先月の29日に「セットアッパーの重要さ」という記事を書いたのは、“嫌な予感”が在ったからだ。「ジャイアンツの山口鉄也投手が、今季で引退するのではないか。」という。
昨日、山口投手が今季限りでの引退を表明した。横浜商業高校卒業後、4年間をマイナー・リーグのミズーラ・オスプレイでプレイするも、結果を残せなかった彼。2005年にジャイアンツの入団テストを受けて合格し、其の年の育成ドラフトでジャイアンツ入りを決める。以降、13年間のプロ生活で積み重ねた成績は「52勝27敗29セーヴ」で、ホールドに到っては「273」にも上る。今季、ファイターズの宮西尚生投手に抜かれる迄は、歴代1位の記録だった。(10月5日現在。宮西投手のホールドは「293」。)育成選手としては、一番の出世頭と言えるだろう。
2007年から2014年の8年間にジャイアンツは6回リーグ優勝を果たしているが、山口投手の存在無くしては成し得なかったと思う。
「試合終盤、彼が登板する。」というのは、“当たり前の光景”だった。そんな当たり前の光景が、昨年辺りからは当たり前で無くなり、そして今季は“普通の光景”となってしまった。
「復活は、難しいかも知れないな。」、今年で35歳という年齢を考え合わせると、そんな思いが膨らんでいた矢先の引退表明。ジャイアンツの屋台骨を支え続けてきた選手が、又1人去る事に。「1つの時代が終わった。」。陳腐な表現かも知れないが、そんな気持ちが強い。
山口投手、13年間本当に御疲れ様でした!!