「映画って観客がいなくても最後まで上映されるの?」という記事、同じ疑問を自分もずっと持っていたので、興味深く拝読させて貰った。詳細は元記事を読んで戴くとして、要点を纏めると次の様になる。(全部の映画館が同じ対応かどうかは不明。)
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・ 上映開始後30分経って観客が誰も居ない場合、上映を止める。但し「上映を止める」がイコール「映写機を止める」という事では無い。
・ 原則として、一度フィルムを映写機に掛けたら止められない。通常、映画は7、8本に分かれたフィルムを1つに繋ぎ合わせ、円板から円板へ巻き取る形で上映。機械の構造上、途中で止めた物を次の上映の為に先頭迄戻すには、全て手動で行わなければならない。フィルムは埃も付き易く繊細な物なので、観客が居なくても止めたり巻き戻したりせず、映写機は動かしたまま。その代わり、映写用のランプだけを消すので、スクリーンには何も映っていない。
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誰一人居ない、映写機の音だけが響き渡る映画館。見たくても、一般人には見られない光景か。
閑話休題。
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「国会議員の海外出張 若手議員がファースト・クラスに『待った』」(6月30日、J-CASTニュース)
国家公務員の「居酒屋タクシー」利用やマイレージの私的利用が問題化する中、国会議員の国外出張にもスポットライトが当たりつつある。若手議員が「ファースト・クラスを止めてビジネス・クラスにすれば経費が削減出来る。」との呼び掛けを行ったのだ。最も、地方議会や中央官庁の官僚のレベルでは、ファースト・クラスを使える層はかなり絞られて来ており、国会でもこの流れに追随する事になるのか、注目が集まりそうだ。
国会議員は、国会の派遣で海外出張する際には、「最上級の運賃」が支払われる事になっており、ファースト・クラスの利用が認められている。航空運賃は勿論会社によって異なるが、正規運賃で比較した場合、ビジネス・クラスはエコノミー・クラスに比べて2~3割高く、ファースト・クラスは約2倍掛かる。最も、これは正規運賃を基準に比較した場合なので、民間で一般的に使われている格安航空券と比較した場合は、その「格差」は更に広がる事になる。こんな現状に、若手議員が異議を唱えているのだ。
自民党の若手国会議員で作る「税金の無駄遣いを一円たりとも許さない若手の会」は2008年6月13日、「無駄の徹底的排除」を行う為の中間提言を発表した。提言の中では「議員定数の削減」、「特別会計の廃止」、「天下りの禁止」、「『無駄遣い取締官』の創設」等が盛り込まれたが、ファースト・クラスの利用に付いても検討対象とされた。
「若手の会」メンバーの牧原秀樹衆院議員は記者会見で現在、国会の委員会出張はファースト・クラス正規料金で行っているんですけれども、それを仮に、仮にですけれども、ビジネス・クラスに落としただけで、衆・参併せて年間5,000万円位の割り引きになる。」と、改革の意義を強調した。
「国会議員はファースト・クラスが当たり前。」というのは、一般的な感覚からは懸け離れているとの声も上がりそうだ。一方、「居酒屋タクシー」が問題化した中央官庁職員や、地方議会レベルでは、若干事情が異なる様なのだ。
例えば国家公務員が海外出張する際は、ファースト・クラスが利用出来るのは次官級に限られる。ビジネス・クラスを利用出来るのも課長級以上か、8時間以上搭乗する課長補佐のみだ。2000年の法律改正以前は、全職員にビジネス・クラスの使用が認められていた他、本省の部長級以上で在ればファースト・クラスの利用が出来た。
一方、地方議会に目を向けると、1997年には東京都や神奈川県議会で、ファースト・クラスの運賃を受け取っておき乍ら、実際にはビジネス・クラスやエコノミー・クラスにしか乗らず、その差額を通訳料等に流用していたケースが問題化。神奈川県では利用出来る航空運賃の額が、ファースト・クラスからビジネス・クラスに改められた。
それ以外にも神戸市では2002年にファースト・クラスでの海外出張が市民オンブズマンに問題視され、利用する運賃をエコノミー・クラスに改めるよう申し入れが行われている。特に利用する航空券の種類を定めない場合でも、出張費用の上限が決まっているケースが多く、実際上は「ビジネス又はエコノミー・クラス」というのが、地方議会では一般的な様だ。
そうは言っても民間では、上場企業で在っても「部課長はエコノミーが当たり前、役員でも基本的にはビジネス・クラス。」との声も多い。そう考えると「官民格差」は依然として残っているとも言え、今回国会で上がった「物言い」への「追い風」が、今後強くなる可能性も在りそうだ。
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民間企業にずっと勤めていたが、相当な御偉いさんでもファースト・クラスを使ってはいなかった。上記の通り、役員クラスでビジネス・クラス使用がせいぜい。官民格差を感じる所だ。
以前にも書いた事だが、きちんと仕事をしている政治家や官僚ならば、“見合った範囲での”高給や高待遇は一向に構わないと思っている。ファースト・クラスだって、それを使うに見合った仕事をきちんとしているならば文句は言わない。しかし哀しいかな、そうでは無いケースが目立っているのが現実。
政治家に限って言えば、腐った政治家だけが責められるべきものでは無い。彼等を選んだのは、我々国民なのだから。これも前に書いた事だが、「毎回、『取り敢えずは優しく見守って上げましょう。』と言う一方で、優しく見守るとした政治家のその後を全く検証してない人が少なくない。」のが大問題かと。「可愛いから(乃至は恰好良いから)。」とか「面白いから。」、「好きな組織に属しているから。」といった理由“だけ”で一票を投じる様な愚行は止めて欲しいし、自分が支持した政治家のその後をきちんと検証しないと駄目だろう。
話を元に戻すが、ファースト・クラスの取り止めも結構だが、それ以前に国会議員の数を大幅に減らして貰いたい。現状の半分でも充分だと思う。数が余りにも多いから有象無象迄選ばれてしまうし、その検証も難しくなってしまっているのではないか。定数を大幅に減らす事で、より候補者個々を見極めようとする流れが出来るのを期待したい。今回の若手国会議員達の提言の中に「議員定数の削減」も含まれているそうなので、これが実現出来れば拍手物だ。
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・ 上映開始後30分経って観客が誰も居ない場合、上映を止める。但し「上映を止める」がイコール「映写機を止める」という事では無い。
・ 原則として、一度フィルムを映写機に掛けたら止められない。通常、映画は7、8本に分かれたフィルムを1つに繋ぎ合わせ、円板から円板へ巻き取る形で上映。機械の構造上、途中で止めた物を次の上映の為に先頭迄戻すには、全て手動で行わなければならない。フィルムは埃も付き易く繊細な物なので、観客が居なくても止めたり巻き戻したりせず、映写機は動かしたまま。その代わり、映写用のランプだけを消すので、スクリーンには何も映っていない。
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誰一人居ない、映写機の音だけが響き渡る映画館。見たくても、一般人には見られない光景か。

閑話休題。
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「国会議員の海外出張 若手議員がファースト・クラスに『待った』」(6月30日、J-CASTニュース)
国家公務員の「居酒屋タクシー」利用やマイレージの私的利用が問題化する中、国会議員の国外出張にもスポットライトが当たりつつある。若手議員が「ファースト・クラスを止めてビジネス・クラスにすれば経費が削減出来る。」との呼び掛けを行ったのだ。最も、地方議会や中央官庁の官僚のレベルでは、ファースト・クラスを使える層はかなり絞られて来ており、国会でもこの流れに追随する事になるのか、注目が集まりそうだ。
国会議員は、国会の派遣で海外出張する際には、「最上級の運賃」が支払われる事になっており、ファースト・クラスの利用が認められている。航空運賃は勿論会社によって異なるが、正規運賃で比較した場合、ビジネス・クラスはエコノミー・クラスに比べて2~3割高く、ファースト・クラスは約2倍掛かる。最も、これは正規運賃を基準に比較した場合なので、民間で一般的に使われている格安航空券と比較した場合は、その「格差」は更に広がる事になる。こんな現状に、若手議員が異議を唱えているのだ。
自民党の若手国会議員で作る「税金の無駄遣いを一円たりとも許さない若手の会」は2008年6月13日、「無駄の徹底的排除」を行う為の中間提言を発表した。提言の中では「議員定数の削減」、「特別会計の廃止」、「天下りの禁止」、「『無駄遣い取締官』の創設」等が盛り込まれたが、ファースト・クラスの利用に付いても検討対象とされた。
「若手の会」メンバーの牧原秀樹衆院議員は記者会見で現在、国会の委員会出張はファースト・クラス正規料金で行っているんですけれども、それを仮に、仮にですけれども、ビジネス・クラスに落としただけで、衆・参併せて年間5,000万円位の割り引きになる。」と、改革の意義を強調した。
「国会議員はファースト・クラスが当たり前。」というのは、一般的な感覚からは懸け離れているとの声も上がりそうだ。一方、「居酒屋タクシー」が問題化した中央官庁職員や、地方議会レベルでは、若干事情が異なる様なのだ。
例えば国家公務員が海外出張する際は、ファースト・クラスが利用出来るのは次官級に限られる。ビジネス・クラスを利用出来るのも課長級以上か、8時間以上搭乗する課長補佐のみだ。2000年の法律改正以前は、全職員にビジネス・クラスの使用が認められていた他、本省の部長級以上で在ればファースト・クラスの利用が出来た。
一方、地方議会に目を向けると、1997年には東京都や神奈川県議会で、ファースト・クラスの運賃を受け取っておき乍ら、実際にはビジネス・クラスやエコノミー・クラスにしか乗らず、その差額を通訳料等に流用していたケースが問題化。神奈川県では利用出来る航空運賃の額が、ファースト・クラスからビジネス・クラスに改められた。
それ以外にも神戸市では2002年にファースト・クラスでの海外出張が市民オンブズマンに問題視され、利用する運賃をエコノミー・クラスに改めるよう申し入れが行われている。特に利用する航空券の種類を定めない場合でも、出張費用の上限が決まっているケースが多く、実際上は「ビジネス又はエコノミー・クラス」というのが、地方議会では一般的な様だ。
そうは言っても民間では、上場企業で在っても「部課長はエコノミーが当たり前、役員でも基本的にはビジネス・クラス。」との声も多い。そう考えると「官民格差」は依然として残っているとも言え、今回国会で上がった「物言い」への「追い風」が、今後強くなる可能性も在りそうだ。
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民間企業にずっと勤めていたが、相当な御偉いさんでもファースト・クラスを使ってはいなかった。上記の通り、役員クラスでビジネス・クラス使用がせいぜい。官民格差を感じる所だ。
以前にも書いた事だが、きちんと仕事をしている政治家や官僚ならば、“見合った範囲での”高給や高待遇は一向に構わないと思っている。ファースト・クラスだって、それを使うに見合った仕事をきちんとしているならば文句は言わない。しかし哀しいかな、そうでは無いケースが目立っているのが現実。
政治家に限って言えば、腐った政治家だけが責められるべきものでは無い。彼等を選んだのは、我々国民なのだから。これも前に書いた事だが、「毎回、『取り敢えずは優しく見守って上げましょう。』と言う一方で、優しく見守るとした政治家のその後を全く検証してない人が少なくない。」のが大問題かと。「可愛いから(乃至は恰好良いから)。」とか「面白いから。」、「好きな組織に属しているから。」といった理由“だけ”で一票を投じる様な愚行は止めて欲しいし、自分が支持した政治家のその後をきちんと検証しないと駄目だろう。
話を元に戻すが、ファースト・クラスの取り止めも結構だが、それ以前に国会議員の数を大幅に減らして貰いたい。現状の半分でも充分だと思う。数が余りにも多いから有象無象迄選ばれてしまうし、その検証も難しくなってしまっているのではないか。定数を大幅に減らす事で、より候補者個々を見極めようとする流れが出来るのを期待したい。今回の若手国会議員達の提言の中に「議員定数の削減」も含まれているそうなので、これが実現出来れば拍手物だ。

国会議員の数を半分に減らしたら
ファーストクラス云々は小さい問題になるでしょう。
それなら文字通り「選ばれた人たち」に
なるでしょうしね。
しかし自分たちの不利になることを
国会がよお決められんことは
議員年金のときをはじめ、
何度も見てますので・・・
国会議員1人に支払われる国費は1億円以上と言われています。尚且つ、「後期高齢者医療制度に賛成票を投じ乍ら、今になって『あの頃は制度に付いて良く判らないままに賛成してしまった。今は反対だ。』なんて言い出してるアホな国会議員。」も少なくないのですから、こういった連中にガンガン決められて行っている法案で我々が被るマイナスは、莫大な費用になる事でしょうね。
法案を作り上げるのは官僚で、当然乍ら自分達に不利な法案は作らない。「国民に痛みを強いる改革。」と叫び乍ら、“身内”(政治家や官僚)には全くと言って良い程手付かず。「一将功ななりて万骨枯る」という言葉が在りますが、この国は「官功なりて、民は全て枯る」という状態ですね。
石川啄木氏の歌「はたらけど はたらけど 猶わが生活楽にならざり ぢっと手を見る」は余りにも有名ですが、必死で働いているのにも拘わらず、まともな生活を送る事が出来ない人が少なくないというのは哀しい現実です。取り分け、本来は夢多き筈の若い人達が、明日に希望を持てない社会というのはどんなものか。「ワーキング・プア」なる横文字を弄す事でその実態が見え難くなっているものの、要は「生活困窮」以外の何物でも無い。
皆が等しく幸せな社会なんていう理想論を口にするつもりもないけれど、少なくとも真っ当に働いている人間が生活困窮する社会で在ってはならない筈。抜本的な対策を打つ事無く、私利私欲追求だけに汲々としている様な政治家達。「どれだけ怨嗟の声が上がろうが、所詮この国の民は腑抜けなのだ。」と高を括っているのだろうけれども、自分が知る限りでも現状に危機感&閉塞感を覚えている若者は結構居り、流石にこの状況が続けば、遠くない将来に“反乱”が起こる可能性はゼロで無い気も・・・。
もっともビルのやつ、プライベートジェットを買いましたので今はその限りではないんでしょうが。でも幹部クラスでもエコノミーなんだそうです(NHKラジオで言っていた)。
ところで金の卵だったオレ、商業高校出のカーちゃんと二人、ナニクソーナニクソー、高校出に負けるもんか、あ、カーちゃん高校出・苦笑。ま、旧制中学だった高校の出身者は高校出でも変な大卒よりはエバレタんだよ。昔はネ、大卒なんかナニクソーとまるで吉永小百合・浜田光夫日活の青春映画のようだったが(見栄えはぜんっぜん違うが!)、ナニクソーがいつの間にか「子供二人はゼッタイ大学出すぞ」に変わり(なんせ昭和の昔は聞いたこともない私大の卒業者でもエバレタのヨ)、ところが子供らも団塊ギリギリ&団塊チョイ後のオレらの子に生まれたのが運のツキだったね。昭和一桁の子だったら、バブル前かバブルにチョード良かったんだけどね(苦笑)。
子供らが反乱起こすなら、まぜてほしいけど、ちょうど氷河期のどん底の頃の世代だから、妙に保守的で堅実。あ、でもそういう耐えて耐えてきた人ほどキレルと怖いからね、どうだろうね。。。。
フジテレビ系列で(関東圏では)日曜日に放送されている「ザ・ノンフィクション」(http://www.fujitv.co.jp/b_hp/thenonfx/index.html)。昔から好きで良く見ている番組なのですが、前に「現代の金の卵達」といった特集をしていました。中学を出て、昔で言う所の“丁稚奉公”に出た彼等を追った内容でしたが、表情に未だ未だ幼さの残る彼等が必死で頑張り、時に挫折する姿についつい感情移入。同じ年代の頃を考えると、世の中の仕組みなんか良く判らなかったし、好き勝手に遊んでいたもの。遊びたい盛りだろうに、大人に混じって働いている彼等には、何としても一人前になって欲しいと思ったものです。
どの時代に在っても、心に熱い物を秘めた若者は少なく無い筈。為政者達も彼等を侮り&軽んじていると、遠くない将来に手痛い竹箆返しを食らう様な気がしてなりません。