ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「SNSが在ったら、消えてたな。」

2021年02月16日 | 御笑い関連

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爆問太田 嘗て怒られた関根勤と再会し真意 関根は『俺も蟷螂拳法は間違ってた。』と理解」(2月14日、スポニチ

爆笑問題の太田光(55歳)が14日、TBSラジオ爆笑問題の日曜サンデー」に出演。トーク・コーナーのゲストに、嘗て番組の或る一件で怒られたタレント・関根勤(67歳)を迎え、雪解けを果たした。

発端は、2019年に放送されたフジテレビFNS27時間テレビ」の「さんまのお笑い向上委員会」での出来事。鬼越トマホークネタ遮り、フジテレビの社長倒してしまう大暴れを見せた太田に、関根が「太田君、君は全部間違ってる。」と諭した。

太田は「の関根を怒らせた。」と震え上がり、此の日の番組冒頭恐縮気味。当時を振り返り「は厳しかったなあ。生放送のCM中に、隣でぼそっと言われたので。」と回想。「彼の日は、始まりから失敗してたんです。平成教育委員会に乱入したんだけど、其処で外して、其の儘27時間。さんまさんがモニターで見て、『何外してくれてんねん。』と。何とかしなきゃと思った。」。汚名を返上し様と藻掻いた結果、鬼越トマホークの一件に繋がってしまったと言う。

関根は「太田君の気持ちも判る。気持ち良くなっちゃうのよ。自分が。周りが見えなくなる。俺もああいう事在る。蟷螂拳法は)間違ってたもん。」と理解。「其処が太田君の良い所で在り、駄目な所で在り、内在しているんだな。ブルース・リー喧嘩っ早いのと一緒かな。」と笑いを誘った。

自身も嘗ては16歳のいとうまい子と共演した際、「ラビットさん(関根の嘗ての芸名)って、普通の会話出来るんですね。私、怖くて眠れなかったんです。何されるか判らなくて。」と言われたり、先輩に「台本通り遣ってくれて、本当に嬉しいんだよ。」と言われる等、気付かぬ内に共演者を困らせるキャラになっていた事を回想。SNSが在ったら、消えてたな。と苦笑いしていた。
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実は此の番組、自分は聞いていた。関根勤氏と言えば、マニアックな物真似で有名。今は穏やかなイメージが在るけれど、ラビット関根という芸名を名乗っていた頃は、エキセントリックな芸風だった。1975年~1986年に放送されていたヴァラエティー番組カックラキン大放送!!」には「刑事シリーズ」というコーナーが在ったのだけれど、其の中で「唐突に蟷螂の着包みを着用したラビット関根氏が現れ、蟷螂拳法なる意味不明なアクションを見せた上で、被害者役の車だん吉氏を殺す。」というのが御約束だった。其れ迄の流れを打っ手切り、遣りたい放題するという笑いは、一部の人には熱狂的に受け容れられた様だが、個人的には全く面白いと思わなかった。

彼は萩本欽一氏が所属する芸能事務所に芸人として入ったのだけれど、最初は萩本氏から嫌われていたと言う。流れを重視する萩本氏としては、「流れを打っ手切り、遣りたい放題する。」というラビット氏の笑いは、どうしても受け容れられなかったのだろう。実際、面と向かって「御前の笑い、俺は嫌いだから。」と言われた事も在るそうだ。

何としてもラビット関根氏を売り込みたかった事務所の社長は、嫌がる萩本氏を説得し、彼の番組にラビット関根氏を出演させる事に。其の際、萩本氏は「出演するなら、芸名をラビット関根から変えろ。」と言ったそうだ。で、彼は芸名を、本名の関根勤に変えた。訳の判らない芸名の芸人が、訳の判らない芸風で出演していたのだから、そりゃあ人気が出る訳が無い。でも、芸名を関根勤に変え、下っ端として流れを打っ手切らない芸風にした事で、多くの人は安心して受け容れてくれたのだと思う。と関根氏は語っていたが、確かにそういう面は在るのかも知れない。

蟷螂拳法をしていた時代、若しSNSが存在していたら、あっと言う間に炎上し、消えてたろう。でも、当時は番組を見て『不快だな。』と思ったとしても、『電話帳で、放送している局の電話番号を調べる。→放送局に電話を掛ける。→電話に出た人間に対し、クレームを入れる窓口を聞いた上、其処に電話を転送して貰い、クレームを入れる。」といった具合に、幾つもの面倒なステップを踏まなければならなかったので、実際に行動に移す人が少なかった。そういう意味では恵まれていた。といった趣旨の発言を関根氏はしていたが、「そうだろうな。」と“時代の違い”を感じた次第。


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