さもしい・・・

３０数年前の事になるが、「愛の国から幸福へ」ブームが起こった。「愛国駅」（北海道）から「幸福駅」（北海道）迄の切符を買うと恋愛成就するとか、同区間を共に乗ったカップルは結婚するとかいった噂が広がり、全国から切符を取り寄せる人や同駅を訪れるカップルが殺到。又、「学駅」（徳島県）の入場券を５枚入手すると「５入学」、即ち「御入学」出来るという事で、これ又全国の受験生及びその身内からの入場券取り寄せが殺到したのも記憶に新しい所。人間とは斯くも弱いもので、折に触れて験担ぎしてしまうのは自分も例外では無い。

２１世紀になった今でも受験生関係者が験担ぎするのは変わらない様で、２０日付けの日刊スポーツによると「銚子駅」（千葉県）から「本銚子（もとちょうし）駅」間の往復切符がこの時期になると売れているという。「調子（銚子）が悪くても本調子（本銚子）に戻る。」との事だが、「良くもまあ上手い語呂合わせを考えたものだ。」と感心しうてしまう。何はともあれ、受験生頑張れ！

話はがらっと変わるが、週刊新潮（１月１７日号）の連載コラム「Ｂ級重大ニュース」に下記の記事が載っていた。

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「フリーペーパー受難」

家庭ごみ持ち去り禁止が条例化された那覇市で、紙相場の高騰の煽りを受けているのが県内４社から発行されている無料求人誌。スーパーの出入り口の棚等に陳列している数十部が、根こそぎ持って行かれるのだ。現在の古紙相場はキロ当たり１５円。中には２トントラックに満載してリサイクル業者に持ち込む例も在るというから、これだけで３万円の稼ぎになる勘定。
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門扉やマンホール等を盗む”金属泥棒”や、資材置き場から銅線等を盗む”銅線泥棒”が昨年辺りから多発している。働きたくても働けず、どうしようもなくなっての犯行ならば未だ同情も出来るが、その殆どが「手っ取り早く金を得られるから。」という動機なのだからどうしようもない。そして、今度はフリーペーパー迄もがターゲットになっているとは・・・。何ともさもしい話で在る。