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「『桃太郎の御供は?』『アンパンマン!』 昔話知らない子供達」(4月24日、産経新聞)
桃太郎の鬼退治に御供したのは犬、猿、御婆さん!?桃太郎や浦島太郎といった有名な童話や昔話を子供達が知らない傾向に在る事が、大学教授等のグループが行った調査で判った。人気アニメキャラクターが昔話に登場すると考える子供も居た。背景には、親がこうした物語の絵本を子供に与えないという近年の事情も在る様だ。
筑波大学大学院の徳田克己教授(子供支援学)等のグループが平成2年から10年毎に、子供と21の童話・昔話との関わりを調査。3回目の今年は東京都や愛知県等の幼稚園児259人を対象に、親を通じて自由回答による聞き取りで実施した。
調査結果によると、桃太郎が鬼退治の時に腰に付けた物に付いて、2年の調査では3歳児の76%、5、6歳児の91%が「吉備団子」と正解。しかし、20年後の今回はそれぞれ22%、51%と低下。誤答にはパン、ケーキ、シチューといった洋食も挙がった。
桃太郎と一緒に鬼退治に行った「犬、猿、雉」の理解は、20年間で3歳児は49%から22%、5、6歳児で89%から50%にそれぞれ下がった。御婆さんやキツツキ等の他、アニメキャラクターの「アンパンマン」と“珍答”も在ったと言う。
「浦島太郎は誰の背中に乗って行ったか?」に付いては、3歳児で理解していたのは62%から30%へ低下。犬、猿、桃太郎などの誤答の他、此処でもアンパンマンが登場した。
徳田教授によると、訪問先の幼稚園等では近年、アニメキャラクターが昔話や童話に登場するとの誤解を持つ子供が多いと言う。「物語をキャラクターでアレンジした人形劇等のイベントや、絵本の影響ではないか。アレンジを否定はしないが、子供達が原作をきちんと理解してからでないと、誤解して育ってしまう。」と憂慮する。
絵本の所有率は、桃太郎が最も高かった。唯、初回の調査では兄姉の居ない5、6歳児の97%が持っていたが、今回は55%とほぼ半減。他の絵本の所有率も、「浦島太郎94%→38%、さるかに合戦94%→37%、舌切り雀85%→20%、花咲か爺さん88%→29%」等軒並み激減。親がこうした昔話の絵本を与えない傾向が判った。
親が絵本を読んだり話したりした経験も、「桃太郎97%→73%、浦島太郎97%→55%、かぐや姫90%→32%」等と低下した。
徳田教授は「親も物語を良く知らなくなって来ている。日本の昔話には年寄りを労る、嘘を付かない等の道徳が自然に身に付く物が多く、大切にして欲しい。」」と話している。
今回の調査は5月3日の絵本学会で発表される。
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以前の記事「歌い継がれないとしたら残念」で、子供達に童謡や文部省唱歌が歌い継がれていっていない現実を記した。時代の移り変わりと共に廃れて行ってしまう物が存在するのは仕方無いのかもしれないけれど、そういった歌に親しんで来た身ととしては何とも寂しく思ったものだが、今回の記事を読んで「童謡や文部省唱歌だけで無く、昔話迄もか・・・。」という驚きが。記事内で紹介されている昔話なんぞは自分の幼少期、周りの子供達はほぼ全員内容を詳しく知っていたと思う。
「親がこうした昔話の絵本を与えない傾向が在る。」とか、「絵本を読んだり話したりする親が大幅に減っている。」というのも、もしかしたら「金銭的事情」や「仕事を抱えての時間的制約」といった理由が在るのかもしれないし、又、内容を良く知らないで「シチューやアンパンマンといった誤答」を口にした子供達は或る意味想像力が逞しいと言えなくも無いけれど。
こういった傾向が更に増して行ったならば、「花咲か爺さん」という昔話を知らずにこのタイトルを耳にして、「放さんか、爺さん!」と思ってしまう子供が現れるかも。
「『桃太郎の御供は?』『アンパンマン!』 昔話知らない子供達」(4月24日、産経新聞)
桃太郎の鬼退治に御供したのは犬、猿、御婆さん!?桃太郎や浦島太郎といった有名な童話や昔話を子供達が知らない傾向に在る事が、大学教授等のグループが行った調査で判った。人気アニメキャラクターが昔話に登場すると考える子供も居た。背景には、親がこうした物語の絵本を子供に与えないという近年の事情も在る様だ。
筑波大学大学院の徳田克己教授(子供支援学)等のグループが平成2年から10年毎に、子供と21の童話・昔話との関わりを調査。3回目の今年は東京都や愛知県等の幼稚園児259人を対象に、親を通じて自由回答による聞き取りで実施した。
調査結果によると、桃太郎が鬼退治の時に腰に付けた物に付いて、2年の調査では3歳児の76%、5、6歳児の91%が「吉備団子」と正解。しかし、20年後の今回はそれぞれ22%、51%と低下。誤答にはパン、ケーキ、シチューといった洋食も挙がった。
桃太郎と一緒に鬼退治に行った「犬、猿、雉」の理解は、20年間で3歳児は49%から22%、5、6歳児で89%から50%にそれぞれ下がった。御婆さんやキツツキ等の他、アニメキャラクターの「アンパンマン」と“珍答”も在ったと言う。
「浦島太郎は誰の背中に乗って行ったか?」に付いては、3歳児で理解していたのは62%から30%へ低下。犬、猿、桃太郎などの誤答の他、此処でもアンパンマンが登場した。
徳田教授によると、訪問先の幼稚園等では近年、アニメキャラクターが昔話や童話に登場するとの誤解を持つ子供が多いと言う。「物語をキャラクターでアレンジした人形劇等のイベントや、絵本の影響ではないか。アレンジを否定はしないが、子供達が原作をきちんと理解してからでないと、誤解して育ってしまう。」と憂慮する。
絵本の所有率は、桃太郎が最も高かった。唯、初回の調査では兄姉の居ない5、6歳児の97%が持っていたが、今回は55%とほぼ半減。他の絵本の所有率も、「浦島太郎94%→38%、さるかに合戦94%→37%、舌切り雀85%→20%、花咲か爺さん88%→29%」等軒並み激減。親がこうした昔話の絵本を与えない傾向が判った。
親が絵本を読んだり話したりした経験も、「桃太郎97%→73%、浦島太郎97%→55%、かぐや姫90%→32%」等と低下した。
徳田教授は「親も物語を良く知らなくなって来ている。日本の昔話には年寄りを労る、嘘を付かない等の道徳が自然に身に付く物が多く、大切にして欲しい。」」と話している。
今回の調査は5月3日の絵本学会で発表される。
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以前の記事「歌い継がれないとしたら残念」で、子供達に童謡や文部省唱歌が歌い継がれていっていない現実を記した。時代の移り変わりと共に廃れて行ってしまう物が存在するのは仕方無いのかもしれないけれど、そういった歌に親しんで来た身ととしては何とも寂しく思ったものだが、今回の記事を読んで「童謡や文部省唱歌だけで無く、昔話迄もか・・・。」という驚きが。記事内で紹介されている昔話なんぞは自分の幼少期、周りの子供達はほぼ全員内容を詳しく知っていたと思う。
「親がこうした昔話の絵本を与えない傾向が在る。」とか、「絵本を読んだり話したりする親が大幅に減っている。」というのも、もしかしたら「金銭的事情」や「仕事を抱えての時間的制約」といった理由が在るのかもしれないし、又、内容を良く知らないで「シチューやアンパンマンといった誤答」を口にした子供達は或る意味想像力が逞しいと言えなくも無いけれど。
こういった傾向が更に増して行ったならば、「花咲か爺さん」という昔話を知らずにこのタイトルを耳にして、「放さんか、爺さん!」と思ってしまう子供が現れるかも。
以前にどこかの投書コーナーで読んだのですが、子供達が桃太郎ごっこをしているのを微笑ましく眺めていたら、川辺でおばあさんが洗濯をするというところで、洗濯機のスイッチを入れる仕草、をしていたのだとか(爆)。
子供に昔話を聞かせる際は、絵本が望ましいとしみじみ思います。
以前、学校の先生(大学の教授?)が書いていたのですが、最近の学生は「電話を掛けるね。」と言う時に「携帯のボタンを押すポーズ」を取る子が多いそうで、「自分達の頃は親指と中指を立てて、耳の横で上下に振るポーズが一般的だったけどなあ。」と感慨深く思ったとか。固定電話で言えば、昔もしそういったポーズが在ったとしたならば、恐らくはダイヤルを回すポーズだったでしょうね。
その時代の生活様式を知らないと、そして知らなくても本等から“視覚”で認識していなければ、誤解をしてしまう子供が生まれてしまうのは仕方無いのでしょうけれど・・・。
キャラクターに流されないようにと懇談会でも話題になったところです。
このニュースが世間でどのようにとらえられているかを勉強するために、いろいろなブログを読ませていただいています。
こちらのコメントは非常に勉強になりました。「洗濯機のスイッチを入れる仕草」電話のジェスチャー…、ありがとうございました。
私も幼稚園の先生をしていた時期があるのですが、洗濯機のスイッチは経験がありませんでした。しかし、絵本を通した間接体験をしている子どもでは考えられない誤解です。
明日、この研究を絵本学会で発表します。その際に、こちらのお話をぜひ紹介させていただきたいと思います。ありがとうございました。
http://homepage2.nifty.com/sfish/seigun/totuzen61.htm
などに、子供の屋外での遊びの、ほっておくとそのうち忘れ去られるでしょう。
なんとか後世に伝えたいですね。
何等かの形でその時代の生活様式を理解していれば、仰る様に子供が誤った解釈をする事は無いと思うし、先生の「日本の昔話には年寄りを労る、嘘を付かない等の道徳が自然に身に付く物が多く、大切にして欲しい。」という御指摘はその通りだと思います。親から絵本を読んで貰い、その事で様々な知識を得、そして本を読む事の楽しさを知った自分としては、親が子供達に絵本を読む時間を少しでも作って貰えたらと切に願います。
今後の更なる御研究、心より期待しております。
昔の子供達と今の子供達とでは、身の回りの環境が全く異なる。我々が子供の頃は近所に魚やザリガニが取れる川が在ったし、秘密基地を作ったり出来る小山も在った。野球や缶蹴り、かくれんぼして騒いでも近所から怒られない様な野原も在った。今はそういう環境がなかなか無いし、そういった皆で遊ぶスタイルでは無く、一人で遊ぶ携帯ゲームなんかが在るのですから、懐かしの遊びも歴史上の産物になってしまう日が来るのかもしれません。寂しい話です・・・。