総務省が今年の7月16日に発表した報道資料「平成26年(1月~12月)に於ける火災の状況(確定値)」によると、「昨年、日本での総出火件数は43,741件で、前年より4,354件減少(-9.1%)した。」のだとか。減少したとはいえ、1時間当たり約5件も火災が発生しているのだから、結構な数だ。
此の資料によると、火災の発生数が最も少なかった「月」は8月で、其の件数は2,882件。「暑い時期には火災が少ない。」というイメージが在るので、8月が最も少ないというのは納得。
では、火災の発見数が最も多かった「月」は?「暖を取る為、火を使う機会が多い12月~2月辺りだろうな。」と予想したら、何と4月で、5,512件も発生している。
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「平成26年度の月別出火件数」
1月: 4,398件
2月: 3,554件
3月: 4,466件
4月: 5,512件
5月: 4,398件
6月: 3,026件
7月: 3,027件
8月: 2,882件
9月: 3,050件
10月:2,947件
11月:3,044件
12月:3,437件
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「自然発火」という物は其れ以前に存在していただろうが、人類が「火」を手にして以降、火災の数は格段に増えた事だろう。「『人類の歴史』は『火災の歴史』。」とも言える。
自分がリアル・タイムで目にして来た火災では、「日本坂トンネル火災事故」と「ホテルニュージャパン火災」の2つが、特に印象に残っている。前者では9人、そして後者では67人の死傷者が出ているが、亡くなられた方々の無念さは如何許りか。
子供の頃、父から何度か聞かされた話が在る。83年前の今日、即ち「1932年12月16日」に発生した「白木屋大火」に付いてだ。自分は勿論の事、父も生まれていない時代に発生した大火災。「白木屋」は百貨店で、今の「東急百貨店」の前身で在る。
白木屋は地下2階、地上8階の建物だったそうだが、1932年12月16日の午前9時15分頃、4階の玩具売り場で火災が発生し、結局、4階から8階迄全焼。「死者14人、負傷者67人。」という記録が残っているが、死者の内訳では「火災による死者1人、墜落による死者13人。」との事。
で、父から何度か聞かされたのは、「当時、女性は和服を着ていて、和服の下には何も付けていなかった。なので、逃げ遅れた女性が命綱に掴まって地上に降り様とした際、風で和服の裾が捲れ、女性器が野次馬達に見られるのを嫌がり、手を命綱から放してしまって、多くが墜落死した。そういった事も在り、以降、女性の間で(女性用下着の)ズロースを履く習慣が広まった。」という話。結構有名な話なので、御存知の方も多い事だろう。
だが然し、「此のエピソードは、“都市伝説”の1つ。」という説“も”在る。此方に詳細が記されているが、果たしてどうなのだろうか。