ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

遣る瀬無い光景

2010年09月13日 | 御笑い関連
ハナ肇とクレージーキャッツのメンバー・谷啓氏が11日、脳挫傷にて78歳で亡くなられた。クレージーキャッツの全盛期を知らない自分だが、彼等が出演した映画「無責任シリーズ」や「日本一シリーズ」等は好きで結構見ている。同グループの中では植木等氏の大ファンで、正直言って谷啓氏に対しては植木氏程の思い入れが在る訳では無いけれど、幼少期から見知った有名人が亡くなられるのは何とも寂しい。合掌

10日の夕方、自宅の1階から2階に向かって階段を上がっていた際に躓いて転倒し、階段に顔面を強打したと言う谷氏。(65歳以上の)高齢者の事故発生場所に関しては、其の63.3%が住宅(敷地内を含む。)というデータが在るけれど、昨年見た番組では元気そうな御姿を見せていた谷氏だけに、「階段で躓いて顔面を強打し、死亡してしまった。」というのが今一つしっくり来なかったのだが・・・。

9月12日付けの日刊スポーツによると、「昨年6月に佐々木課長役でレギュラー出演していた映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』の撮影に参加した際には、共演者達に支えられ足元も覚束無い様子だった。」と在り、体力面で可成り弱っておられた様だ。

そして、更に意外な事実が。ハナ肇氏の付き人を務めたなべおさみ氏は、自宅療養していた谷氏のを何度か見舞いに訪れていたそうで、其の時の様子が次の様に記されている。

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なべは、昨年見舞った際の事をトロンボーンでドレミを吹けたけど、会って1時間半後に御前、なべおさみみたいだな。』と言われた。其の後、僕は泣きました。と振り返った。今春見舞うと谷さんは僕が誰か判らなかった。少年みたくなっていて、表に出るとさっさと逃げ出すので、家族も追い駆けるのに大変な様だった。と話した。近所の住民によると、谷さんが自宅近くをフラフラ彷徨う様に歩いている姿が目撃されていたと言う。
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一昨年辺りから、物覚えが酷くなっていたと言う谷氏。どうやら認知症罹患されていた様だ。認知症発症のプロセスは完全解明されていないけれど、一説には「几帳面気配り方の人が罹患し易い。」と言われており、「几帳面で気配り型の人」とされる谷氏が罹患してしまったも判らないでは無い。

看病に当たっていた御家族がどれだけ大変だったかは、祖父が認知症を罹患した自分には想像するに難く無い。そして一世風靡したスターの徘徊している姿を見た近所の人達は、嘸かし遣る瀬無い思いを抱いた事だろう。

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