一昨日の試合で2千本安打を達成した小笠原道大選手は、此れで「名球会」入りの資格を有する事になった訳だ。名球会の公式サイトで確認した所、入会セレモニーは5月11日に東京ドームで行われる「ジャイアンツvs.ベイスターズ」戦開始前に行われるとか。以前は「紺色のブレザーを会長の“カネやん”が、入会者に着せる。」というのが入会セレモニーの御約束だったけれど、クーデター勃発&カネやんの会長職辞任以降は、別の(名球会)会員が着せる役を担当していた。今回は(名球会の)代表取締役社長で在る柴田勲氏が、其の役を務めると言う。
「昭和九年会」と並んで「名球会」の事が気になって仕方無い自分だが、同会の公式サイトをチェックしていて驚きの事実を知る事に。「会員紹介」というコンテンツを見ると、前会長のカネやんの写真が消えているのだ。「プライド高きカネやん故に、会長辞任後は名球会の集まりに顔を出さなくなるのではないか?」とは思っていたけれど、まさか退会するとは。「良くも悪くも、カネやん在っての名球会。」と自分は思っていたので、非常に残念だ。
そして7年前に書いた記事「名球会に名が無い男」の中で、「名球会入会の資格を有し乍ら、(7年前の時点で)入会していない3人のOB。」を紹介した。最初から入会を拒否した落合博満氏の他は、榎本喜八氏と江夏豊氏。ところが前記した「会員紹介」では、江夏氏の写真が掲載されている。「自らが起こした不祥事により、会に迷惑を掛けたくない。」という理由から江夏氏は同会を退会したと言われていたが、もしかしたら「カネやんが嫌い。」というのも理由として在り、カネやんが退会した事で再入会したのかも。
更に「会員紹介」と此方の情報を照らし合わせると、“ノムさん”と谷沢健一氏も退会している様だ。カネやんにノムさん、そして谷沢氏と、極めて灰汁の強い(毒々しい?)OB3人が居なくなってしまった名球会。個人的には、非常に寂しい。
と予測していましたが、キッパリ辞めてしまったんですね。
矢張り「自分の思い通りにならない」からか、それとも「いづらい」のでしょうか。
江夏の復帰と、ノムさん&矢沢の退会も知りませんでした。
この出入りが、御大の好き嫌いを表してるのかも(まさか)・・・
アマチュア球界で「エリート」と称された者達の中から、更に選抜されたほんの一握りの存在が「プロ野球選手」。エリート中のエリートと言える彼等ですから、基本的に「唯我独尊」といったタイプが殆どで在ろう事は想像に難くない。ましてやプロの世界で大成功を収め、「超一流選手」と呼ばれる人達は、毒々しい程の個性派で在って当然とも言え、名球会の会員達の顔触れからも其れは窺い知れる。
「御山の大将の中の御山の大将」といったカネヤンだからこそ、何とかかんとかそんな猛者達を束ねられたとも言えますが、「新会長の王さんには従えるけれど、実質的に仕切りそうな柴田勲代表取締役社長には従いたくない。」という会員も居そうで、ノムさんや谷沢氏が退会したのも意外と其の辺が理由だったりして・・・と思ったりも。
言うても病み上がりでもあるので
実質はトランプ柴田が仕切るのでしょうね。
しかし王さんが彼を指名したのでしょうか。
もう少しポスト的に他球団のOBを選ぶとか
バランスをとりそうな気がするのですが・・
報道されている情報から推測するに、クーデターを起こした柴田氏が、「自身の人望の無さ」を含めて「直接的に仕切るのは無理だろう。」と判断し、殆どの会員が納得する在ろう王さんに懇願し、「会長」になって貰ったのではないかと。現役時代から王さんとの関係は悪くなかった様ですし(何しろ「壊れた信号機」とバッシングされても、監督として守り続けた王さんですから。)
理想を言えば「会長職」は、特定のチームの「色」が付いていない人物が望ましい。でも誰もが一言居士な会員達ですし、彼等を纏め上げるとなると中々難しいのは事実でしょうね。