国民栄誉賞決定か？

支持率低下する一方の小泉首相が、オリンピックで活躍した選手に国民栄誉賞を授与する事で支持率アップを目論んでいるという話がある。谷亮子選手や北島康介選手等が有力候補として見込んでいるらしい。

元々この賞は、１９７７年に時の首相だった福田氏が、支持率回復のカンフル剤として創設したもの。その年に王選手が、ホームランの世界記録を更新したのがきっかけだった。現在までに１５人が受賞しているが、発足の経緯（為政者サイドのスケベ心）と「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与える事に顕著な業績のあった人」という曖昧で抽象的な選考理由もあってか、歴代政権の人気回復策として使われて来た観は否めない。「どうして、この人が選ばれてるのか？」、逆に「あの人は何で選ばれなかったのか？」という疑問が付き纏う賞でもある。

個人的には、手塚治虫氏が選ばれなかった事にが今でも解せない。今や日本が世界に誇れる漫画文化も、彼の存在なくしては語れないと思う。長谷川町子氏の「サザエさん」は間違いなく国民的人気のキャラクター。だが、「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」、「ブラックジャック」等数多の愛されるキャラクターを創出した手塚氏の評価は、それに決して劣るものではないと思う。やはり、体制側ではない政党を支持していたのが選ばれなかった理由なのだろう。

とここまで書いていたら、谷亮子選手が金メダルを獲得。怪我を押しての快挙は、立派の一言。おめでとう！

でも、これで小泉の政治の具に使われるのが確定したと思うとウンザリ・・・。