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「市議当選バッジに22金、最も高額 『理解得られず。』鍍製に」(12月9日、京都新聞)
京都市議会が、議員徽章(バッジ)を現在の22金製から金鍍製に変更する。22金による製作費は1個7万円を超え、全国の政令指定都市で最も高額な上、当選の度に支給している為、市民の理解が得られないと判断した。
市議のバッジは直径14mm、厚さ4.5mm。菊紋の中央に、「京」の文字をデザインしたプラチナ製の市章を配している。
金の価格は近年高騰しており、2011年市議選で当選した市議69人分の製作費は313万円だったが、2015年の67人分は412万円に膨らんだ。
政令市で他に22金を使っているのは大阪市議会だけだが、大阪市議会は原則貸与としており、製作費も京都市議会の半分程度に留まる。
市議会事務局によると、来春の市議選後から金鍍製とする事で、製作費を大幅に削減出来ると言う。
京都市議会運営委員会の吉井章委員長は「現行のバッジは、時代にそぐわない。厳しい市財政を踏まえ、此れ迄も費用弁償や議会活動記録集の廃止等に努めて来た中での判断だ。」としている。
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国会議員も地方議員も、国民の代表で在る。「国民の代表で在るから偉い。」というのでは無く、敢えて「偉い?or偉くない?」かを言うので在れば、「身を粉にして働き、“自分達が得ている給料以上の幸福”を、国民に与えている議員は偉い。」と言えるだろう。
でも、「議員になったら、『自分は偉いんだ!』と勘違いし、踏ん反り返る馬鹿が多い。」のが現実。「自分達の既得権益の死守のみならず、更なる権益を生み出す事に汗を流す一方、一般国民には次々と重荷を背負わす。」というのが、多くの議員の実態。
「自分達は選ばれた人間で、偉いんだ!」という驕りが在るからこそ、政治資金を私的に使う事に迷いが無い。高級料亭や高級飲み屋に足繁く通い、支払いは政治資金で済ます。「金持ちな議員程、身銭を切らずに、政治資金で私的な支払いをしている。」のだから、何ともさもしい。
今回のニュースを読んで、「こんな議会が、未だ在ったのか。」と驚いた。「高額な議員バッジや特権を、当たり前の様に議員に与える。」というのは、昔は国レヴェルでも地方レヴェルでも少なからず見受けられたが、国も地方も財政的に厳しさを増して行く中でどんどん減って行き、少なくとも「高額な議員バッジを与える。」というのは、もう無くなった物と思っていたので。
「高額な議員バッジを貰うのは、選ばれた者として当然の事。」と京都市議達が思い続けていたのだとしたら、“意識高過ぎ!高杉君”とは正反対の、“意識低過ぎ!低過ぎ君”で在ると言わざるを得ない。そんなに22金の議員バッジが欲しく、尚且つ京都市を本当に愛しているので在れば、仮に総額7万円掛かる物を市が8万円で販売し、其れを購入すれば良い。そうすれば愛する京都市の財政が、1万円分潤う事になるのだから。