ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

タイガースよ、強く在れ!

2012年07月08日 | スポーツ関連

昨夜の「ジャイアンツvs.タイガース」戦の先発は、杉内俊哉投手と能見篤史。両チームのエース登板という事で、緊迫した投手戦を予想していたのだが・・・。

 

両投手共に立ち上がりから制球に苦しみ、杉内投手は4回を投げて5失点、そして能見投手は5回を投げて6失点と、乱調さを引き摺っ降板。結果的にはジャイアンツが「7対5」で勝利を収めたが、試合後のインタヴュー原辰徳が「今日は非常に付いていたなと感じますね。紙一重な所でね。ジャイアンツ、付いてましたね。」と語っていた様に、何方に勝利が転がってもおかしくない内容だった。

 

此処最近のタイガースの試合を見ていると、遣る成す事全てが裏目に出てしまっている様に感じる。「7月3日の対カープ戦で、9回表に振り逃げで2者を生還させてしまい、大逆転負けを食らってしまった。」なんていうのは、其の典型だと思う。タイガースの首脳陣も選手達も、勝利を目指して必死で頑張っているのだけれど、気の毒な位に全てが裏目に出てしまっている。

 

開幕してから1ヶ月以上、我がジャイアンツも似た感じだった。又、長嶋茂雄監督の1年目(1975年)王貞治監督の1年目(1984年)も、遣る事成す事全てが裏目に出て、ジャイアンツ・ファンの自分は何度悔しい思いをさせられた事か。

 

話を昨日の試合に戻すが、タイガース・ファンの雫石鉄也様は「明らかに巨人に実力で負けとう」という記事の中で、次の様に指摘されている。

 

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では今日はなんで負けたか。能見、杉内、こりゃ互角やろ。あとのピッチャー。筒井が1点とられたけどほぼ互角。ヒット数も12本と11本。これは阪神の方が1本多い。何かつうと守備やな。平野マートンの守備。坂本の守備。守備力で負けた。

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昨日の試合に限って言えば、「守備力で負けた。」という雫石様の指摘は、其の通りだろう。平野恵一選手及びマット・マートン選手の守備は戴けなかったし、坂本勇人選手の守備は“スーパー・プレー”と言って良い。8回表のタイガースの攻撃時、1死満塁から桧山進次郎選手が放った打球はセンター前に抜けてもおかしくない当たりだったのを、坂本選手が逆シングルで捕球し、ダブル・プレーを完成。実に素晴らしい守備だった。

 

しかし、昨日の試合に限って言えば素晴らしい守備を見せた坂本選手だが、普段は結構ミスが多い。其れも、大事な場面での守備ミスが目立つ。彼の守備ミスによって痛い失点を食らうケースは少なくなく、「何遣ってんだ、惚け!」とテレビ画面に向かって口汚く罵る事が珍しくない。

 

入団2年目の2008年、144試合に出場した坂本選手は「打率:.257、本塁打:8本。」という成績を残す一方で、エラー数は「15」を記録している。2009年には「19」、2010年には「21」、そして昨年は「18」というエラー数。「幾ら打てても、こんなにエラーが多い選手は使えない。」と原監督が考えたならば、今の坂本選手は無かっただろう。エラーは良くないけれど、坂本選手の場合は「積極的に攻めたプレーでのエラー」と感じたから、原監督は彼を起用し続けたと思うし、坂本選手を一流選手に成り得たのは、原監督に因る部分が大きいと言って良い。

 

「何故、あんな駄目な選手を起用し続けるのだ?」、「大学の後輩だから、能力が無くても依怙贔屓で使っているのだろう。」等々と、(レギュラー定着前の)鳥谷敬選手を起用し続ける(タイガース時代の)岡田彰布監督には、タイガース・ファンから激しい批判が浴びせられていた。そんな鳥谷選手も今や、タイガースの押しも押されもせぬ看板選手”となっている。「新人時代から、彼を起用し続けていた岡田監督の目が正しかった。」という証左だろう。

 

何でこんな話を持ち出したかと言えば、7月3日の対カープ戦での惨敗を受けて、タイガース・ファンのりさ・ふぇるなんです様が「乗り越えて」という記事の中で、次の様に書いておられるのを目にしたから。

 

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主力が次々リタイアして、若い人たちが頑張って失敗しているのだ。取り返してあげるのが先輩の務めなんじゃないかな?

 

最終回。ランナーが出た。そこでクリンナップである。優勝するチーム、もしくは優勝を争っているチームで、こんな場面があったらどうでしょう・・・・・。

 

4-3、ランナー一塁・・・。

 

その打席に巨人の阿部・坂本・長野が入るとしよう。あんなアッサリ凡退する?少なくともプレッシャーは賭けるわな。そして彼ら、必ずと言って良い程こう言う場面で打つやん。

 

何もしていらん。こう言う場面でホームランを打って・・・・・。若い人を救ってやって。。

 

・・・こう言う時に打つためにそこにいるんじゃないか?・・・・・・・。

 

頑張れコミー。今日のこの失敗をしっかりと刻みこんで次に生かして。

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平野選手にしても、マートン選手にしても、そして小宮山慎二選手にしても、エラーをしようと思ってしている訳では当然無い。何度も同じエラーをするのは論外だけれど、そうで無ければ他の選手達が、其のエラーを吹き飛ばす活躍を見せて、エラーした選手を救って上げて欲しい。直ぐ見切りを付けるのでは無く、長い目で「育てる。」というのも首脳陣の大事な役目だ。そうじゃなかったら、第2の鳥谷選手や第2の坂本選手は生まれないだろう。

 

何度も書いている事だけれど、優勝争いをするチームが多ければ多い程、見る側は楽しい。大好きなジャイアンツ・ファンは言うも無く、ドラゴンズスワローズもカープもベイスターズも強く在って欲しいが、“永遠のライヴァル”で在るタイガースには、特に強く在って欲しい。


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6 コメント

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・・・で負けたらしかたがない (雫石鉄也)
2012-07-08 09:14:39
平野は名2累手です。今の日本球界屈指の2塁手だとおもいます。
平野のミスで負けたらしかたがない。と思う阪神ファンも多いでしょう。また、藤川が打たれて逆転されたらしかたがない。
これですませていいのでしょうか。今の阪神を見たら「・・・で負けたらしかたがない」が多いように思います。だれかがミスすれば、だれかがカバーすべきです。一人がミスすれば、それが直接敗北に直結する。昨今の阪神はそういう負けが多いです。
巨人は、それがないです。巨人はチームで野球をやってます。阪神は個人技の集まりで野球をやってます。
それに巨人には、阿部、高橋の存在が大きいです。
阿部VS藤井、新井兄VS高橋。違いは歴然です。城島が健康なら阿部に対抗できる正捕手なんですが。
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>雫石鉄也様 (giants-55)
2012-07-08 10:15:18
書き込み及びトラックバック有り難う御座いました。今回は、此方にもレスを付けさせて貰います。

ジャイアンツ・ファンとタイガース・ファン、全く異なるチーム・カラーと言えるのに、何故か両者には似た部分が結構多い様に感じます。最たる共通点は「ジャイアンツ(乃至はタイガース)は優勝されると一番悔しさを感じるチームだけれど、と言って常に“強いライヴァル”で在って欲しいと感じている。」ではないかと。他のチームのファンも「ジャイアンツだけには優勝させたくない。」という意識は在ると思うけれど、じゃあ逆にジャイアンツ・ファンの中で「タイガースに対する程、強いライヴァル意識を其のチームに感じているか?」となると、中々そういうケースは少ない様に感じます。“捻じれた恋愛感情”と言えるかもしれませんね。

赤ヘル軍団と呼ばれた頃のカープ、藤田監督が率いていた頃のジャイアンツ、バックスクリーン3連発の頃のタイガース、レオ軍団と呼ばれていた頃のライオンズ等々、強かった頃のチームというのは概して、「選手のミスを他の選手が十二分に補う。」という感じでした。其れだけ、選手個々に“余力”が在ったとも言えます。

今のジャイアンツは幸いな事にミスを補える余力が在るけれど、開幕からの1ヶ月強は、正直言って今のタイガースよりも無かった。悪循環という言葉が在るけれど、今のタイガースはミスが更なるミスを誘発しているという感じが在りますね。

唯、雫石様も書かれていた様に、投打其の物は決して悪くない。「明けない夜は無い。」と信じ、選手個々が開き直って、地に足を付けたプレーを心掛ければ、必ずや上昇気流に乗ると思っています。此れは気休めでも何でも無く、タイガースというチームは本来、高い潜在能力を有していると確信しているので。

見ていて可哀相になるのは新井貴浩選手。生真面目で考え過ぎる所が在り、其れがチャンス弱さにもつながっている様に感じられ、個人的には「チャンスに弱い四番打者」と揶揄された、嘗ての原辰徳選手とイメージが重なります。頑張って欲しい。
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Unknown (自選孝)
2012-07-08 13:07:24
こんにちは。
ベイスターズファンの私は記事のタイトルを「ベイスターズ」に置き換えて何度も読み返しました(苦笑)。

坂本選手と鳥谷選手のくだり、仰る通りです。素質に期待し我慢したからこそ今が有る。私もそう思います。
ベイスターズでもちょうど飛躍前の2選手と、ポジションも境遇も重なる梶谷選手がいますが、好素材でありながら、今でも本番でなかなか結果が出ず、毎試合攻守に苦しんでいる印象です。
ただ真っ先に非難の矛先が同選手や、使う首脳陣に向けられると悲しくなります。強いチームだって我慢に我慢を重ねてて今があるのに、何故すぐ罵声に走るのか、と。

現在首位を走る巨人を見ていると、育成面でも上手く行っている印象があり、強いチームのなんたるかを見せてもらっている思いです。
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>自選孝様 (giants-55)
2012-07-08 18:42:19
書き込み有り難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

雫石様に対する当方のレス、もしかしたらドラゴンズやスワローズ、カープ、ベイスターズのファンの方々に誤解を与え、不快にさせてしまったのではないかという懸念をしております。

私もそうですが、ジャイアンツ・ファンもタイガース・ファンも、決して他の4チームの事を軽んじている訳では在りません。同じリーグの“大事な仲間”と捉えているのは言う迄も無いのですが、ジャイアンツ・ファンはタイガースに、そしてタイガース・ファンはジャイアンツに、概して“複雑な感情”を他チーム以上に持っている様に感じるのです。「相手に優勝されると、滅茶苦茶悔しい。でも、相手が弱いのも嫌。」、本当に不思議な感情です。

梶谷隆幸の他にも国吉佑樹投手や筒香嘉智選手等、ベイスターズにも大化けしそうな逸材は居ます。勝利を目指すのも勿論重要なれど、此処数年下位に低迷し続けているベイスターズだからこそ、何年か先を見据えて若き才能をじっくり育てても欲しい。
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熱い野球愛に、コーヒータイムに思わず書き込み(笑) (spade)
2012-07-09 15:06:43
ドラキチにとっても阪神さんは特別ですわ。
特にタニマチとドラキチの一部を持って行った星野時代は憎かったし、岡田時代も内心「あいつらギッタギッタにしてやれ」と思っていた。
変な話、2008年ごろまでのナゴヤドーム対阪神の雰囲気はこういう気持ちのドラキチ結構集っていた気がする。昔の対巨人戦みたいな感じ。濃いファンだと80年代カープもそういう対象だったかも。

それが今は…?変な話ナゴヤドーム土日は結構一杯になってる。なんとなくだけど絶対地元では勝つので皆気楽に来てる空気がある。巨人相手だとさすがに緊張感はあるけど。

パリーグの人だと西武かソフトバンクあたりがこういう対象になるのかなあ。(どっちも低迷中)。東大野郎と杉内のケンカとかソフバンは自ら?招いた面もあるけどあれだけ抜けられるとね…。

>坂本

G党(古い?)の彼への評価結構厳しいですね。愛の証だけど。個人的には彼が堂上弟の外れ1位だったということが、ね。2年前堂上弟ブレイクしたけど、今は伸び悩んでいる。変わりに伸び悩んでいて、弟より格下扱いだった兄貴のほうが今年は大ブレイク。ただ、やっぱ「尾張のプリンス」などと呼ばれていたのだから兄貴や坂本に負けるなよ!ついでに高橋周平にも負けるなよ!と思っています。
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>spade様 (giants-55)
2012-07-09 21:18:57
書き込み有り難う御座いました。

坂本選手、個人的にはもっともっと凄い選手になれる逸材と信じているんです。打撃面だけでは無く、守備面もですが、だからこそ現状が歯痒くてならない。クールさが彼の魅力でも在るのだろうけれど、打てなかったりミスをした時は、もっと感情を表に出して良いと思う。現役時代の原選手もそうだったけれど、感情を抑えてしまうのが何とも物足りない。将来はジャイアンツの4番を打って欲しいと思っているので、どうしても彼に対する評価は厳しくなってしまう。

ファン同士が強烈なライヴァル意識を持っているチームとなると、パ・リーグよりもセ・リーグの方が結構見受けられる感じは在りますね。
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