JRの高田馬場駅を利用する際、嬉しくなってしまう事が在る。9年前からそうなったのだが、発車メロディーとして「鉄腕アトム(旧シリーズ)」のOP曲が流れる【動画】からだ。「鉄腕アトム」を描いた手塚治虫氏が社長を務めていた「手塚プロダクション」が高田馬場に在る事等から、同曲が発車メロディーに選ばれた。手塚作品の大ファンとしては、発車メロディーを耳にする度に頬が緩んでしまう。
有名な曲を発車メロディーとして使っているケースは、年々増えている様に感じる。こういう流れ、個人的には「良いなあ。」と思っているのだが、先日、「御当地メロディー 銀座線4駅で発車」という記事を目にした。
*********************************
「御当地メロディー 銀座線4駅で発車」(10月30日付け東京新聞【朝刊】)
利用客に愛着を持って貰おうと、東京メトロは30日から順次、銀座線の浅草駅等東京都内の4駅で、駅や街に縁の「御当地メロディー」の発車合図を流す。JR東日本の蒲田駅(大田区)の蒲田行進曲【曲】等等が知られるが、東京メトロ駅の御当地メロディーは初めて。
浅草、上野の両駅は30日から、銀座と溜池山王の両駅は31日から、何れも始発から流す。
浅草駅のメロディーは、近くを流れる隅田川に因み、滝廉太郎作曲の「花」【曲】を選んだ。上下線で混乱しない様、1番線は「春の麗らの隅田川」で始まる冒頭部分、2番線は第3フレーズの「櫂の滴も花と散る」の部分にした。
桜の名所・上野公園が在る上野駅は、森山直太朗さんの「さくら(独唱)」【動画】。銀座駅は、女優高峰秀子さんの出演した映画「銀座カンカン娘」の軽快な主題歌【曲】。溜池山王駅の場合、都心のビジネス街をイメージしたオリジナル曲となる。
東京メトロ広報部の米谷誠一さんは「『御当地メロディーが流れる駅は、利用客の満足度が高い。』との調査結果を受けた。」と話した。
*********************************
所謂“鉄ちゃん”では無い自分だけれど、此れ等の御当地メロディーは、実際に聞きに行ってみたくなる。
そんな事を思っていたら、新聞に又、興味深い記事が。
*********************************
「発車メロディーに魅力を乗せて ♪マルコメ、マルコメ ♪ウイスキーが・・・」(10月31日付け東京新聞【朝刊】)
電車の発車メロディーを、広告に利用する動きが目立って来た。車内の中吊りや液晶ディスプレーの映像等視覚に訴える従来の広告とは異なり、音声で瞬時に多くの人々に商品やサーヴィスの魅力を伝えられ、話題作りにもなると企業に注目されている。
西武新宿線の高田馬場駅(東京)のホーム。発車を知らせるのは、味噌メーカーのマルコメが30年以上、テレビ等で流している御馴染みのCMソング「マルコメ、マルコメ、マルコメ、マルコメ~♪」のメロディー【動画】だ。
駅に居た主婦(60歳)は「自然に耳に入って来て、記憶を呼び起こしてくれる。今日は、孫に御味噌汁を作って上げます。」と話していた。
高田馬場駅近くに東京支社を置いて約20年のマルコメが、周辺地域との交流を深める一環として西武鉄道に提案し、10月から始まった。地域振興を目的に、複数の駅で人気アニメの主題歌等のメロディーを流している西武鉄道だが、広告は今回が初めてと言う。
メロディーの広告利用が話題を呼んだのは、2010年夏にサントリー酒類がJR新橋駅(東京)を中心に展開した「角ハイボール」キャンペーン。低迷するウイスキー消費梃入れが狙いだった。
多くの飲食店を抱える新橋駅周辺を「ハイボールの聖地」と位置付け、駅構内の看板広告等を同社の物で“占拠”。1990年から使われて来たCMソング「ウイスキーが、御好きでしょ♪」【曲】を発車メロディーで流した。ウイスキー市場回復と共に話題を呼んだメロディー広告は其の後、JR渋谷駅や原宿駅にも広がった。西武鉄道以外の私鉄も利用を検討している。
*********************************
マルコメのCMソングが発車メロディーに・・・、此れも実際に現地に行って聞いてみたい。元記事の中で60歳の主婦が話している様に、発車メロディーにCMソングが使われていると、サブリミナル効果じゃないけれど、其の商品を購入したくなるというのは在るかも。
最初はビックリ。これに対抗して奈良辺りで雅楽とかを採用したらオモロイです
琴の音とは雅ですね。音だけで其の土地のイメージを惹起させる・・・凄く良いと思います。間違っても「流行っているから。」という理由だけで、其の土地とは全く無関係な発車メロディーとするという事だけは、控えて貰いたいものです。