消息不明となって５４年

今から５４年前の１９６１年、日本では大蔵大臣時代に「貧乏人は麦を食え。」の発言で物議を醸した池田勇人氏が首相を務めていた時代だ。そんな年、他にどんな出来事が起こっていたかと言えば・・・。

 

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「１９６１年に発生した主な出来事」

 

１月２０日：アメリカ大統領に、ジョン・Ｆ・ケネディ氏が就任。

 

２月１４日： 日活の人気スター・赤木圭一郎氏が、東京都調布市の日活撮影所内で、ゴーカートを運転中に事故を起こし、意識不明の重体に（１週間後の２月２１日、２１歳の若さで死亡。）。

 

３月２８日：名張毒葡萄酒事件発生。

 

４月３日：ＮＨＫにて、「連続テレビ小説」【動画】及び「みんなのうた」【歌】が放送開始。

 

４月１２日：人類初の有人衛星、ソ連宇宙船「ボストーク１号」が、ユーリイ・ガガーリン飛行士を乗せ、地球一周に成功。

 

８月１３日：東ドイツが、東西ベルリンの境界を封鎖。後に、境界線上に壁（ベルリンの壁）を建設。

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こうやって並べると「大昔の出来事」、正に「歴史上の出来事」という感じがする。そんな１９６１年の４月３日、１機の航空機が消息を絶った。

 

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「１９６１年に消息絶った航空機、アンデスに残骸」（２月１０日、読売新聞）

 

ＡＦＰ通信等によると、南米チリのＴＶ局は８日、「同国で１９６１年４月に消息を絶ったラン航空（チリ）のダグラスＤＣ３型機の残骸が、アンデス山脈で見付かった。」と伝えた。

 

機体は首都　サンティアゴの南方約３００ｋｍ、標高約３，２００ｍの地点で、登山隊が発見した。現場には、機体の胴体部分が残っている他、人骨等が散乱していると言う。同機は同年４月３日、チリのプロ・サッカー・チームの選手等２４人を乗せ、中部オソルノからサンティアゴに向かう途中に消息を絶った。

 

現場は人里離れた山中だが、登山隊は現場保存の必要が在るとして、正確な場所は公表していない。

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「人里離れた山中、其れもアンデス山脈の標高３，２００ｍという地点。」という事で、滅多に人が入り込む様な場所では無かったのだろうけれど、其れにしても５４年もの間、残骸が見付からなかったというのは驚きだ。

 

昨年３月８日、タイランド湾上空でマレーシア航空３７０便が消息を絶ち、以降全く行方が一切判っていないけれど、同機の残骸も将来、こういう形で発見されるのだろうか？