昨夜、福田康夫首相が辞任を表明した。北京オリンピックの水泳で快挙を達成し、「国民栄誉賞の受賞間違い無し。」と噂された北島康介選手。しかしそれが為されなかったのは、「異常にプライドの高い福田首相だから、『自身の低支持率アップの材料に利用した。』と揶揄されるのが堪え難かったのだろうな。」と思っていたが、「もう政権維持なんかどうでも良い。」という程追い込まれていたというのが実際の所だったのかもしれない。どれだけ奇麗事を口にした所で、前首相と同様「無責任に政権を放り投げた。」と非難されても致し方無いだろう。次の首相には麻生太郎氏が有力とされているが、人気だけに頼っての担ぎ出し“ならば”、これ程国民を愚弄した話は無い。
それにしても、福田首相の辞任表明に思うのは、「こんな時期に政権放り出すなら、約1ヶ月前に改造内閣なぞ発足させなければ良かったのに。」という事。まあ「1日でも大臣を務めれば、『第XX代○○大臣』という肩書きを付けられるという事で、福田首相に感謝している政治家も居たんだろうな。」とは思うが。
そしてもう一つ思うのは、「又しても“沈む泥舟”に乗っていなかった小池百合子女史は、政治的手腕は別にして、危機察知能力は並外れて凄いな。」と。
それにしても、福田首相の辞任表明に思うのは、「こんな時期に政権放り出すなら、約1ヶ月前に改造内閣なぞ発足させなければ良かったのに。」という事。まあ「1日でも大臣を務めれば、『第XX代○○大臣』という肩書きを付けられるという事で、福田首相に感謝している政治家も居たんだろうな。」とは思うが。
そしてもう一つ思うのは、「又しても“沈む泥舟”に乗っていなかった小池百合子女史は、政治的手腕は別にして、危機察知能力は並外れて凄いな。」と。

福田さんは元々政治家にはなりたくも無く、でも首相になって小泉氏の尻拭いばかりさせられて、もうプライドが許さなかったんでしょう。我慢に我慢を重ねて、念願のサミットのホストを務めてもうや~んぴ!だったんでしょうか。
自民党的には次は麻生さん。んで選挙で負けたら小池女史というシナリオが既に出来ているような気がします。
わが国はどうなる事やら、久々に本気で行く末を案じます。
「勝ち取った総裁ではない」
彼らの総裁選は、戦ったうちに入らないでしょう?
また「なりたくてなった」感も
あまり伝わってきません。
派閥の領袖でもないですよね。
昔の「三角大福」時代は
良くも悪くも領袖はすごく権力意識が強くて
一度総裁になったら死んでも動かん、みたいな
人ばかりだったので、
今のように「アッサリ」よく判らない理由で辞めるのは考えられないでしょうね。
一年で首相がコロコロ変わる国を
(昔は二年は持っていましたが)
諸外国はどう思うかと思うと・・
アメリカの面倒臭い大統領選システムの
いい面がこれで判るような気もします・・
自分もビックリさせられたのですが、良く良く考えると「追い込まれて、ニッチもサッチも行かなくなっていたんだろうなあ。」という感じはしますね。低支持率も然る事乍ら、福田首相が一番追い込まれたという感を強くしたのは、公明党の“離反”ではなかったかと。と言うのも、公明党が本気で福田政権を支えようと思っていたならば、失礼乍らもっと大物を閣内に送り込んでいたと思うんです。それをしなかった所から、既に約1ヶ月前より公明党は離反の意思を示していた様に感じます。そして先日の“ばら撒き”と指摘される政策も公明党に押し切られての物とも指摘されていますし、自身の政権が完全に“レームダック(死に体)”状態に在る事を痛感させられ、それに嫌気が差したというのは充分考えられそう。tak様が仰る様に、小泉政権の残した“悪しき遺産の処理”(尻拭い)ばかりだったのも、プライドの高い福田首相には堪え難かったのでしょうね。ファーザー・コンプレックスが強いと言われた彼としては、亡き父が強く望んで且つ果たせなかったサミットの議長を果たした事で、後は何時辞めても良かったのかなあという気もしております。
次は麻生氏なんでしょうね。口にしている政策の中には頷ける所も在るのだけれども、実際にそれを実行出来るのかどうか疑問。「悪しき自民党の体質を引き摺っている人」というイメージもするし、少なくとも巷間言われている(一部が言っている?)様な「庶民の味方」では無い気が自分はしています。で、次の次が小池女子なんて・・・「勘弁してくれ~!」という感じです。
全く同感ですね。昨日、ニュース番組(報道ステーションだったか?)を見ておりましたら、ゲストの方が同じ様な事を指摘されていて、「その通りだよなあ。」と頷いたばかりでした。曰く「自民党(野党にも結構多いと思いますが。)は半数以上が所謂“世襲議員”で、こんな国は海外にも先ず無い。無の状態から自身で成果を上げて行き、そして勝ち取った権力では無く、既に出来上がっている土台に乗って、周りの御膳立てで権力を得て“しまった”人だから、昔の首相では考えられない程に淡白。」と。
仰る様に昔の自民党ってドロドロ、もっとハッキリ言えば殺伐とした雰囲気が在りましたよね。でも、その殺伐とした雰囲気が、逆に自民党という党の活力源でも在った。ドロドロしているのも、権力を握った事で得られる甘みを充分知り尽くしていたからで、最後の最後では「その甘みを野党に絶対渡してなるものか!」と一致団結出来たのが自民党の強み。
世襲議員の中にも才能在る人材は居ると思うし、世襲議員自体を否定する気も無いけれど、残念乍ら「世間知らずのボンボン」が目立つのも事実ですね。
次は“麻生殿下”と言われていますが、彼も世襲議員。解散総選挙をして、民意を問う段階に入っていると思うんですけどね。
民主党も民主党で、ナンチャラ姫とかナンチャラパパの様な訳の判らない候補をもう立てないで欲しい。とても彼等に確固たるポリシーが在るとは思えない。(先日の離党騒動等は御粗末な限り。熟慮した上で離党を決めたのならば、それは完遂すべき。「自民党の受け皿になるのが判ったので、それで離党を取り止めた。」なんて事を言っていた様ですが、「そんなの最初から判っていた筈でしょ?」と呆れ返るばかり。)こんな訳の判らない連中を「票が集められれば何でも良い。」とばかりに立てている様では、とても自民党を批判出来る立場では無いと自分は思います。
今年の春、イタリアの首相が一年足らずで変わり、「あーどこも大変ねー」と思いましたが(もっともかの国ではベルルスコーニとプローディの二人がこの約15年間交代交代でちょくちょく入れ替わりなので、イタリア国民に同情禁じえないのですが)、他人事でないぞという感があったのも確か。
小池さん、ジャイアンツさんご存知と思うが東スポ(わが地では中京スポ。断じて中スポとは略せられない・笑)で伝記小説をやっていた。ずいぶん美化されているように思ったのですが、彼女はどう出るのかな?
麻生はどうなんだろう?根強い人気はあるが失言癖を考えると、首相になったら大変そう(国民でなく本人が)
どれだけ高い志を持った人物でも、その政権が長期に亘ると“澱み”が出て来るもの。仮にその人物が澱まなくても、取り巻き連中が澱みを生じさせる可能性も在り、長期政権の大きな問題点は其処に在ると言って良いでしょうね。だからと言って、こうもチョコチョコ政権が変わるのも問題。特に二代続けて、無責任に放り出した形ですから。
東スポの小説「政界再編」は自分も読んでいますが、確かに小池女史を持ち上げ過ぎている感は在りますね。彼女を実力者と称する論調を良く見掛けるのですが、具体的に何を以ってして実力者としているのか、個人的にはサッパリ不明。記事でも触れた様に「危機察知能力」は凄く、パフォーマンスも上手いとは思いますが、具体的に政治家として“これ”を成し遂げたいという物が見えて来ない。首相就任がゴールでは無く、「首相になったら何をしたいか?」が大事な筈。どうも近年の首相候補達には、そういった“志”を感じられないのが残念です。
麻生氏はどうなんでしょうね。本人は「一企業のトップとして成果を残して来た。」というの他の政治家達との違いとしてアピールしている様ですが、それだって自身が最初から築き上げた物じゃない(資産を含め。)と思うし。一説には「家柄が良いから。」という事で創○学会の婦人部からの受けが良い様ですが、「家柄が良い=政治的手腕が在る、人柄が良い」という訳では必ずしも無いと思うのだけれども・・・。
福田首相の辞任表明、自分が一番印象に残ったのは、記者との次の遣り取りでした。
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記者: 「(福田首相の発言は)他人事の様に聞こえるのですが。」
福田首相: 「私は自分を客観的に見る事は出来るんです。貴方とは違うんです!」
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明らかに喧嘩を売っている様な、「貴方、何様?」と見ている側も不快に感じる記者からの質問も時には在りますが、今回のケースはそういった感じでは無かったと思うんです。多くの国民が同じ思いを抱いていたと思うし。あくまでも国民の多くが思っているで在ろう事を代表して質問しているのに、こういう“個人攻撃”めいた逆切れを見せるのは、福田首相のプライドの高さ故なのかなあと感じた訳ですが(石原都知事も、良くこういった個人攻撃をしますが。)、やはりネット上でもこの発言は話題になっている様ですね。
衆議院で与党が圧倒的多数を占めている以上、自民党の総裁がイコール首相になるのは必定で、だからこそマスメディアがその動向を取り上げるのは判るのですが、どうも興味本位で扱っている様な所が嫌です。候補者として名前が挙がっている人達は「実力者」との事ですが、一体どういう意味での実力者なのか?総裁選もそうですが、遠くない将来に行われるで在ろう解散総選挙では「祖父の吉田茂が・・・」とか「叔父の石原裕次郎が・・・。」といった政治に全く無関係なアピール合戦は止めて欲しいし、それで動いてしまう選挙民が少ない事を望みたいですね。これは与野党問わずですが、選挙民はパフォーマンスだけで投票しないで貰いたい。政治は玩具じゃ無く、時には我々の生き死にが関わって来る重要事項なのですから。