昨夜、Zepp Tokyoで開催された「水木一郎 デビュー50周年記念 特別公演 ~原点オンパレードだゼーット!~」に足を運んだ。“アニソン界の帝王”にして“アニキ”とも呼ばれる彼のライヴに参加するのは、今回で5回目。Zepp Tokyoでは11年前と昨年、そして今回の3回目だ。場内のロビーには永井豪氏、堀江美都子さん(アニソン界の女王)、森口博子さん、中川翔子さん等、多くの有名人からの花で埋め尽くされていた。
今回は、歌手デビュー(1968年)50周年を記念した単独ライヴ。「原点を振り返るという趣旨で、アニキの様々な原点に因んだ歌。」が披露された。
1968年7月、カンツォーネ歌謡「君にささげる僕の歌」で歌手デビュー。芸能界デビューの原点とも言える此の曲で、ステージは幕開けされた。
「原始少年リュウが行く」【動画】(アニソン歌手としてのデビュー曲。)、「嵐よ叫べ」【歌】、「ぼくらのバロム・1」【動画】、「アストロガンガー」【動画】(ロボット・アニメの歌としてはデビュー曲。)、「マジンガーZ」【動画】、「バビル二世」【動画】(レコーディングの際、風邪の状態で臨んだ最初で最後の歌とか。喉の不調をカヴァーする為、急遽、子供のコーラスを加える事になったそうだが、結果として“良い味”になっている。「禍を転じて福と為す」とは、正に此の事か。)、「セタップ!仮面ライダーX」【動画】、「仮面ライダーストロンガーのうた」【歌】、「ルパン三世 愛のテーマ」【動画】、「コン・バトラーVのテーマ」【動画】等、懐かしい歌の数々。「マジンガーZ」や「バビル二世」は別格だが、「ぼくらのバロム・1」や「アストロガンガー」も大好きな曲で、カラオケで良く歌ったりしている。
他にも青春歌謡やデュエット曲(ムード音楽調)、演歌調の歌、ジャズ調の歌等々が披露され、50年の間に幅広いジャンルの歌を歌って来た事を痛感させられた。
「芸能界デビューする前、既にラジオ番組で歌を披露していた。」等、興味深いエピソードが披露されたが、一番驚いたのは「15歳位の頃、ザ・ドリフターズの付き人をしていた。」という話。御笑いが好きで、真剣にメンバーになりたかった様だ。なので、「歌の仕事をしたらどうか?」と言われた時は、「何だ、メンバーになれないのか。」とショックだったとか。
影山ヒロノブ氏(世代的には今でも、「LAZY(レイジー)」のヴォーカル・Michell(ミッシェル)のイメージが強いのだが。)や堀江美都子さん等のゲストがステージに花を添えていたが、圧巻だったのはサプライズ・ゲスト。影山氏と堀江さんが中央に現れ、舞台の袖に向かって呼び掛けると、串田アキラ氏や遠藤正明氏、森口博子さん等、アニキと縁の深いアニソン歌手35人が次々と登場するではないか。彼等が来る事をアニキは全く知らなかった(サプライズ・ゲスト達はアニキと顔を合わせない様、トイレに行く際も用心していたとか。)様で、真顔で驚いていた。
休憩時間15分を含め、4時間近くのライヴ。「今年、古希を迎えた。」というのが信じられない程、声量の在る美声を聞かせてくれたアニキ。色んなジャンルの歌が披露されたが、矢張りアニキの場合はシャウト系が最高!「明日も頑張るぞ!」という元気を貰った。