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メディア・ミックス:広告用語で、商品を宣伝する際、特性の異なる複数のメディアを組み合わせる事で、各メディア間の補完と相乗効果によって認知度を高め、購入意欲を喚起する手法。
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メディア・ミックスと言えば我が国の場合、「1973年に小松左京氏の小説『日本沈没』が光文社から上梓された際、間髪を容れずに映画やラジオ・ドラマ、TVドラマ等が制作された結果、原作が売れに売れた事が大規模メディア・ミックスの嚆矢。」と言われている。そして、大規模メディア・ミックスを一般化したのは「角川書店の社長だった角川春樹氏が、同社から上梓されていた小説『犬神家の一族』を1976年に映画化し、大成功を収めた。」事に在ったと思う。当時、映画「犬神家の一族」は様々なメディアによって宣伝され、作品の中で登場する場面や言葉を、多くの子供達が真似した物だった。“角川映画”は以降、多くの流行を生み出して行く事に。
自分もそうだが、一定年齢以上の人達にとって“角川映画”とは、角川春樹氏が角川書店の社長だった時代(~1993年)に制作された作品の印象が強いだろう。だから、今回の記事で“角川映画”とするのは、角川春樹氏が制作した作品を意味する。角川作品には批判も多かったけれど、「良くも悪くも、面白い作品が多かった。」のは確かだと思う。そうじゃ無ければ、あんなにも多くの流行を生み出せなかったろう。
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[角川映画(角川春樹氏時代)ベスト10]
1位: 「犬神家の一族」(1976年)
2位: 「人間の証明」(1977年)
3位: 「復活の日」(1980年)
4位: 「戦国自衛隊」(1979年)
5位: 「セーラー服と機関銃」(1981年)
6位: 「時をかける少女」(1983年)
7位: 「ねらわれた学園」(1981年)
8位: 「魔界転生」(1981年)
9位: 「蒲田行進曲」(1982年)
10位:「里見八犬伝」(1983年)/「天河伝説殺人事件」(1991年)
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