ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

永山則夫元死刑囚と重ね合わせてしまった

2017年12月04日 | 其の他

3年前に発生した「川口高齢夫婦殺害事件」を御存知だろうか?「2014年3月29日、埼玉県川口市高齢夫婦が、住んでいるアパート内で殺害されているのが発見され、捜査の結果、約2ヶ月後に此の夫婦の孫で在るA(17歳)が、強盗殺人容疑逮捕。Aは『金欲しさから祖父母を刃物で刺し、キャッシュ・カードを奪って、1万数千下した。』と認めた。」という事件だ。当時、此のニュースを知った際、「金目的で祖父母を惨殺するなんて、鬼畜だな。」と憤り覚えた物。

 

で、昨夜、情報番組Mr.サンデー」内で、此の事件を取り上げていた【動画】。Aから届いた直筆の手紙と共に、事件の“真実”が報じられたのだが、Aが追い込まれていった状況に愕然とさせられた。詳細は動画、又は此方を見て戴きたいが、Aの母親(殺害された夫婦の次女に当たる。)及び義父(母親の再婚相手。)が余りに“”で、特に母親のネグレクト(児童虐待)は言葉を失うレヴェル

 

幼き頃より悲惨な状況に置かれ続け、藻掻き苦しみ乍らも必死で生きて来たAが、母から「祖父母を殺害し、金を取って来い。」と命じられ、「してはいけない事。」と思うも、“”たる母親には背けず、犯行に及んでしまったという経緯。どういう理由が在るにせよ、祖父母を惨殺したAの罪は軽く無いけれど、今以て無反省な両親には憤りを覚えたし、育って来た環境等の類似点から、Aを永山則夫元死刑囚と重ね合わせてしまい、涙してしまった。

 

自分の罪を深く悔いているA。世間に訴えたい事が在るか?」という番組からの問い掛けに、『訴えたい。』なんて烏滸がましいなというのが本音です。所詮は人を殺している身分ですから。」とした上で、「でも、若しそんな私の言葉に耳を傾けて戴けるなら、『今、自分は孤独。』。そう思っている子達に直接言葉を掛けて、其の子が望むなら、2度と孤独を味わわせない。私の様な存在を作らないで下さい。と記している。

 

ネグレクトする親のに生まれなければ、又、ネグレクトから救ってくれる大人がたならば(実際、そういう機会は何度か在った様だが。)、Aが犯行に及ぶ事はなかったろう。Aを知る“周りの人間の証言”からは、きちんとした人間性が強く感じられ、何とも遣り切れなかった。


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