとしっかりしろよ!」という愛の鞭かと。こういう人物がジャイアンツのフロントに必要なんですけどね・・・。
殆どが優勝を諦めていたで在ろうジャイアンツ・ファンですら昨日の敗戦で落ち込んでいるのですから、先週頭の段階では優勝の最右翼と多くが信じていたタイガース・ファンの方々はさぞかし気落ちされている事と御察し申し上げます。本当に勝負事は最後迄判らないものですね。
安倍ちゃんの会見、先ずは”身内”、即ち議員達への謝罪で始まり、国民への謝罪はその次でした。政策の優先順位付けも含め、何かこの人のポイントはずれ捲くっている感じです。辞意表明の際には「小沢がいけないんだ!」みたいな子供じみた言い訳をしていた彼ですが、今回の会見でも何か言い訳じみた部分が見受けられましたね。
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個人的には、過去に2度程テレビの討論番組で同席したが、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いの小泉内閣の官房副長官。政界のプリンスとして、国民の喝采の的だった。1度目の顔合わせでは待ち時間に私の控え室に自ら訪れ、「安倍です。」と名刺を差し出した。私は名刺を切らしており、非礼を詫びるとプリンスは微笑んで、暖かい握手を交わした。
だが2度目は違った。北朝鮮問題に付いて強硬な意見を展開する彼に、私は「それでも交渉は必要だ。」と進言すると、論敵というより憎々しい悪役を攻撃する物言いに徹した。私は反論もままならずに終了。しかし後日、或るテレビ関係者から「安倍さんが『あの姜尚中を遣り込めた。』と嬉しそうだった。」と聞き、「何と子供っぽい。」と苦々しく思うと共に、其処迄意識してくれていたのかと、照れ臭くも思った。
つまり、良くも悪くも、安倍晋三とはそういう人だった。古い言葉で言えば国士然とした思想で名を成したいと考え、純粋な人で在ったが、純粋さに溺れる余り、理非曲直を捻じ曲げてでも自分の考えを押し通そうとする強引さが目立った事も事実で在る。その点では、ワンフレーズ・ポリティクスで御茶を濁せた小泉氏とは対照的だった。
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「AERA(9月24日号)」で政治学者の姜尚中氏が「私を敵視した子供っぽさ さらば安倍総理」という文章からの抜粋ですが、なかなか適切に安倍晋三という人物を捉えている様に思います。
ところで麻生さんですが、テレビで「ネットの若者」の集団に激励される姿を見ました。20代後半~30代、とくに30代が多いのかなあという印象でした。女性はおそらくその年代が多いのかなあ?たぶん「ネット右翼」「嫌韓・中」関係者なのかなあと思いました。
ただ小泉・安倍を経たせいか、街頭で阪神がどうこうとか脳内ナントカとか言われても…、と残念に思いました。
阪神に関しては福岡なんだからホークスも出しとけよ思いましたが、福岡ではどう言ってるんだろう。まあどうでもいいですが。なんか中央意識が強いところはさすが「吉田茂」の名ばかり出すのに父系の麻生氏の名を殆ど出さないだけあります。
>創価
それは知りませんでした。創価は天皇主義の神社神道と犬猿の中のはずですが…。もしや最大の目標は皇族なのかなあ。実際やはり神社と不仲な浄土真宗関係者の中には天皇を門徒にするのを目標にしている人がいるそうです。
玉を取ったものがなんとやら、でしょうか。
よかったよかった。
ジャイアンツのフロントが一番の戦犯だと思います。
球界の盟主?恐らく自称だと思いますが、そのつもりがあるのなら、もう少しまともなヴィジョンを持って、球団運営してもらいたいです。
一喜一憂するんでしょうが
正直どこか熱しきれない感覚で
シーズンを見守ってます
何が何でも一位というよりも
クライマックスシリーズで誰が戦力になり
誰が戦力にならないのか
一位通過が望ましいのは山々ですが
安藤 下柳に続く先発を見つけてJFK筆頭に
リリーフピッチャーを以下に万全の状態で出せるかが
阪神の今後の課題ですので
極端な話先発は6回目標
4回持てば後はつないで勝負できるというのが強みといえば強みだとは思いますが
さすがにここにきてリリーフ陣の疲れが気になります
中日 巨人 阪神と それぞれ色がまったく違う
チームが出揃いそうで
どういう結果になるか予想が難しいです
安倍さんはもういいやって感じです