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「ケニア ヴィニール袋の製造・使用禁止する法律施行」(8月29日、NHK NEWS WEB)
経済成長が続くアフリカのケニアでは、大量のヴィニール袋が投棄され、家畜が食べたり海に流れ込んだりする被害が広がっている事から、政府がヴィニール袋の製造や使用を禁止し、違反者には高額な罰金や禁錮刑を科す法律を施行して、波紋が広がっています。
国連環境計画によりますと、ケニアではスーパーマーケットだけで年間1億枚のヴィニール袋が提供されていますが、其の多くが路上等に投棄され、牛等の家畜が誤って食べたり、海に流れ込んだりして、環境への深刻な被害が広がっています。
こうした中、ケニア政府は人体や生態系への影響を防ぐ為として、28日からヴィニール袋の製造や販売、使用を禁じる新たな法律を施行しました。法律に違反した場合には、日本円で凡そ400万円の罰金か、最長で禁錮4年が科され、ヴィニール袋を規制している世界の国の中でも、取り分け厳しい罰則が科される事になります。
新しい法律の施行を受けて、ケニアではスーパーマーケットの中に再利用出来る布製のバッグを提供する店が現れる一方で、ヴィニール袋を販売している業者等からは、「売る物が無くなり、仕事を失い兼ねない。」として不安や反発の声も上がっていて、一部では訴訟も起こされる等、波紋が広がっています。
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自分が幼かった頃、もう今からウン十年前の話だが、近所の川に行くと、ヘドロや塵が大量に浮かんでいて、悪臭を放っていた物だった。公害被害も酷く、彼方此方で“高度経済成長の歪み”が生じていた。
そういう現実を知っているので、中国やらケニアやらで経済成長による環境被害が報じられても、「昔の日本と、同じ道を歩んでいるのだなあ。」と思ったりする。
今から24年前の1993年、ケニアを旅したが、路上等で大量のヴィニール袋が投棄されていたという印象は無い。経済成長前で、特に経済的に落ち込んでいた時期だったからなのか?
「ヴィニール袋の製造や販売、使用した場合、約400万円の罰金か、最長で禁固4年が科される。」というのは厳し過ぎる気もするが、環境に深刻な被害を与えているというので在れば、厳罰化も仕方無いのかもしれない。