ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

順送り人事は止めろ!

2020年05月23日 | 政治関連

1973年、日本を第1次オイル・ショック見舞った。当時幼かった自分は、母を含めた大人達がトイレット・ペーパー洗剤を買い求める、店先に長い列を作り、開店するのを待っていた事を覚えている。「第1次オイル・ショックの影響で、トイレットペーパー等が不足する。」という噂が飛び交った事が原因。「トイレット・ペーパーが不足する様な状況では無かった。」というのを後になって知ったけれど、彼の時の長蛇の列は強烈に記憶として残っていて、大人になって以降も「彼の時は、本当に凄かった。でも、もう日本では、あんな光景を目にする事は無いだろう。」と、何度か思ったりしていたのだが・・・。

2011年3月11日に東日本大震災が発生した直後から、「ガソリンや電池、食料品等が手に入らなくなる。」と、大勢の人達が店先に長い列を作った。「こんな光景を自分が生きている間に、再び目にする事になるとは・・・。」という驚きが在ったのだけれど、其れから9年後の今年、新型コロナウイルスの感染拡大によってトイレット・ペーパーやマスク、除菌剤、食料品等を買い求める長蛇の列を目にする事になるとは、少なくとも今年初めの段階では思いもしなかった。

そんな異常な状況が続く中、色々気付かされた事が在る。全く考えてもいなかった事も在れば、少しは考えていたものの、真剣さが足りなかった事も。「“我が国の大臣の質”が酷い。」というのはずっと昔から感じていたものの、新型コロナウイルス感染が拡大して行く中、「台湾の大臣の優秀さ、そして其の事が、台湾内でのパンデミックを防いだ現実。」を知るに到って、「日本も、変わって行かないといけない。」という思いが増した。

台湾で新型コロナウイルスの対策が、非常に速く打たれたのは何故か?一番大きな理由は、其の道のプロが、大臣に選ばれているから。という事だろう。「IT担当大臣の唐鳳氏は元々、天才プログラマーとして知られた人物で、『新型コロナウイルス感染が拡大すれば、マスク不足が問題となる。』と早い段階で考え、『マスク配布システム』を構築した結果、台湾では日本の様な“マスク不足騒動”が起こらなかった。」というのは、結構有名な話。他の大臣達も、其の道のプロが選ばれており、だからこそ的確迅速な対策が打てたと言われている。

台湾では多くの大臣を、民間から起用されるのが慣行となっているそうだ。そんな慣行が在るからこそ、其の道のプロが大臣に抜擢される。一方、日本の場合は「『選挙という民意を受けて選ばれた国会議員が基本的には、国の重要事項に当たるのが適切。』という理由から、『大臣の過半数は、国会議員から選ばなければならない。』と日本国憲法で決められている。」事から、民間から大臣に抜擢されるというのは少数。

「台湾のシステムが全て良い。」とは言わないし、日本のシステムで在っても「国会議員の中から、其の道のプロを大臣に抜擢する。」ので在れば問題は無いと思う。でも、「各派閥が“年功序列”で推薦して来た国会議員の中から、首相の“御気に入り”が選ばれる。」という“順送り人事”が現実。だから、「私は、法律の事なんか何も判りません。」といった感じの小母ちゃんが法務大臣になったり、「パソコンを使った事は在りません。」なんて言っちゃうおっちゃんが、サイバー・セキュリティ戦略副本部長を兼ねた大臣になったりするのだ。其の分野の事を良く知らない人間が大臣になったら、的確&迅速な指示を与えられる訳が無い。こういう順送り人事は、もう止めるべきで在る。


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