ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

毒殺未遂事件

2006年11月21日 | 政治関連
先月アップした「暗殺された女性記者」という記事の中で、プーチン政権に批判的な報道を繰り返していたロシアの女性記者が射殺された事件に暗殺の疑いが掛けられている事、又ロシアでは7年間に100人以上のジャーナリストが殺害されている事を記した。

そんな中、プーチン政権の強権体質を批判し続けて来たロシア連邦保安庁(FSB)の元中佐が、亡命先のイギリスで毒殺未遂に遭い重体の状態に在るという。この人物はアレクサンドル・リトビネンコ氏で、嘗てプーチン氏から政敵の暗殺を命じられ、それを拒んだが為にイギリスに亡命せざるを得なかったと言われている。今回の毒殺未遂事件は、上記した女性記者殺害に関与した人物のリストを受け取るべく、情報提供者とロンドン市内のレストランで接触し、其処で飲食した物に劇物のタリウムが仕込まれていた様だ。その情報提供人はレストラン内で一切飲食物を摂らなかったとの事。

これもプーチン大統領の意を受けたFSBの所業なのだろうか?強権国家の空恐ろしさを感じてしまう。流石に我が国では此処迄荒っぽい所業は見られないものの、嫌な兆候(「中学生を脅迫するアベシンゾー」の項)は近年チラホラ見え隠れしているのが気になる所。”声の大きな人物”の問題に関しては何故か主要なマスメディアがダンマリを決め込んでいる以上、一般国民は権力に対してより注意を払わなければならないと思う。

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9 コメント

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チェチェンはロシアに蹂躙されています (マヌケ)
2006-11-22 15:14:31
わが国においても次第に言論機関への縛りつけが目に見える形で現れつつあると思います。 例えばNHKなど国からの予算を受けて活動している以上、国の命令でこのような報道をしなさいといわれればある程度従わざるを得ません。 しかも経営トップが国の息のかかった人物で占められていれば逆らえば人事での報復などが必ずあります。 次に強いのがスポンサーの意向でしょうね。 マスコミと言えでも営利企業ですからスポンサーをあからさまに刺激しないでおこうと思う方がジャーナリズム的意識よりも強いでしょう。例えばバンキシャの提供に近未来通信なるものが付いていましたが、知らないうちに下りて報道番組なのに取り扱う風もありませんよね。 ロシアの話ですが報道も命がけですね。 チェチェンがどれほど悲惨なことになっているか、子供を殺された母親が腹に爆弾を抱いて北オセチアのベスランで自爆しましたが、あれは同じようなことをロシアから受けた報復行為です。ロシア兵やロシアの特殊部門に誘拐された大勢の人が帰らぬ人となっています。 中には明らかに金目当てやレイプすることが目当ての兵隊たちもいます。 石油と天然ガスがあるがゆえに独立を許されず悲惨な状況におかれた人たちの情報はまったく握りつぶされるか単なるテロリストとして片付けられています。 本当に気の毒です。 第二次大戦中にスターリンに従わなかったことからすさまじい弾圧と差別を受け続け今またプーチンによって攻撃を受けている人たちをどうにかしたいというジャーナリストの意志を絶やしてはならないと思います。 プーチンは卑怯者です。
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>マヌケ様 (giants-55)
2006-11-23 01:56:24
書き込み有難うございました。

ロシアに限らず、独裁国家&強権国家には「人権」という概念が乏しく、人の命が枯れ葉一枚程の重さの様に扱われているのが恐ろしい所です。

「暗殺された女性記者」の中でも触れましたが、現在のロシアは「貧しき者と富める者との格差が拡大する一方。官僚主義が横行し、自由が失われつつ在り、多くのジャーナリストは時の政府に不都合な情報は流さなくなっている。」とか。何となく日本も似通って来ている気がするのは、杞憂に過ぎるのでしょうか。
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そういえば (帆印)
2006-11-23 14:11:10
いつぞやに、潜水艦が沈没したロシアで、軍の記者会見で抗議した母親が、背後からそっと近づいた軍関係の女性が来たと思ったら、その場で、倒れたのを思い出した。全世界に放映されて、
背後から注射されたとか、推測がかなり出たよなぁ、そんなことをふと思い出した。
いずれにしても、ソビエトからロシアに変わった国、政権までもが逆戻りしていかなければいいと思うが・・・。
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マフィア (マヌケ)
2006-11-24 09:22:04
かつてロマノフ朝時代はロシア王朝だけで地球上の富の3分の1を独占していたとまで言われておりました。そこまで極端な状況から革命が起こり共産主義が誕生しましたが、結局のところ富と権力を独占するマフィアが共産主義からさらなる金儲け一辺倒な資本主義に鞍替えしたというだけでやってることは同じなのだと思います。 巨大なマフィア国家ですね。 同じ富豪同士でも欧米よりな連中はわなにはまって財産を国家というマフィアに没収されたうえに終身刑に近い禁固刑をくらったりしています。 さからえばどんな目にあうかとの見せしめです。 恐ろしい国です。
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>マヌケ様 (giants-55)
2006-11-25 01:02:44
書き込み有難うございました。

リトビネンコ氏重体から持ち返したとも言われていたのですが、結局は亡くなられましたね。死人に口無しとは言いますが、これで真相は闇に葬られる事になってしまうのでしょうか。イギリス当局は「必ず真相究明する。」と言っている様ですが・・・。
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ダイオキシンをもられた事件もありましたよね (マヌケ)
2006-11-25 12:04:58
MO5、CIA、KCIA、KGB、モサド・・・破壊工作、暗殺、政権転覆、扇動、国家のために忠誠を誓い汚い仕事をし、場合によってはその存在もなかったことにされてしまう恐ろしい組織が実在します。 一般に言われる正義のためでなくあくまでも自国の利益を正義とし、それに反する場合は手段をいとわない。 石油を国営化し自国民に利益をもたらすべく石油の利権をにぎる外資系企業と利益を一族にしかもたらそうとしない政権と闘おうとする野党や民衆がいるとします。 すると某組織の末端の末端、現地ではほとんど殺し屋やごろつきのような連中が野党の政治家を誘拐したり市民活動家を家族ごと殺害して見せしめのようなことをします。 有力野党政治家のスキャンダルを暴露したり親族を脅して政権批判を止めさせようとします。 アメリカでも中毒性の高い成分を使用したタバコ会社を内部告発した元社員が脅迫されたり自宅からパソコンを盗まれたりした事件がタバコ会社とつながりの深い政治家の力でCIAの末端組織が動いたとされています。 まるで映画のようです。
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>マヌケ様 (giants-55)
2006-11-25 13:15:13
書き込み有難うございました。

日本での常識が海外からすると常識外だったりする事が在りますが、こと「正義」に関しては個々人で概念が異なるものですよね。恐らくまっさらな心で在るならば、その正義なる概念は万人がほぼ等しく為り得るのでしょうが、其処に私利私欲といった邪まな思いが介在して来ると、正義の概念すらも極めて危険なものとなってしまうのかと。

こういった恐ろしい組織の活動は、007の世界だけで在って欲しいものですが(苦笑)。
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どうやら (柚子)
2007-04-19 19:36:35
今となっては過ぎた事件ですが、リトビネンコ氏が死に際に残した言葉、怖いですよね。「プーチンよ、あなたは1人の人間を黙らせることには成功したかもしれない。しかしこれから一生貴方の耳には世界中からの抗議の声が響き続けるだろう」...怖い。
そうやって、一人の人間を平気で殺せるプーチン大統領ってどういう人なんでしょうか。私が見たあるサイトには、「モサドの創始者は生まれながらのスパイで、対談者はその視線により必ず口を割ってしまうような目の人だった。そして、今日までにそのような視線を持ったものはウラジミール・プーチンだたひとりである。」って書いてありました。ロシアの人々は、このような大統領のことをどう思っているんでしょうか。そこらへん、何かしっていますか。長く書いてすみません。
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>柚子様 (giants-55)
2007-04-19 20:59:45
書き込み有難う御座いました。

「”ソ連時代”に戻るのか?」の方に頂戴した書き込みにレスを付けさせて貰ったのですが、この事件”も”何となく闇に葬られそうな感じですね。唯、”表面的には”何事も無かったかの様に装えても、地下では確実に独裁政権に対する反意が広まっているのではないでしょうか。それがリトビネンコ氏の残した言葉の指す所で在り、プーチン大統領の指示で彼が殺されたのだ”としたら”、プーチン政権は自らパンドラの箱を開けてしまったと言えるでしょう。

プーチン大統領の元側近だった富豪のボリス・ベレゾフスキー氏が、亡命先のイギリスで「武力によるプーチン政権の打倒」を口にしましたが、これにより地下で脈打っていたマグマが一気に噴出する事になるのかどうなのかは、今後注視して行く必要が在るでしょう。

ロシアの中でもプーチン政権に対する見方は、二分されているのではないでしょうか。現政権下で”甘い汁”を吸っている人達にとれば現状を変える必然性は何も無いでしょうし、逆に更に酷い環境に追いやられてしまった人達にとっては一刻も早く現政権を打倒して貰いたいのではないでしょうか。
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