マンガウルフ様も記事で取り扱われているが、「元エースが強盗殺人で逮捕」というニュースには驚きを禁じ得なかった。この容疑者が選手だった時代をそれ程詳しく知っている訳ではないが、最早プロ野球ファンの間では伝説ともなっている”10.19”*1の第一戦先発投手であった事や、奪三振王であった事は、記憶に強く残っている。特に、奪三振に注目が集まる様になったのは、彼が1988年に記録した204奪三振に負う所が大きいと思う。実際問題、パ・リーグではその翌年から、奪三振がタイトル表彰の対象になっている。
マンガウルフ様も書かれている様に、今回の容疑者の犯行を、安直にプロ野球選手の引退後の厳しさとリンクさせてしまうのは間違いだと思う。分不相応な生活態度を改められず、身勝手な理屈で他者を殺めてしまった彼には、同情の余地はない。
唯、同時に思い浮かべてしまったのは、スワローズの嘗てのエースだった背番号34の事。勿論、彼は犯罪に手を染めた訳では全く無い。思い浮かべてしまったのは、プロ野球界に未練を残しつつも居場所を見出せず、他の社会で生きていかなければならなかったという点に同じ”苦悩”を感じてしまったからだ。(今回の容疑者が苦悩を抱えていたからと言って、彼の犯行が正当化されるものでは全く無い。)
彼はどうしても野球との繋がりを断ち切れなかった。実際問題、大学の先輩だった原氏にも相談を持ちかけてもいた様だ。自身の腕一本に頼る稼業のプロ野球選手。そういった世界に”互助会制度”の様な物は相応しくはない気もする。しかし、選手の平均寿命が29歳である事や、10年間プロ野球に在籍して貰える年金が月10万円を切る現実(それも貰えるのは、55歳から。)を考えると、プロ野球の世界から一般社会に放り出されても対応出来るケア(教育及び年金制度の拡充等)を、プロ野球界全体で、今以上に行なっても良い気もする。
我々野球ファンに夢を与えてくれる選手達の末路が、暗く寂しいものであっては何ともやり切れないのだ。
何度も書くが、今回の事件は同情の余地がない。唯在るのは、過去の栄光が華やかであればある程、その挫折の闇は深く底知れないものという事だけである。
*1 近鉄バファローズが消滅した年に、このチームと縁を感じる選手の哀しいニュース(鈴木貴久氏の逝去等)に触れる機会が多かったのは、何か因縁めいたものを感じてしまう。
マンガウルフ様も書かれている様に、今回の容疑者の犯行を、安直にプロ野球選手の引退後の厳しさとリンクさせてしまうのは間違いだと思う。分不相応な生活態度を改められず、身勝手な理屈で他者を殺めてしまった彼には、同情の余地はない。
唯、同時に思い浮かべてしまったのは、スワローズの嘗てのエースだった背番号34の事。勿論、彼は犯罪に手を染めた訳では全く無い。思い浮かべてしまったのは、プロ野球界に未練を残しつつも居場所を見出せず、他の社会で生きていかなければならなかったという点に同じ”苦悩”を感じてしまったからだ。(今回の容疑者が苦悩を抱えていたからと言って、彼の犯行が正当化されるものでは全く無い。)
彼はどうしても野球との繋がりを断ち切れなかった。実際問題、大学の先輩だった原氏にも相談を持ちかけてもいた様だ。自身の腕一本に頼る稼業のプロ野球選手。そういった世界に”互助会制度”の様な物は相応しくはない気もする。しかし、選手の平均寿命が29歳である事や、10年間プロ野球に在籍して貰える年金が月10万円を切る現実(それも貰えるのは、55歳から。)を考えると、プロ野球の世界から一般社会に放り出されても対応出来るケア(教育及び年金制度の拡充等)を、プロ野球界全体で、今以上に行なっても良い気もする。
我々野球ファンに夢を与えてくれる選手達の末路が、暗く寂しいものであっては何ともやり切れないのだ。
何度も書くが、今回の事件は同情の余地がない。唯在るのは、過去の栄光が華やかであればある程、その挫折の闇は深く底知れないものという事だけである。
*1 近鉄バファローズが消滅した年に、このチームと縁を感じる選手の哀しいニュース(鈴木貴久氏の逝去等)に触れる機会が多かったのは、何か因縁めいたものを感じてしまう。
この松岡何たら選手、小川投手同様、お金に困っていたようですね…(ただ、小川投手はこの選手よりだいぶ長く球界に身を置いていたのでまだ恵まれていると思うのですが…)
基本的に、書き込みして下さった方のブログへ、直接レスを付けさせて戴く形を取っているのですが、貴ブログが見当たりませんでしたので、こちらに書き込む失礼の段を御許し下さい。
又しても、元プロ野球選手の不祥事が起きてしまいました。元プロ野球選手の犯罪というだけでも気が重いのですが、その選手が自分の愛するチームの選手だったというのは、余計に気を重くさせます。
非常に重要なポイントは、こういった犯罪に手を出す元プロ野球選手は絶対的多数ではないという事。多くは悪戦苦闘しながらも、真っ当な仕事に精を出して頑張っているという事を忘れてはいけないと思うのです。
同じ釜の飯を食った者達に、何とか救いの手を差し伸べ様と、元スポーツ選手達の再就職活動の手助けをする斡旋会社で働く元プロ野球選手も居ます。要は、事件を起こした元選手達は、「何時迄も過去の栄光にすがり、現状把握の出来ない、分不相応の生き方をしている者」であるという事。
球界全体で、引退後のケアを図る必要性は強く感じますが、選手の側もしっかりとした認識を持つべきであると考えます。
これからも宜しく御願い致します。
成るほど、過去の栄光にすがり…ですか。
そういえば、小川被告から彼のお母さん宛の手紙
(M新聞)にも「過去の栄光が忘れられなかった」
と書いてありましたね。
松岡選手は某巨大掲示板によると、引退後も結構
派手な暮らしをしていたとか…
けれども、やっぱり元プロ野球選手によるこういう
事件が半年の間に
二回も起きてしまうと、プロ野球の
システムにも問題があるのかなあと思ってしまうんですよね。
過去の栄光を綺麗さっぱり忘れ去り、現状を冷静に受け容れる。言うのは容易い事ですが、実際にそれを実践する為には、相当強い自制心が求められます。ましてや、幼き頃より野球一筋の生活を送り、やっとの事で掴み取ったプロ選手の座を、100%満足する形で終えられなかった場合には、それ迄の派手な生活から一般レベルの生活に落とすのは心理的な抵抗が働いてしまうのかもしれません。
とは言え、一昨日も書きました様に、地道に生活をしている元プロ選手の方が絶対数から言えば多いと思うので、人間的な弱さが大きな要因だとやはり思います。
唯、以前、別記事で何人かの方が書いて下さったのですが、サッカー(Jリーグ)の世界では、引退後の事も考えた研修プログラムがきちんと整備されているとの事。その意味では球界は遅れていると言わざるを得ず、iroha様の仰るシステム的な欠陥というのも、この部分に在るのだろうなあと思います。
年俸制度を廃止したらまだこういった事件を食い止められるのではと思うのですが、いかがでしょうか?
(オリックスが試みたインセンティブのような制度は
なかなかいい制度とは思うのですが・・・・)
高騰化した契約金や年俸に付いては、色々問題点が指摘されていますね。でも、年俸はまだしも契約金に付いては、サラリーマンで言えば「退職金」的な色合いも在るのは確かで、先の判らない野球選手にとっては已むを得ない制度なのかなあという気もしています。勿論、しっかりとした年金制度が確立されれば、そういったものは不要になるのかもしれませんが。
ただ、先程も申しえあげた通り、インセンティブの
ように活躍に応じて支払えばよいのでは、と思っています。
(あと、支払方法も一括ではなくて分割方式にすればいいのかも・・・)
そうすれば大金に目が眩み浪費するということもなくなるのかなぁ~と思っています。