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「2014年度にペット・ショップで売られた犬猫の3%、2万3千匹が流通過程で死亡していた事が判明」(9月29日、BUZZAP!)
ブリーダーによって繁殖され、ペット・ショップで売買される犬や猫。其の過程で3%にも上る2万3千匹が死んでいた事が明らかにされました。詳細は以下から。
2014年度に国内で販売される等して、流通した犬猫の総数は75万匹。其の3%にも上る2万3千匹余りが、流通過程で死んでいた事が朝日新聞とAERAの調査によって判明しました。
保健所での犬猫の殺処分に対しては、SNS等も駆使した有志等の取り組みによって少しずつ減少して(其れでも12万頭に及びます。)いますが、新たにブリーダーからペット・ショップを経て飼い主の手に渡る迄の流通過程で、多くの命が失われている事が明らかにされた形になります。
2013年9月に施行された改正動物愛護法によってブリーダーやペット・ショップ等に「犬猫等販売業者定期報告届出書」の提出が義務付けられましたが、此の届出書によって業者が販売したり、死亡した犬猫の数が自治体に報告される事となりました。
此れによって流通過程で死んだ犬猫の数が把握可能となったのですが、2013年度には合わせて1万7,038匹、2014年度は2万3,181匹に上っており、其れ其れ流通量の3.84%と3.08%となっています。死因に付いては報告義務が無い為、明らかになっていません。
勿論、生まれた子犬や子猫の全てが、健康に成長出来るとは限りません。止むを得ない死亡例も在る筈ですが、何の様な経緯で死亡したのか、防ぐ手立ては在るのか、プロフェッショナルの行うビジネスで在る以上、更に明確な内訳が求められます。
日本でも此れ迄以上にブリーダーやペット・ショップから買うのでは無く、既に飼っている人から譲って貰うケースが増えて行く事にも繋がりそうです。
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6年前の記事「『可哀想だ、ハハ、もうしょうがねえ、ヘヘ。』って・・・ふざけるな!!」でも書いた様に、「安直に犬を飼い、飽きたら塵の様にポイ捨てする輩。」が少なからず居る。そういう輩には怒りを覚えるし、不幸な犬を減らせるので在れば、“ペット税”の導入も反対では無い。
古いデータになるが、2006年に全国の自治体で殺処分された犬は11万2,690匹で、此れは1日に約308匹が殺されている計算になる。そして昨年、「ブリーダーによって繁殖され、ペット・ショップで売買される犬や猫。」に関して、其の流通過程で2万3,181匹にも上るという事で、此方は(犬だけでは無く、猫も合わせてだが)1日に約63匹が死んでいる事に。元記事にも在る様に、此の中には止むを得ない死亡例も在るだろうけれど、ブリーダーやペット・ショップの身勝手さから、“殺された”ケースも在る様に思う。
少しでも不幸な犬猫を減らす為にも、ペットの繁殖や販売に関して、もっと法律で厳しく縛って欲しい。先ずは「犬猫等販売業者定期報告届出書」に、死亡した犬猫の死因を明記する様、法律改正して貰いたい。