昨夜、今季のジャイアンツにとって、レギュラー・シーズン最終戦が甲子園で行われた。高橋由伸監督にとってもレギュラー・シーズンの最後となる試合が、ジャイアンツにとって永遠のライヴァルで在るタイガースだったというのは、非常に良かったと思っている。
昨夜の試合、タイガースの先発はランディ・メッセンジャー投手。ジャイアンツは彼に対して「2勝1敗」と勝ち越してはいたけれど、防御率的には「打ち込んだ。」と言えない数字。「タイガースに勝利すれば、リーグ3位&CS進出が確定する。」状況だったものの、「ジャイアンツが勝つのは、非常に苦しいだろうな。」と考えていた。
試合は今季のジャイアンツの苦戦を象徴する様に、6回裏に暴投&悪送球でタイガースに「4対4」と追い付かれるが、結果的には「4対9」でジャイアンツの勝利に終わった。辞任に追い込まれた高橋監督には同情の思いが強いので、ジャイアンツがレギュラー・シーズンの最後を勝つ事が出来たのは、本当に嬉しかった。
去年の記事「チーム同士で日本シリーズ!?」を含め、過去に何度か記しているけれど、自分は“CS廃止派”だ。CSにメリットが在るのは認めているが、「長いレギュラー・シーズンを闘い抜き、リーグ優勝したチーム同士が闘うからこそ、日本シリーズは価値が在る。」と考えているので、CSは邪道としか思えないのだ。だから、「愛するジャイアンツが2位又は3位でCSに進出したとしても、勝ち抜いて日本シリーズに進出して欲しくない。」というのが自分のスタンス。
「CSは廃止すべき。」というスタンスは全く変わらないが、“今季に限っては”、「ジャイアンツがCSで勝ち抜き、日本シリーズに進出して欲しい。」という思いになっている。其れは、2つの理由から。
1つは「辞任に追い込まれた高橋監督に同情の思いが強く、何としてもジャイアンツが日本シリーズに進出し、日本一となって有終の美を飾らせて上げたい。」という思い。
そしてもう1つは、「3位で、尚且つ“貯金”無し(67勝71敗5引き分け)のチーム、其れもジャイアンツが日本一になれば、アンチ・ジャイアンツの多さを考えると、『CSは廃止すべき!』という声が高まり、“今度こそ”CS廃止に向かうのではないかという期待が在る。」から。
今季、共に低迷したジャイアンツとタイガース。「強くなって欲しい。」という思いはジャイアンツ同様、タイガースに対しても持っている。永遠のライヴァルと思っているので、タイガースにも強くなって欲しい。ライヴァル・チームの選手では在るけれど、「何とか復活して欲しい!」と願い続けていた藤浪晋太郎投手に復活の兆しが見え、そして大山悠輔選手という若手が芽を出して来た事を考え合わせると、来季のタイガースは楽しみ。
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=10月8日時点での成績=
打率:.308
本塁打:31
打点:97
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昨夜の試合以前、岡本和真選手が残していた数字。「打率3割以上、本塁打30本以上、打点100以上。」という数字を彼が残せば、史上最年少記録達成(22歳)となり、打点で残り「3」という状況で臨んだ。1打席目&2打席目のチャンスを共に結果が出せず、3打席目も凡打した彼。正直、「100打点以上は無理だな。」と思った。だが・・・。
ジャイアンツが「4対4」と同点に追い付かれた直後の7回表、ソロ本塁打を放ち、打点を「98」とした岡本選手は、8回表に連続本塁打、其れも2ランを放ち、打点を「100」に乗せた【動画】。結果として“最終打席”で打点「100」を記録し、「打率:.309、本塁打:33、打点100」という史上最年少記録を達成した事に、「持っている男だなあ。」と痛感させられた。
監督として3年間チームを優勝させる事が出来なかった高橋監督だが、「今季、若手野手を積極的に起用し、次々と戦力にして行った。」事は高く評価している。岡本選手が4番打者として成長出来たのも、高橋監督が我慢強く4番で起用し続けた結果なのは間違い無い。
高橋監督、3年間在り難う!