ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ランリュック

2015年12月10日 | 時事ネタ関連

ミステリー関連の年間ブック・ランキングで、自分が注目している3つの内、先日、「2016本格ミステリ・ベスト10【国内編】」及び「2015週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」を紹介した。今日は残る1つ「このミステリーがすごい!」(元:宝島社)を記す。

 

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「このミステリーがすごい!2016年版【内編】」

 

1位: 王とサーカス著者米澤穂信氏) 

2位: 「戦場のコックたち」(著者:深緑野分さん)

3位: 「孤狼の血」(著者:柚月裕子さん)

4位: 「さよならの手口」(著者:若竹七海さん)

5位: 「」(著者:東山彰良氏)

6位: 「ミステリー・アリーナ」(著者:深水黎一郎氏)

7位: 「片桐大三郎とXYZの悲劇」(著者:倉知淳氏)

8位: 「鍵の掛かった男」(著者:有栖川有栖氏)

9位: 「血の弔旗」(著者:藤田宜永氏)

10位:「オルゴーリェンヌ」(著者:北山猛邦氏)

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2016本格ミステリ・ベスト10【国内編】」(発行元:原書房)では3位、「2015週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」(発行元:文藝春秋)では1位、そして今回の「このミステリーがすごい!2016年版【国内編】」では1位の「王とサーカス」が、今年最も評価されたミステリーという事になるのだろう。

 

閑話休題

 

7年前の記事「卒業式に歌った歌」の中でも書いたけれど、自分が小学校に通っていた頃は、2年生位ランドセル背負って通学するも、3年生辺りになると手提げバッグに切り替える子が結構た。「ランドセルはダサい。」という意識の芽生えが在った訳だが、当時でもランドセルは結構な値段で、「数年しか使わないのに、高額なランドセルを買うって勿体無いなあ。」と、子供心に思った物。

 

近年、売られているランドセルの中には、5万以上の物が少なからず在ったりするが、人気の価格帯は3万円台なのだとか。6年間使い続ければ1年当たり減価償却費は5千円~6千円台だけれど、2年位で使わなくなったら、非常に勿体無い価格。何方にしてもランドセルは、決して安い買い物では無い。

 

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「ランドセルより良い!? 京都の小学生が背負う『ランリュック』って何?」(12月8日、オールアバウト

 

京都府南部及び滋賀県大阪府奈良県の一部で、公立小学校約120校以上の小学生が、ランドセルを背負っていない事を御存知だろうか。1つ数万円もする御洒落製高級ランドセルでは無く、製のリュックサック状のを通学に利用している。

 

【ランリュック】

 

其の名も「ランリュック」(正式名称はラ「ランリック」。)。ランドセルの丈夫さとリュックサックの軽さを合わせ持つ、機能性重視の鞄で在る。交通安全に、道路の危険標識を意識したデザインで、黄色いランドセルとして、昭和43年、京都で誕生している。其の後、「青」と「赤」が追加され、現在は3色で在る。

 

ランドセルに比べ、可成り多くの物が入り、何より安いのが親には嬉しい。1つ1万円以下で在る。

 

子供達にも評判は良い。「一杯入るから、手に何も持たなくて良い。」、「軽いから楽。」、「ランドセルより格好良い。」、「遠足も、此れで行ける。」。一部の女子児童には、「ランドセルの方が御洒落。」という意見も在るが、此れは、海外で大人の女性が愛用している事に影響されているのだろう。

 

子供達も納得していて、親も助かるのなら、全国で「ランリュック」を採用しても良いのではないか。

 

数万円の高級ランドセルには、賛否両論在る。御洒落で高額なランドセルを買って貰えない、貧困家庭の子供が居る事を論ずると、「格差社会を教えるのも教育だ。」と、大人の論理をぶつけて来る人が居る。では、「当の子供は、どう感じているのか?」を考えた事が在るのだろうか。

 

此処で、議論をする気は無い。単純に、“高過ぎる”ランドセル等、廃止しても良いのではないかと提案したい。

 

「ランリュック」で良い。「ランリュック」が良い。

 

採用している小学校は、賢い選択をしている。機能性重視で、価格も手頃。元気一杯の小学生に、“高級感”は必要無いのではないか。

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昭和43年に誕生というから、もう47年も経っている訳だ。でも、ランリュックなる物を、自分は今回初めて知った。「丈夫。」、「背負う事で両手が空き、安全で在る。」、「物が一杯入る。」等がランドセルのメリットだが、ランリュックは其れ等を兼ね備え、尚且つ財布に優しい価格”というのは良い。

 

「ランドセルを背負って登校する子供達の姿は愛らしい。」、「4月、ランドセルを背負い、桜並木を歩く新入学生の姿は風情が在る。」といった意見は判らないでも無いけれど、ランドセルがランリュックに変わったら変わったで、其れに慣れてしまうと思う。


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2015-12-11 10:16:42
幼少期から40歳手前まで京都市で過ごしてきたので、小学生の通学かばんはランドセルと思い込んでいました。
ところが宇治市の南に位置する城陽市に転居したら、子供たちが見慣れぬ黄色いかばんを背負って通学していました。これがランリック。
最初は違和感がありましたが、確かに丈夫で安価。
今では何でこれが全国に広がらないのか不思議なくらいです。
ランドセル業界の陰謀?(笑)。
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>悠々遊様 (giants-55)
2015-12-12 02:22:49
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

自分は今回の記事でランリュックなる物を知ったのですが、悠々遊様は御存知だったんですね。ランドセルを完全否定する積りは無いけれど、諸々を考え合わせると、ランリュックがもっと普及しても良さそうなもの。

家族内で行う「成人式」は「在り。」と思うけれど、地方自治体が大枚を叩き、新成人を“接待”する様な成人式には疑問を持っています。(新成人になった際、自分は参加しませんでした。)だから、「地方自治体が行う成人式なんて、止めてしまえば良いのに。」と思ったりするのですが、彼も着物業界等の圧力が在り、止めるに止められないという現実が在る様ですね。ランドセルもそういう・・・。
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