昨夜、我がジャイアンツが2年連続のリーグ優勝を決めた。1リーグ時代を含めると、通算47度目の優勝とか。ジャイアンツの選手達、本当におめでとう!そして、有難う!!
9月15日に優勝マジック「38」を点灯させる等、今季は比較的順調な闘いを続けて来たジャイアンツだけれど、終盤に来てチームは投打共に不調となり、5連敗で迎えた昨日の試合。勝利のチャンスは何度か在ったものの、送りバントの失敗等、当たり前の事が当たり前に出来ずに、結果として試合は引き分け。優勝マジック対象の2チームが「負け」及び「引き分け」に終わった事で、何とか優勝出来たという感じで、「“気の抜けたサイダー”を飲んでいる。」様なモヤモヤ感の残る優勝の瞬間だった。
「相手チームに、先制点を与えない。」、「無駄な四死球を与える事で、大量失点に繋げない。」、「味方が得点した直後には、絶対に失点しない。」等が、“勝てる投手”の条件だが、最近のジャイアンツの投手陣は“負ける投手”の投球をしている。又、打者に関しても工夫が感じられず、ファンとしてはフラストレーションが溜まり捲り。パ・リーグは日本シリーズに進出するチームが決まっていないけれど、こんな状態では何のチームが相手だろうと、ジャイアンツは昨季の様な悲惨な結果に終わる事だろう。
新型コロナウイルス流行の影響を受け、「開幕試合が当初の予定から約3ヶ月遅れ、無観客試合で開催された。」、「試合数が120試合に減らされ、延長も10回迄となった。」等々、異例尽くしの今季のプロ野球。リーグ優勝を果たしたものの、今季のジャイアンツは祝勝会、ビール掛け、そして優勝旅行は行われないと言う。仕方無い事とは言え、何とも寂しい。「胴上げも無いんだろうな。」と思っていたけれど、「選手達が少し離れて周りを囲み、手袋とマスクを着用した少数のスタッフ達によって原辰徳監督の胴上げが行われた。」というのは、本当に良かった。“胴上げすらも無い優勝”というのでは、余りにも寂し過ぎるので。
セ・リーグのMVPは「エースとして、安定した投球を続けて来た菅野智之投手。」で決りだろうが、個人的には“良く頑張ったで賞”を高梨雄平投手&岡本和真選手に贈りたい。
「“名将”で在るのは認めるに到ったけれど、“人”としては余り好きになれない。」というのが、原監督に対する自分の思い。でも、昨夜のTV中継で紹介された逸話で、彼の事を少し見直した。
「『選手を引退した後の方が、“残り時間”は遥かに長い。だから、プロ野球選手としてでだけでは無く、人としても一流になって貰いたい。野球以外の様々な知識を蓄え、一流の人達と付き合う事で、人としても成長しないと駄目。』と、川上哲治元監督や野村克也元監督が選手達の“人間教育”に力を入れていた。」のは有名な話。原監督もそういう思いが強い様で、「坂本勇人選手に、漢字の書き取りをさせていた。」と言う。「原監督自身が過去に、一流の人達と付き合って行く中で、知識の無さを感じた経験。」から来る“親心”の様だが、何とも良い話だ。