国民の為にというのでは無く、私利私欲の為だけに政治家という職業に就いている様な人間が近年は特に目立つ。9月に行なわれる自民党総裁選に出馬を予想されている面々の言動を見ても、自民党総裁に就任、即ち”数の論理”で言えば日本国の首相に就任と置き換えられるが、首相に就任して何をしたいのかというよりも、首相になる事が最終ゴールと捉えている様にしか感じられない。一応はそれなりの政策を掲げているのだが、誰かが書いた”原稿”を読んでいるだけといった感じで心許ない限り。国民の為という思いが、彼等からは全く窺えないのはどうしたものだろうか。
ところで「週刊新潮(7月27日号)」に、「町民の税金をタダにしよう。」と遠大な志を持っていた町長の話が載っていた。「B級重大ニュース」という連載コラムの「こんな町長もいた」という記事がそれだ。
今から80年前の話で在る。当時、宮城県白石町(現白石市)の町長だった菅野円蔵氏は、将来的に町民の税金をタダにしたいと思い付き、大正15年に自費100円を郵便貯金し、203年間は一切手を付けるなと言い残したのだそうだ。100円というとピンと来ないが、当時の町の年間予算は10万円程という事なので、その千分の一程の金額という事になる。尚、平成18年度の白石市の予算が約138億円という事で、このケースを当てはめると1,380万円を自費で供出した感じか。
100円を当時の利息5分4毛で計算すると、203年後の元利は212万円となり、利子が10万円を越えるので町税は不要という遠大な計算だったのだが、今の貨幣価値では10万円が全町税(市税)に充当し得ないのは言う迄も無い。物価上昇率がこれ程迄とは、この町長も予想していなかったのだろうが、彼の志自体は尊く思う。
因みに現在の残高は3,535円で、町では菅野町長の遺志を継ぎ、貯金を手付かずのまま継続しているそうだ。
ところで「週刊新潮(7月27日号)」に、「町民の税金をタダにしよう。」と遠大な志を持っていた町長の話が載っていた。「B級重大ニュース」という連載コラムの「こんな町長もいた」という記事がそれだ。
今から80年前の話で在る。当時、宮城県白石町(現白石市)の町長だった菅野円蔵氏は、将来的に町民の税金をタダにしたいと思い付き、大正15年に自費100円を郵便貯金し、203年間は一切手を付けるなと言い残したのだそうだ。100円というとピンと来ないが、当時の町の年間予算は10万円程という事なので、その千分の一程の金額という事になる。尚、平成18年度の白石市の予算が約138億円という事で、このケースを当てはめると1,380万円を自費で供出した感じか。
100円を当時の利息5分4毛で計算すると、203年後の元利は212万円となり、利子が10万円を越えるので町税は不要という遠大な計算だったのだが、今の貨幣価値では10万円が全町税(市税)に充当し得ないのは言う迄も無い。物価上昇率がこれ程迄とは、この町長も予想していなかったのだろうが、彼の志自体は尊く思う。
因みに現在の残高は3,535円で、町では菅野町長の遺志を継ぎ、貯金を手付かずのまま継続しているそうだ。