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「妊娠期間2週間短いだけで子供の成績に影響も=米研究」(7月3日、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)
米小児医学誌「ペディアトリクス」に掲載された論文によれば、妊娠期間が2週間短いだけで、子供の計算力と読解力にマイナスの影響が及ぶ可能性が在る。
此の論文によると、妊娠37、38週目で生まれた子供は、此れより1、2週間遅く生まれた子供に比べ、計算力と読解力の点数が低かった。妊娠期間は通常40週間で、37~41週目に生まれれば「正期産」とされる。
通常より早く生まれた子供は発育遅延のリスクが在り、学習で苦労する可能性が在る事は以前から知られている。唯、37~41週間の正期産期間に生まれた子供の間の違いに付いては、殆ど知られていなかった。
研究はコロンビア大学医療センターとニューヨーク・プレスビテリアン病院の研究者が中心になって行った。
生まれた週による点数差は小さかったものの、計算力も読解力も、遅く生まれた子供程点数が高かった。37、38週目に生まれた子供は、其れより遅い子供より点数が低かった。
研究に参加したコロンビア大学医療センターとニューヨーク・プレスビテリアン病院の准教授、キンバリー・ノーブル氏は「少なくとも39週目になる迄は、分娩を誘発する際に注意を払う様、妊婦と医師に言っている。」と述べた。子供の脳は妊娠終盤の週も、急激な成長を続けている。
研究では、妊娠37~41週目に生まれ、後に市内の学校に入学した子供12万8,050人を1988年から1992年に掛けて調査。3年生時点の計算力と読解力の標準化テストの点数を調べた。双方共、遅く生まれた子供程点数が高かった。
点数の他、其れ其れに付いて習得に障害が在るかどうかと、其の程度(軽度、中度、重度)に付いても調べた。37、38週目に生まれた子供は、読解力と計算力の習得に障害が生じる相対リスクが高かったと言う。
例えば、同年齢の子供の平均との比較に於て、読解力で軽度の障害が在った37週目生まれの子供の割合は11.8%。一方、40、41週目に生まれた子供では10.4%だった。重度の障害は前者が2.3%、後者が1.8%だった。
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「通常より早く生まれた子供は発育遅延のリスクが在り、学習で苦労する可能性が在る。」という話は、昔、聞いた事が在る。飽く迄も「可能性が在る。」という事で在り、「絶対では無い。」というのは言う迄も無い。
「妊娠37、38週目で生まれた子供は、此れより1、2週間遅く生まれた子供に比べ、計算力と読解力の点数が低かった。」という事だが、“具体的には”何の程度の差異が在ったのだろうか?極端な差異が在るので無ければ、そんなに心配する必要も無い気もする。
又、「同年齢の子供の平均との比較に於て、読解力で軽度の障害が在った37週目生まれの子供の割合は11.8%。一方、40、41週目に生まれた子供では10.4%だった。重度の障害は前者が2.3%、後者が1.8%だった。」という結果も、数字だけ見ると確かに「通常より早く生まれた子供」の方がリスクは高いが、此方も「極端な差異が在る。」と迄は言えない気が。
不安をより書き立てるものですね。
というのも、切迫流早産の傾向のある妊婦が増えておりまして、
結果として正期産といっても37週程度での分娩になるケースが珍しくないからです。
はい、私もその1人でありまして、
上の息子が37週、下の息子が38週での出産であります。
まあ、学業成績についてはもって生まれたものよの影響だけではなく「環境」の影響も馬鹿にはなりませんね。
親にとって「育児」は、どうしてもセンシティヴになってしまい勝ちなテーマの1つですよね。所謂「早生まれ&遅生まれ論争」も、親としては気になる事柄だと思います。
唯、飽く迄もデータは1つの指標で在って、其れが絶対では在り得ない。御指摘の様に「環境」等、他の要素も影響を与えるだろうし。