厚顔無恥にも程がある

日本道路公団が本年度契約した高速道路の料金収受業務の入札に関して、その９割は公団のファミリー企業”だけ”が参加したものであって、尚且つ、何れも秘匿されている筈の「予定価格」の９９．９８％台の落札率で獲得されている事が判明。

あれだけ非難されたにも拘らず、天下り先でもあるファミリー企業べったりの体質は何等変わっていなかったという事か。予定価格の９９．９８％台の落札率というのも、宝くじで３億円が続けて当たる程の見事さだが、日本道路公団の契約課は、「適正な競争の結果、こうなったとしか言いようがない。」とのたまっているのだとか。厚顔無恥にも程があるとは、正にこの事か。

いみじくも、世界各国の汚職を監視している非政府組織（ＮＧＯ）トランスペアレンシー・インターナショナルが、２００４年版の「汚職指数」を発表したが、日本の清潔度は１４６ヶ国・地域の内２４位と、過去５年間で最低を記録したのだとか。「イタリアの４２位や、ロシアの９０位等、もっと下が居る！」と”無責任”首相は言うかもしれないが、相も変わらない道路公団の癒着ぶりを見る限り、来年も日本の汚職指数は高まりそうである。