*********************************
2万年前、地球では数多くの種類の生命が躍動していた。驢馬とシマウマ以外で現存する唯一の野生馬蒙古野馬や、激減したヨーロッパオオカミ等の生態に迫ると共に、鹿の出産や母鳥の子育て等、動物達の繊細で豊かな姿を捉える。最新技術を駆使した、様々な手法で動物達の暮らしを活写して行く。
*********************************
2年前の記事「ネイチャー」でも書いた様に、昔から「自然を題材にしたドキュメンタリー」が大好き。今回、観に行った「シーズンズ 2万年の地球旅行」も自然を題材にしたドキュメンタリーで、「WATARIDORI」や「オーシャンズ」を手掛けたジャック・ペラン監督の作品だ。
「世界初の無音小型バギーに搭載したカメラが、疾走する馬や狼を彼等と同じ目線で追う。」、「軽量飛行機を用いて、雁の群れを並走撮影。」等、臨場感溢れる映像が凄い。特に雌を巡って闘う雄熊等が身体をぶつけ合う“音”と“映像”は、実に迫力満点。
又、「2万年前には他の動物達と上手く共存していたで在ろう人類が、軈て“自分達を脅かす存在”と一方的に考え、彼等を次々に“排除”して行った結果、生態系が崩れ、其の事が人類をも苦境に追い込んで行く皮肉さ。」が、子供達にも判り易く描かれているのは評価出来る。
強いてマイナス点を挙げるならば、登場する動物達が“定番”の物許りだったのと、笑福亭鶴瓶氏のナレーションが此の手のドキュメンタリーには合わない気がした事。
総合評価は、星3.5個とする。