ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

血税が投入される以上、“無駄”を徹底的に省くのは当たり前の事

2019年11月09日 | 政治関連

民主党政権時の2009年、事業仕分け蓮舫議員口にした言葉が、大きな批判を浴びた。所謂事業仕分けに於けるスパコン開発批判」で、莫大予算が求められた「次世代スーパーコンピュータ開発」に対し、彼女が「世界一になる理由は、何が在るんでしょうか?2位じゃ駄目なんでしょうか?」と言った事が問題視されたのだ。「国力を高めるには、技術力で1位にならないといけないのに、何を言っているんだ!」というのが、批判の大きな理由と言って良い。

当時、書いた事だけれど「何事に関しても、1位を目指すというのは決して悪い事では無いし、1位を目指すという心構えは大事。でも、莫大な血税投入される以上費用対効果は考えないと駄目。(仮に何百億も血税を投入し、間接的な物も含めた“見返り”が1億円とかでは問題だと思う。)又、『尤もらしい大義名分掲げて莫大な血税を投入させるも、実際には“妙な天下り組織”や“無意味な箱物”を作り、其処に多くの血税を流用し、政治家官僚私腹を肥やす。』というのを十八番として来た此のなので、そういう無駄が徹底的に省かれているかも、きちんと精査注視し続けなければならない。」という考えが、自分には在る。だから、「2位じゃ駄目なんでしょうか?」という部分“だけ”に異常に拘り、蓮舫議員を叩いている様な人達が結構存在している事が気になっていた。そういう人達は概して、“無駄の本質に関する考え”が欠けている。

確かに彼女の表現が良くなかったとは思うけれど、「無駄を徹底的に省く。」という考え方は決して間違っていない。くどい様だが、莫大な血税が投入される以上、費用対効果をきちんと精査し、又、特定の連中が私腹を肥やす事に流用されていないかを注視し続けるのは、至極当たり前の事なのだから。

日本はこんなにも頑張っているのに、他国から馬鹿にされているのは我慢出来ない。」、そういう思いを持つ日本人は、結構存在していたのだろう。自分も、そういう思いが全く無かったとは言えないし。けれど、そういった“被害者意識が余りにも強過ぎる人”が増えた端緒が“蓮舫発言”に在り、彼の頃から「“日本の素晴らしさ”を次々と並べ立て、『日本って、こんなに凄い国なんだぞ!』と、“自己陶酔”している様なTV番組や本等が目立つ様になって来て、一番至上主義台頭して来た。」様な気がする。

台風19号が関東地方を中心に大きな被害を齎した事で、“愛国ビジネス”で飯を食っている様な連中が又候、旧民主党叩きをしていた。「民主党政権では、八ッ場ダムの一時建設中止する等したが、八ッ場ダムを建設したからこそ、今回の台風による水害は減じられた。自民党が行って来た事は全て正しく、民主党が行って来た事は全て誤りだった。」という“極論”を持ち出して。

“極論”と書いたのは、「民主党政権が『公共事業は全て駄目!』と主張していた訳では無いし、又、八ッ場ダムも『本当に無駄は無いのか?』という指摘の上で、建設を一時中止した経緯が在る。」から。橋下徹知事が「『八ッ場ダムが在る事で、今回の台風による水害が減じられた。』という声が在るけれど、本当にそうなのか検証しないと判らない。」という趣旨の指摘をしていたが、“イメージ”だけでどうこう言うのでは無く、具体的な検証結果を元にして言うべき。という考えは、全く同感だ。

「人命に関わる事柄は、金銭の多寡だけで判断すべき物では無い。」というのは認めるけれど、仮にダムを建設するにしても、其の金額が、本当に適切なのか?」は徹底的に精査されるべきで在る。「本来ならば半分の費用で済むのに、“妙な天下り組織”や“無意味な箱物”を作り、其処に多くの血税を流用し、政治家や官僚が私腹を肥やす事を目的に、倍の予算が組まれた。」なんて事も、過去の例を見れば充分考えられるので。又、ダムには浚渫等、多額の維持費が必要。大事な血税を投入する以上、適切かどうかの精査を徹底的に行う必要が在るし、費用の使われ方を注視しなければならない。自民党政権下で、莫大な血税が無駄に投入されて来たのだから。

昨日、会計検査院が「2018年度の決算検査報告」を提出した。其れによると、2018年度の国費無駄遣いや不適切な経理等、改善が必要な事業が335件、約1,002億円に上った。と言う。「指摘件数は前年度39件減で、直近の10年間で最少だった。」との事だが、莫大な無駄が生み出されている事に変わり無い。

民主党に政権交代した際、あんなにも多くの国民が「国費の無駄遣いを、徹底的に省かなければいけない。」と主張していたというのに、今やそういう声を聞く機会は皆無に等しい。更なる政権交代で、自民党が政権の座に返り咲いて以降、必要性の感じられない物も含め、公共事業がどんどん推し進められているのにだ。「熱し易くて、冷め易い。」という日本人の国民性を、非常に良く表していると言えるだろう。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 眼鏡禁止 | トップ | 視覚障害 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (右左あんつぁん)
2019-11-11 00:18:51
今晩は、血税は何のために使われるべきかを考える良い機会です。
蓮舫は中共の回し者だと云うことは別にしても、国防費の無駄とはどの程度のことを云うのでしょうか。国民の健康(医療費)にしても然り。民間では採算に合わない少なくとも研究費については血税を投入する必要が在りませんか。
返信する
>右左あんつぁん様 (giants-55)
2019-11-11 01:57:51
書き込み有り難う御座いました。

記事の中でも書きましたが、「血税を投入する以上、可能な限り無駄を省くのは当然の事。」と思っています。でも、同時に「人命に関わる事等、コストパフォーマンだけで捉えるべきでは無い物も在るのは事実。」とも。

民間では採算に合わない研究費等も、仰る様に血税を投入して悪くは無い。唯、当たり前の事ですが、血税は湯水の如く存在する訳では無いので、“其の中身”が本当に適切なのかはきちんと精査しなければいけない。」「国民の健康を守る為。」という錦の御旗を掲げつつ、実際には「天下り先やら不必要な箱物作りに流用されている部分が在れば、其れは断固として認めてはいけないし、省かなければいけない。」と考えます。

要はどんな錦の御旗を掲げ様とも、“無条件で”血税投入を全て認めてはいけないという事。「本当に必要な事柄に対し、本当に適切な血税を投入する。」という至極当たり前の事が、此れ迄蔑ろにされて来た(全てに於いてという訳では在りませんが。)事が、孫子の代よりも先に繋がる“多額の借金”を作り上げた事に、もっと厳しい目を向ける必要が在ると思います。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。