昨日に投開票が行なわれた宮崎県知事選挙で、元タレントのそのまんま東氏が初当選を果たした。*1選挙戦終盤に行なわれた世論調査の結果では彼の善戦が報じられていたものの、正直落選するだろうと踏んでいたので当選、それも開票直後に当確が打ち出されたのは唯々驚きの一言。大森うたえもん氏とのコンビ「ツーツーレロレロ」で御笑いをやっていた頃から彼を見続けて来た自分としては、「あの東が知事になったか。」と隔世の感を覚えてしまった。
自民党が候補を一本化出来ず、本来自民党に流れる票が分散してしまった事が東氏に利したのは間違い無いだろう。唯それ以上に、既存の政治スタイル及びその事が生み出した”澱”に辟易としていた宮崎県民の思いが、柵が無いと”思われる”東氏に「何とかこの県を変えて欲しい。」という一縷の望みとなって向かったのも確かだと思う。
選挙戦前から東氏に向けられていた批判の一つに、「彼が風俗店にて18歳未満の少女から猥褻なサービスを受け、その事で児童福祉法違反容疑として事情聴取を受けた。」という過去の”事件”が在った。猥褻な行為に関する嫌悪感は個人によって当然在るとは思うが、自分はこの件で東氏がバッシングされるのは気の毒と当時からずっと思っている。彼は”然る可き場所”で、”然る可き手順”を踏んだ上での行為を享受した訳で在って、その行為自体が汚らわしいと批判されるのは未だしも、淫行云々は年齢をしっかりと確認しなかった店側が責められるべきものと思うからだ。
選挙戦では他の候補達が概して抽象的な演説を繰り返す中、東氏は具体的に数字を挙げて演説を行なっていたと聞く。”演説の名手”と称された田中角栄元首相張りのメリハリの効いた演説は評価出来たし、何処ぞの都知事の様にタレントを引き連れての選挙戦では無かったというのも、選挙民には好意的に捉えられたのだろう。
唯、気になる点が無い訳では無い。以前の記事でも触れたが、彼に”寄らば大樹の陰”の様な思いが見え隠れしている様に”も”思える点。”ファイヤー野郎”の様に、己が私利私欲を充足させる為”だけ”に政治家になった様な、即ち「政治家になる事=最終目標」と思っている様な連中と同列になってしまう懸念が、現状では100%拭い切れないというのが正直な所。
今回の東氏の当選には、所謂無党派層の票が大きく動いたというのは確かだろう。そしてこの無党派層の票というのは移ろい易い票で在るのも事実で、東氏が出来得る限り私利私欲を捨て去り、宮崎県民の為真摯に政務に当たらないと、あっという間に見放されるのは必定。万が一「将来国政に打って出る為の1ステップ。」なぞと思っていたとしたら、とんでもない事になるだろう。
今後事務的な事柄に関しては、本名の「東国原英夫」を使用して行きたいとする東氏。厳しい事も書いたが、知事になった以上は特定の政党に取り込まれる事無く、「俺が地方から政治を変えてやる!」といった意気込みで是非とも頑張って貰いたい。
*1 今回の宮崎県知事選の投票率は、前回より5.51ポイント高い64.85%。良く「自分が投票に行った所で、世の中は何も変わらない。」ともっともらしい顔で棄権する者が居るが、今回の結果によって「一人でも多くの有権者が足を運ぶ事で、”組織票の呪縛”から脱却出来る可能性。」に気付いて貰いたいもの。
自民党が候補を一本化出来ず、本来自民党に流れる票が分散してしまった事が東氏に利したのは間違い無いだろう。唯それ以上に、既存の政治スタイル及びその事が生み出した”澱”に辟易としていた宮崎県民の思いが、柵が無いと”思われる”東氏に「何とかこの県を変えて欲しい。」という一縷の望みとなって向かったのも確かだと思う。
選挙戦前から東氏に向けられていた批判の一つに、「彼が風俗店にて18歳未満の少女から猥褻なサービスを受け、その事で児童福祉法違反容疑として事情聴取を受けた。」という過去の”事件”が在った。猥褻な行為に関する嫌悪感は個人によって当然在るとは思うが、自分はこの件で東氏がバッシングされるのは気の毒と当時からずっと思っている。彼は”然る可き場所”で、”然る可き手順”を踏んだ上での行為を享受した訳で在って、その行為自体が汚らわしいと批判されるのは未だしも、淫行云々は年齢をしっかりと確認しなかった店側が責められるべきものと思うからだ。
選挙戦では他の候補達が概して抽象的な演説を繰り返す中、東氏は具体的に数字を挙げて演説を行なっていたと聞く。”演説の名手”と称された田中角栄元首相張りのメリハリの効いた演説は評価出来たし、何処ぞの都知事の様にタレントを引き連れての選挙戦では無かったというのも、選挙民には好意的に捉えられたのだろう。
唯、気になる点が無い訳では無い。以前の記事でも触れたが、彼に”寄らば大樹の陰”の様な思いが見え隠れしている様に”も”思える点。”ファイヤー野郎”の様に、己が私利私欲を充足させる為”だけ”に政治家になった様な、即ち「政治家になる事=最終目標」と思っている様な連中と同列になってしまう懸念が、現状では100%拭い切れないというのが正直な所。
今回の東氏の当選には、所謂無党派層の票が大きく動いたというのは確かだろう。そしてこの無党派層の票というのは移ろい易い票で在るのも事実で、東氏が出来得る限り私利私欲を捨て去り、宮崎県民の為真摯に政務に当たらないと、あっという間に見放されるのは必定。万が一「将来国政に打って出る為の1ステップ。」なぞと思っていたとしたら、とんでもない事になるだろう。
今後事務的な事柄に関しては、本名の「東国原英夫」を使用して行きたいとする東氏。厳しい事も書いたが、知事になった以上は特定の政党に取り込まれる事無く、「俺が地方から政治を変えてやる!」といった意気込みで是非とも頑張って貰いたい。
*1 今回の宮崎県知事選の投票率は、前回より5.51ポイント高い64.85%。良く「自分が投票に行った所で、世の中は何も変わらない。」ともっともらしい顔で棄権する者が居るが、今回の結果によって「一人でも多くの有権者が足を運ぶ事で、”組織票の呪縛”から脱却出来る可能性。」に気付いて貰いたいもの。
議会がオール野党なのは他の(いわゆる)タレント知事などと同じなので書きませんが、
彼には議員活動暦も無いので副知事候補などを持っていないのが弱みにならないかどうか。
任せられる人がいないと何もかも自分でしなくてはならず、物事が進まないと思うからです。
まずはお手並み拝見というところでしょうか。
余談ですが
スーツ姿の東氏を遠めで見るとOJシンプソン、
アップになるとオツオリを思い出してしまいました・・。
失礼ですが、まさか当選するとは思っていなかったもので。
ぜひとも頑張っていただきたいものですね。
私の住む高知県の知事もいい加減変わってほしいものです。
地元の建設業、タクシー運転手、夜の商売の方々、皆さん嘆いておられます。「おばちゃん」を見方につけているのでなんともお強いです。
蜂蜜大根の件、有難う御座いました。
今日飲んでみました。
・・・giants-55様が仰っていたとおり美味しくはなかったものの、喉の調子がいつもより随分と楽になっています。本当に有難う御座いました。(^-^)
情報開示が進めば、政治は後戻りできなくなりますからね。
新風の吹くことを期待します。
すでに反感を抱いてる人も多いだろうと思います。
東さんが、ほんとうに宮崎のために・・と思ってやる気まんまんだとしても・・議会の面々がそう思ってるとはかぎりません。今までとおり・・なあなあのつうつうでやっていきたい人は、歓迎しないでしょう。
ほんとにしんどいと思います。彼らは対外的好印象を得るために、口では正義の味方ぽい、いいこと言うんだけど、いざ、実行に移すという段になると、みんな反対するんです。自分たちの不利益になるからね。
長野の田中知事は、確かにバランスの取れた人ではないと思います。でも、変人であってもあのくらいの図太さがなければ、政治は変えられないと思うし・・ほんとにしんどい仕事です。手法に問題があったかもしれませんが、私利私欲ではない・長野のことを考えて・・という気持ちは潔癖だったとわたしは評価してるのです。
この間、TVで「知事をやめたらいっぺんに体のぶつぶつが治った!」なんて言ってましたから・・
敵意の中でやっていくのは、そうとうのストレスだったよう。かわいそうな場面もありましたもんね。
東さんは、どうでしょう。。あらゆる妨害があっても立ち向かっていけるでしょうか。いろいろ勉強はしてきたみたいだけど、負けない心!!これですよね。
がんばってほしいと思います。
宮崎県は47都道府県の中でも、様々なワースト記録を持った県だった様に記憶しています。その最たるものが県発注工事の平均落札率95.8%という高い落札率、即ち談合の根深さ。そのまんま東氏に高邁な理想が在るにせよ、仰る様に県議会がオール野党の中では前途多難な船出というのは確かでしょう。彼の最大の武器は「県民の支持」に尽きる訳で、彼等に判り易い(見え易い)形で改革を行なって行かないと、妙に特定政党と密室でゴチャゴチャやったりすると一気に見放されてしまうのは間違い無いかと。
見放された地方の悲惨さは気の毒な限り。唯これからは、何処の地域でも国に頼らずに、独立独歩の気概でやっていかないといけない時代になるでしょうね。何処の地域だったかは失念してしまったのですが、一時期は夕張市の様に財政が危機的な状況に在った地域が、常套手段のハコモノ建設に走らずに、高齢者の福祉政策に力を入れた事でそれなりに資産を持った高齢者が集まり、財政悪化及び過疎化進展が好転に向かっているとの報道が為されていました。勿論「此処が今後も上手くやって行けるのか?」や、「資産の無い高齢者はどうするのか?」等の問題は在りましょうが、思考の方向性を変える事で又新たな道が見えて来るという意味では面白い取り組みだと感じました。
有権者は官僚出身者を選択しませんでした。官僚出身の自治体の首長にも良い人はいますが、大抵は自治体を天下りのポストみたいに考えてる。そういった従来型の候補に拒否反応を示したのではないでしょうか。
当選した東国原知事ですが、「談合は必要悪」などと、おバカの発言もあって見識が気になりますが、民主政治は素人が執行する政治体制のことです。
批判に臆することなく頑張ってほしいものです。
だらしないのが野党。
民主党は対立候補すら立てれなかった。地方で自民党と癒着して談合体質の温存に手をかしてるようでは到底、政権なんて望めない。国政と地方で言ってることが矛盾してます。
共産党の候補は二万票くらいだったかな?
こんなんでどうするの?自分達の主張は何故、有権者に受け入れられないか?素直に考えてみる必要があるのでは?
憲法9条とかいう怪しげな宗教を布教してる場合ではありません。
この選挙結果が我が国の利権談合共産主義の崩壊のきっかけになることを期待します。
宮崎県議会もそうですが、宮崎県庁の職員の中にも今回の選挙結果を面白く思っていない人達は少なくないのではないでしょうか。登庁する職員達にインタビューしている場面が報じられていましたが、概して冷ややかな反応でした。TV局としては「議会&県庁v.s.そのまんま東氏」という対立構図を作り上げた方が番組的にも面白いという事で、意図的にそういった反応ばかりを取り上げたのかもしれませんが、それにしても東氏にとって前途多難な船出で在る事は間違い無いでしょうね。
康夫ちゃん、当ブログでは表立って余り書いてはいないのですが、個人的にはかなり買っていました。否、「買っていました」というのは正確では無く、今でも「買っています」。あの是々非々を明確に打ち出して引かない姿勢は、利権の温床にドップリ使った”化け物達”が跳梁跋扈している長野に必要で在ったと思います。残念なのは全てに於いて強行突破しようとした事と、信頼出来るブレーンを多く持てなかった事。絶対に譲ってはならない事に関しては、「ならぬ事はならぬものです。」の姿勢で断固として譲らないで欲しいのですが、そうではない事柄に付いては引く姿勢が在っても良かったのではという気がしています。その辺の調整を行なえるブレーンが居なかった(離反してしまった)事と、突っ撥ねてばっかりのイメージが県民達に県政の停滞を印象付けてしまったというのが、残念ながら落選に繋がってしまった様に思います。
東氏は早速「公用車の廃止」や「知事室の備品の簡素化」を打ち出しました。嫌味な言い方を敢えてすれば、まあ在りがちで無難な改革宣言でしょう。唯、個人的にはこれが大改革の第一歩で在ると信じたいし、彼には頑張って貰いたいと心底思っております。
その後はネガティブキャンペーンの見本市。納豆で痩せるとメディアが言えば飛びつく人が多い世の中ですからねえ。
東知事(どうも東国原知事だと、あのコクバルラーメンを思い出してしまう)はその辺を抜かりなくやることです。
ほーほー様へgiants-55さんが書かれているコメント。
> 康夫ちゃん、当ブログでは表立って余り書いてはいないのですが、
(中略)
> 残念ながら落選に繋がってしまった様に思います。
全く同感で、思わず書き込みさせていただきました。
そのまんま東知事も、職員や議会の反発が必至のような気がしますが、
そのへんをうまくやることが大事ですよね、きっと。