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「巨人『OBスカウト』と契約締結 元守護神等21人」(6月27日、デイリースポーツ)
巨人は27日、スカウト活動強化の為、OB21人と「読売巨人軍OBスカウト」として契約締結した事を発表した。
契約したのは守護神として通算80セーヴの実績が在る石毛博史氏、強打が売りだった福井敬治氏等。球団は今後、全国各地で人脈を持つOBスカウトに、将来一軍での活躍が期待出来る有望選手の情報提供等の協力を求めて行く。
現時点でのOBスカウトは、以下の通り。
【北海道】高梨芳昌氏(50歳?)
【青森県】佐々木明義氏(48歳)
【宮城県】羽根川竜氏(47歳)
【茨城県】原田明広氏(53歳)、鴨志田貴司氏(36歳)
【埼玉県】小野剛氏(42歳)
【神奈川県】大野雄次氏(59歳)、大須賀允氏(40歳)
【東京都】前田隆氏(52歳)、福井敬治氏(44歳)
【山梨県】四條稔氏(53歳)
【静岡県】佐藤宏志氏(42歳)
【岐阜県】林哲雄氏(54歳)
【富山県】石毛博史氏(49歳)
【兵庫県】藤本貴久氏(58歳)
【大阪府】籾山幸徳氏(35歳)、谷口功一氏(47歳)
【岡山県】浅野智治氏(49歳)
【島根県】小沢浩一氏(53歳)
【福岡県】岸川勝也氏(55歳)
【熊本県】山本光将氏(35歳)
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「『正規のスカウトとは別に、OBを都道府県別に“臨時スカウト”として起用する計画。』を、ジャイアンツが練っている。」という記事を以前読んだが、実現した訳だ。
大昔の話だが、「『OBを、もっと重用すべきだ。』というジャイアンツ・オーナーの“思い付き”で、別所毅彦氏や藤田元司氏、荒川博氏、張本勲氏といったジャイアンツの大物OBが、“諮問委員”という肩書で起用された。発想自体は悪く無かったものの、具体的な権限や責任の所在等が曖昧だった事から、『首脳陣と諮問委員とで、指示が異なる。誰の指示に従えば良いのか?』といった戸惑いの声が選手の間から上がり、結局、現場を大混乱させただけだった。」という悪例が在る。
「OBが、矢鱈と現場に口出しする。」という事は良く無いが、最近のジャイアンツのスカウト陣には“力不足”という感じがしていたので(根本陸夫氏や木庭教氏、伊藤菊雄氏等、強いチームには“名スカウト”と呼ばれる人物が存在していた。)、具体的な権限や責任の所在等をきちんとしておけば、今回のOBのスカウト起用というのは、興味深い試みだと思う。正規スカウトとOBスカウトが妙な縄張り争いをする事無く、御互いに良い関係で競い合って貰いたい。
で、今回OBスカウトに起用された21人、小野剛氏(“新・雑草魂”として、非常に期待していた。)や大野雄次氏、福井敬治氏、四條稔氏、石毛博史氏、谷口功一氏、岸川勝也氏という名前に、懐かしさを感じてしまう。21人の平均年齢は「約47.6歳」という事で、「高齢過ぎもせず、若過ぎもせず。」という感じか。「野球王国・四国地方のOBスカウト不在。」というのが気になるけれど、今後、“増員”して行くのだろう。