値上げラッシュが、止む気配を見せない。“長引くコロナ禍による国際的な原油高”や“ロシアによるウクライナ侵攻”、“円安”等、複合的な要因が、異常なレヴェルの値上げラッシュの背景に在る。
帝国データバンクが1,701社の企業を対象にした調査によると、「今月(6月)中に値上げした(乃至は値上げ予定の)企業は14.1%、7~9月に値上げ予定なのは19.9%。」との事。又、食品関係の主要105社を対象にした調査では、「7月以降には約4,500品目、年内では1万品目以上が値上げ予定。」と言う。
何処ぞの馬鹿が「日本の家計の値上げ許容度が高まって来ている。」と言い放った。彼の頭の中では、「日本の家計=富裕層の家計」という事なのだろう。少なくとも日本の一般庶民に関して言えば、其の家計は既にとても厳しく、値上げの許容度が高まっているなんて事は無い。実際、「異常なレヴェルの値上げラッシュにより、一般庶民の節約志向はどんどん進んでいる。」と言われている。
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「節約志向ランキング」(みずほリサーチ&テクノロジーズ作成)
1位: 紅茶
2位: 布団
3位: TV
4位: 婦人用コート
5位: 鰤
6位: 珈琲
7位: エアコン
8位: 掃除機
9位: 鮪
10位:蛸
11位:食用油
12位:マーガリン
13位:林檎
14位:小麦粉
15位:パスタ
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紅茶や鰤、珈琲、鮪、蛸、食用油、マーガリン、林檎、小麦粉、パスタと、高額商品とは言えない物が上位を占めている現実。「そんな物すらも、節約しなければいけない。」と思っている人が多いのに、良くもまあ「日本の家計の値上げ許容度が高まって来ている。」なんて言えた物だ。
この国を動かしている人たちが、いかに特権階級であり、その他大勢の庶民の方を見ていないか、はっきりわかる発言でしたね。
そりゃあ、国の土台である庶民をないがしろにしておいて、国が発展するわけがない。
見た目とは異なり、とんでもない助平爺だった事が露呈した某政治家。「衆議院議長になってもね、毎月貰う歳費ってのは、百万円しか無いんですよ。」と言い放ったが、其の百万円を一般人が稼ぐのは、何れだけ大変なのか、全く判っていない。此れは彼だけの事では無いけれど、職を失っている一般庶民が少なくない中、「政治家の定数を減らすなんて、とんでもない事。」と、自身の身を切る積りが全く無い政治家が、如何に多いか。特権意識を持ち、既得権益を有する事が当たり前と思っている。
馬鹿の一つ覚えの様に、「悪夢の民主党政権時代」を口にする元首相。口では色々勇ましい事を言って来たが、「北方領土は取り戻せなかった許りか、其れ迄は“四島返還”が国是だった筈なのに、“二島返還”でもOKというシグナルをロシアに送ってしまい、挙句に経済支援だけをごっそりさせられた。」、「アメリカ大統領の犬となり、武器を相手の言い値で高額に買わされた。」、「韓国との関係は冷え込む一方だった。」等、プラスの成果は残せず、一方で“御友達優遇”の公私混同だけが浮上。「どんなに不祥事が露見しても、胡麻化し続ければOK。」という風潮を国民の間に広めたのは、万死に値する。野党が喧嘩上手だったら、「悪い事をしても、胡麻化せばOKという悪夢の時代を終わらせる!」とでも言って遣れば良いのに。餓鬼の様にブチ切れる御仁だけに、凄く効果が在ると思うのだけれど。