1ヶ月程前、近場のレンタルDVDショップに行った。其処は全国展開している超有名なチェーン店で、店内を色々見て回った所、面白そうな洋画のDVDが在り、其れを借りる事に。
カウンター前に並び、順番が来たので、20代と思しき女性スタッフに会員カードとDVDを手渡した。彼女は会員カードのバーコードを読み取ると、此方に向き直り、「以前借りられたDVDが、未だ返却されていない様で、此の儘だと新たに貸し出せないのですが。」と言うではないか。期限に間に合う様、きちんと返却して来ているので、「そんな事は無いですよ。何時借りたDVDですか?」と尋ねると、「2週間程前ですね。」との答えが。
其のレンタルDVDショップを利用する事は余り無く、利用するのは少し離れた場所の店が専ら。なので、「2週間程前ですね。」と言われた瞬間、何を借りたかパッと頭に浮かんだ。所謂、エロDVDで在る。
頼みもしないのに、「此の作品なんですけど。」と(エロDVDの)作品名が印字された紙を見せる彼女。動揺を隠し乍らも、「其れは1週間のレンタルという事で借りたけど、3日後に返しましたよ。期限内だったので、此方の店内に在る返却ボックスに投函しましたが。」と答えた自分。詰まらない内容だったので、3日後に返却したのだった。こういうどうでも良い事の記憶力は、結構凄いのだ。
「そうですか。では、此方で少し御待ち下さい。」と言われ、カウンター前にて待たされる事に。彼女は別の男性スタッフ(恐らく20代。)に(エロDVDの)作品名が印字された紙を提示し、「此れが戻ってるか、調べて来て。」と指示。列に並んだ客にチラチラ見られる中、馬鹿みたいにずっとカウンター前に待たされる自分。結局、10分程待たされたが、其の間、スタッフからは何の声も掛けられず。
「在りました。」と、男性スタッフがエロDVDを持って来た。裸の御姉ちゃんの姿が、思いっきり印刷された面を見せてだ。其れを無表情で受け取った女性スタッフは、「戻ってましたね。」の一言だけ。返却手続きをきちんとしていなかった事や散々待たせた事等、謝罪するのが普通なのに、一切無し。「接客マニュアルに記されていないから。」という事なのかもしれないが・・・。
「『申し訳在りませんでした。』は無いんかい!」と心の中で怒るも、小心者なのでそうは言えなかったが、余りにも腹が立ったので、結局新たに借りるのは止めた。「今回、借りるの止めるわ。」という言葉にも、彼女は「そうですか。」と答えるだけ。周りのスタッフも、何も言わない。鈍感なのか何なのか。
きちんと期限内に返却していたのに、返却されていない事になっていた訳で、其の儘だったら自宅に返却を求める電話が入っていた事だろう。彼の鈍感過ぎる対応を思うと、家人に対して「御借りになっている『とっととハメ太郎』と『ミッション・チンコッシャブル』、『ガキの腰使いやあらへんで』が返却されていないのですが。」といった感じで、平然とエロDVDのタイトルを言いそう。
此の店、二度と使うまい。