昨夜、帰宅してテレビを点けた所、ショッキングなニュースが報じられていて、思わず「え、嘘だろ!?」と口にしてしまった。
*************************************
「清水由貴子さん 父の墓前で硫化水素自殺」(4月21日、スポーツニッポン)
静岡県警によると、21日午後1時35分頃、静岡県小山町大御神の冨士霊園で、女性が倒れて死亡しているのを職員が見付け119番した。県警によると、女性はタレントの清水由貴子さん(49歳)=東京都武蔵野市=で硫化水素による自殺を図ったと見られる。傍に母親と見られる車椅子の御年寄りが居り、病院に運ばれたが、命に別状は無いと言う。
県警等によると、清水さんの頭の下には洗面器の入ったポリ袋が在り、硫化水素が検出された。「御迷惑を掛けてすいません。」等と手書きされた紙を持っていた。
以前所属していた事務所によると、清水さんは2006年3月、病気勝ちな母親の介護の為事務所を辞めた。
清水さんはテレビのオーディション番組「スター誕生!」で優勝し、1977年に「お元気ですか」(動画)で歌手デビューした。*1バラエティー番組「欽ちゃんの週刊欽曜日」等に出演。ドラマや映画等でも活躍した。
*************************************
彼女を初めて見たのは、「スター誕生!」で優勝した時。歌の上手さを感じると共に、何処か寂しげな感じを受けたのだが、デビューして以降に彼女が幼少時に父親を亡くし、母親と妹という所謂母子家庭に在る事を知った。経済的に厳しい環境で育って来たという事だったが、そういった面を売りにする訳でも無く、必死でニコニコと明るく振る舞っている感じがして、「頑張って欲しいな。」と彼女を画面で見掛ける度に思っていたもの。母親や妹への思いをしばしば語っており、家族に対する深い愛情が感じられた。「母の子で本当に良かったと思っている。」と口にしていたのが印象的。
中年と呼ばれる年代辺りから、ふっくらとした体型で「肝っ玉母さん」的な役でドラマに出ていた彼女。嘗ての人気番組「それは秘密です!!」(動画)で共に司会を務めていた桂小金治氏から可愛がられていた様に、周りから愛される人柄は画面からも伝わって来た。独身だった彼女が母親と妹の為にマイホームを購入したというニュースを見聞したのは、今から十数年前の事だったろうか。
最近は「テレビ番組で見掛けなくなったなあ。」とは思っていたのだが、2006年にデビュー以来ずっと所属していた事務所を辞めていたのだとか。昔から病弱だった母親の世話をしつつ芸能活動を行っていたが、「母親の介護に疲れ、良い仕事が出来ない。」というのが理由。それ以降は母親の介護をメインとし、地方での芸能活動も行っていたそうだが、2007年9月を以て実質的に“引退”していたとか。
彼女と同様に、否、もっと過酷な環境で親の介護に当たっている人は少なくないと思う。だから「自殺をする事も無かろうに・・・。」と感じる人も居るかもしれない。個人的には「自殺」という行為を容認し難いので、清水さんが自殺という道を選択したのはとても残念。唯、生真面目さを感じていた彼女だけに「全てを背負い込んでしまい、心身共に追い込まれてしまったのだろうな・・・。」という、何とも言えない遣り切れなさがそれ以上に在る。
結果的に愛する娘に先立たれてしまった母親、そして残された妹。彼女達の思いを想像すると、堪らない気持ちになる。自らの経験上、心の傷が100%癒える日は来ないだろうが、何とか立ち直って欲しい。そして、清水さんの御冥福を心から祈る。合掌。
*1 「お元気ですか」の他では、「ほたる坂」(曲)という曲が印象的。
*************************************
「清水由貴子さん 父の墓前で硫化水素自殺」(4月21日、スポーツニッポン)
静岡県警によると、21日午後1時35分頃、静岡県小山町大御神の冨士霊園で、女性が倒れて死亡しているのを職員が見付け119番した。県警によると、女性はタレントの清水由貴子さん(49歳)=東京都武蔵野市=で硫化水素による自殺を図ったと見られる。傍に母親と見られる車椅子の御年寄りが居り、病院に運ばれたが、命に別状は無いと言う。
県警等によると、清水さんの頭の下には洗面器の入ったポリ袋が在り、硫化水素が検出された。「御迷惑を掛けてすいません。」等と手書きされた紙を持っていた。
以前所属していた事務所によると、清水さんは2006年3月、病気勝ちな母親の介護の為事務所を辞めた。
清水さんはテレビのオーディション番組「スター誕生!」で優勝し、1977年に「お元気ですか」(動画)で歌手デビューした。*1バラエティー番組「欽ちゃんの週刊欽曜日」等に出演。ドラマや映画等でも活躍した。
*************************************
彼女を初めて見たのは、「スター誕生!」で優勝した時。歌の上手さを感じると共に、何処か寂しげな感じを受けたのだが、デビューして以降に彼女が幼少時に父親を亡くし、母親と妹という所謂母子家庭に在る事を知った。経済的に厳しい環境で育って来たという事だったが、そういった面を売りにする訳でも無く、必死でニコニコと明るく振る舞っている感じがして、「頑張って欲しいな。」と彼女を画面で見掛ける度に思っていたもの。母親や妹への思いをしばしば語っており、家族に対する深い愛情が感じられた。「母の子で本当に良かったと思っている。」と口にしていたのが印象的。
中年と呼ばれる年代辺りから、ふっくらとした体型で「肝っ玉母さん」的な役でドラマに出ていた彼女。嘗ての人気番組「それは秘密です!!」(動画)で共に司会を務めていた桂小金治氏から可愛がられていた様に、周りから愛される人柄は画面からも伝わって来た。独身だった彼女が母親と妹の為にマイホームを購入したというニュースを見聞したのは、今から十数年前の事だったろうか。
最近は「テレビ番組で見掛けなくなったなあ。」とは思っていたのだが、2006年にデビュー以来ずっと所属していた事務所を辞めていたのだとか。昔から病弱だった母親の世話をしつつ芸能活動を行っていたが、「母親の介護に疲れ、良い仕事が出来ない。」というのが理由。それ以降は母親の介護をメインとし、地方での芸能活動も行っていたそうだが、2007年9月を以て実質的に“引退”していたとか。
彼女と同様に、否、もっと過酷な環境で親の介護に当たっている人は少なくないと思う。だから「自殺をする事も無かろうに・・・。」と感じる人も居るかもしれない。個人的には「自殺」という行為を容認し難いので、清水さんが自殺という道を選択したのはとても残念。唯、生真面目さを感じていた彼女だけに「全てを背負い込んでしまい、心身共に追い込まれてしまったのだろうな・・・。」という、何とも言えない遣り切れなさがそれ以上に在る。
結果的に愛する娘に先立たれてしまった母親、そして残された妹。彼女達の思いを想像すると、堪らない気持ちになる。自らの経験上、心の傷が100%癒える日は来ないだろうが、何とか立ち直って欲しい。そして、清水さんの御冥福を心から祈る。合掌。
*1 「お元気ですか」の他では、「ほたる坂」(曲)という曲が印象的。
故人のご冥福を心よりお祈りいたします。
何のために生んで育てたのか・・。
79になる母も「もし倒れて寝たきりになったら自分の年金ではやっていけない」と心配していました。
しかし、私達が払っている年金や介護保険って何がどうなっているのか・・・・
スレ違いですがソフトボールの記事有難うございます。
仕事の都合がつけば今週末日本リーグを観戦に行きたいと思っています。
余所の家庭には様々な事情や考え方が存しており、他者がどうこう憶測で物を言えない面が在ります。清水さんの家庭にも我々には判り得ない部分も在ったとは思うのですが、彼女の様に芸能界に於いてそれなりのポジションを得ていた人ならば、時折介護ヘルパーに助けを求めつつ、芸能活動を続けるという手も在ったと思うんです。これは芸能人に限らず一般人で在っても、一人で全てを抱え込んでしまうのは心身共に厳しい事で、時には“息抜き”も必要。唯、適当な芸能人ならば“遣っ付け仕事”が出来ても、彼女の場合は「100%全力投球出来なければ、御客さんに失礼に当たる。」という思いが在ったのでしょう。所属事務所を辞めた際の「母親の介護に疲れ、良い仕事が出来ない。」という言葉がそれを表していると思うし、彼女の生真面目さを感じます。
又、しばしば母親への深い愛情を口にしていた彼女だけに、「芸能活動を続けていると、自分では充分な介護が出来なくなってしまう。」という不安感も在ったのではないかと。だからこそ、極力自分で介護出来る「パート」という形を選択した様に思えてなりません。
これから彼女の様なケースは増えて行くのではないかと思うし、社会でもっと助けて上げられるシステム構築を望みたいです。互助という観点から、訳の判らない天下り組織を作るので無ければ、或る程度の負担は仕方無いと思うし。
「胸が張り裂けそうになった。」、全く同感です。恐らく自分とは同年代のtak様だけに、清水さんのこれ迄の人生を大凡御存知と思いますし、又、親も高齢者の域に入っておられるでしょうから、全く他人事とは思えないですよね。
仰る様に「介護は優しさや愛情だけでは続けられない。」と思うし、それだけに依存させてしまうというのも酷。介護の全てを肉親だけで済ませようとすれば、心身共に半端じゃない負担が圧し掛かる。個人で出来得る限りの事はした上で、後は介護ヘルパー等の外部の力を借りる。そうしないと、共倒れになってしまう危険性が。他者から「身内が全て面倒見ないのは薄情だ。」といった声が上がるかもしれませんが、事情を知らない人間は何でも言えるもの。そんな声を気にする事無く、如何に共倒れしないで行けるかを考える必要が在ると思います。
清水さんの死亡推定時刻から判断すると、彼女及び御母様は20時間以上墓地に居たままだった事になります。夜中、それも雨が降っていたで在ろう寂しい場所に、御二方がずっと居たと思うと居た堪れない気持になります。「本末転倒」というのは確かにそうなのですが、清水さんも懊悩した結果選んだ事でしょうし、本当に切ない。「病弱な御母様を残していけない。」という事で墓地に連れて行かれたのでしょうが、結局は愛する御母様に手を掛ける事が出来なかったのでしょうね。残された御母様&妹さんも不憫ですが、残して旅立たなければならなかった清水さんの心痛は如何許りだったか・・・。
超高齢社会に入った我が国では、今回の悲劇は全くの他人事では無い。互助の精神から或る程度の負担は覚悟しているものの、無駄に費やされる懸念も非常に在る。要は“御上”のする事に国民が信頼感を全く持ち得ていないというのが、この国の不幸な部分だと思います。
懐かしい少年時代のアイドルです。ピンクレディーと同じ時期に「スタ誕」に出ていましたね。ピンクレディーは隣町の出だもんだから、彼女はいわば敵だったが、あの笑顔です。憎めなかったので、両方応援しようかとか思った記憶があります。
事情は良く分からないが相当真面目に母親に尽くそうとして、それが裏目裏目になったのだろうか、という気がします。
自分なんぞはある程度うるさそうな親類や近所にも「おいらは極道息子だかんね」という風に振舞うことでなんとかプレッシャーをかわしておりますが、清水さんは全てを背負い込む性質だったのかなあ、と。。。
しかし清水さんが亡くなろうとするその時、そしてその後もお母さんはそこにいたわけですよね。想像するだけで痛ましすぎます。やり切れません。。
西村真悟議員だったと思うが息子がうつ病で自殺してしまった時に「うつ病で病死した」「天に召された」(どうやらカトリックらしいですね)と言っていたのが非常に印象に残りました。清水さんは「戦死」かもしれません。。。批難を受けるやも知れませんが、そう思ってしまいます。。。
自分もそうですが、“スタ誕”を見て育った世代にとって彼女は忘れられない歌手の一人ですよね。ピンク・レディーと同じ決戦大会で彼女達よりも多くのスカウトの手が挙がったと記憶していたのですが、Wikipediaで調べた所(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%AA%95%E7%94%9F!#.E6.B1.BA.E6.88.A6.E5.A4.A7.E4.BC.9A)、「ピンク・レディーが8社だったのに対して、清水さんは14社も手が挙がった。」との事。(最高指名社数は、桜田淳子さんの25社とか。)それだけ将来を有望視された歌手だったと言えます。
報道によると御母様は30年前から糖尿病等を患われ、近年は目の見えない状態に在ったそうです。愛する娘から「父親の墓参りに行こう。」と墓地に連れられ、娘が自殺したのを感じ取り乍らも不自由な身故にどうしようもなかったとしたら、本当に心が痛みます。
「戦死」と書くと確かに不謹慎かもしれませんが、身も心もボロボロになった上での戦死という感じは自分も持ちました。今は兎に角、彼女が安らかな眠りに就いたと思いたいです。
介護のために芸能界を引退されたのですか。この時点で誰かが支えてあげればよかったのにねぇと思います。
介護されるほうもつらいかもしれませんが、するほうはもっと大変ですよね。
そういえば、南田洋子さんを長門さんが介護してる特番も見ましたが偉いなあと思います。
清水由貴子さんのご冥福をお祈りします。v±v
本当に悲しい事件です。自分も他人事ではありません。
ご冥福をお祈りします。