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「松井秀唖然 歓喜一転サヨナラ満塁弾男が骨折」(5月30日、スポニチ)
【エンゼルス5―1マリナーズ】延長10回、サヨナラ満塁アーチを放ったモラレスが本塁付近に出来た歓喜の渦に飛び込んだ。だが、殊勲の5番打者は地面に倒れたまま。トレーナーが呼ばれ、担架に乗せられて運び出された。
「素晴らしい瞬間が不愉快な物に変わってしまった。」とハンターは顔を顰め、松井秀は「何とも言えない。」と視線を下げた。着地の瞬間に誰かの足に乗ったのか、右脚を高く上げて跳んだ185センチ、102キロの体勢が崩れた。左下腿部の骨折。手術を受ける予定で復帰時期は未定と言う。
打率2割9分、11本塁打、39打点のチーム三冠王の負傷に、ソーシア監督は「不運な事が起きた。良い教訓になった。不幸にも。」と声は沈んだまま。開幕から波に乗れないチームに26歳の長期離脱は痛い。地区4連覇は大きく遠退きそうだ。
松井秀は6回に中前に打ち返したが、満塁を含めた好機は凡退。主砲の負傷で攻撃力の低下は免れそうにないが「どういう状況でも自分の出来る事を遣るだけ。」と言った。自身の完全復調がチームの窮地を救う事は誰よりも理解している。
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モラレス選手を含むエンゼルス関係者、そしてエンゼルスのファンにとっては正に「天国から地獄」という感じだったろう。誰かが故意に遣った事とは100%思えないけれど、でも例えば着地の瞬間に誰かの足に乗ってしまっての怪我だったとしたら、「乗っかられた人間は、嘸かし気まずい思いだろうなあ。」と同情してしまう。
今回の報道を知った際、「懸念していた事が実際に起こってしまった。」という思いが在った。正確に言えば「メジャーに於いて」というのでは無く「日本球界に於いて」だが、「ずっと懸念していた事が実際に起こってしまった。」と。ジャイアンツを例に挙げると、10数年前辺りから「殊勲選手が本塁付近に戻って来た際の出迎え」に、「こういうのは好ましくないなあ。」と思ってしまうシーンが見受けられる様になった。最初は「殊勲選手の尻に、突き立てた指で“浣腸”する。」といった事から始まった様に思うが、「大勢がワッと押し寄せる中で、突き立てた指を骨折したりはしまいか?」といった懸念。それが徐々にエスカレートして行き、近年では「殊勲選手を本塁付近に突き倒し、その上に思いっ切り飛び乗る。」とか、「殊勲選手に対して飛び蹴りする。」なんてシーンも稀にだけれど目にする事が。勿論、当該選手はふざけて、そして力を抜いて遣っているのは判っているけれど、兎に角大勢の人間がワッと押し寄せた中で遣る事だから、不測の事態が発生する事は充分考えられる。
「定年退職に伴う送別会で、部下から胴上げされた際に落下して大怪我を負い、その後に死亡した男性の遺族が、加害者の部下達を告訴した。」というニュースが2年前に報道された。悪意の有無は別にして、こういう危険性も在るのだ。幾ら歓喜に沸いているとしても、選手達は出迎え(乃至は帰塁)をする際には“度が過ぎた”パフォーマンスを慎んで貰いたい。
「松井秀唖然 歓喜一転サヨナラ満塁弾男が骨折」(5月30日、スポニチ)
【エンゼルス5―1マリナーズ】延長10回、サヨナラ満塁アーチを放ったモラレスが本塁付近に出来た歓喜の渦に飛び込んだ。だが、殊勲の5番打者は地面に倒れたまま。トレーナーが呼ばれ、担架に乗せられて運び出された。
「素晴らしい瞬間が不愉快な物に変わってしまった。」とハンターは顔を顰め、松井秀は「何とも言えない。」と視線を下げた。着地の瞬間に誰かの足に乗ったのか、右脚を高く上げて跳んだ185センチ、102キロの体勢が崩れた。左下腿部の骨折。手術を受ける予定で復帰時期は未定と言う。
打率2割9分、11本塁打、39打点のチーム三冠王の負傷に、ソーシア監督は「不運な事が起きた。良い教訓になった。不幸にも。」と声は沈んだまま。開幕から波に乗れないチームに26歳の長期離脱は痛い。地区4連覇は大きく遠退きそうだ。
松井秀は6回に中前に打ち返したが、満塁を含めた好機は凡退。主砲の負傷で攻撃力の低下は免れそうにないが「どういう状況でも自分の出来る事を遣るだけ。」と言った。自身の完全復調がチームの窮地を救う事は誰よりも理解している。
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モラレス選手を含むエンゼルス関係者、そしてエンゼルスのファンにとっては正に「天国から地獄」という感じだったろう。誰かが故意に遣った事とは100%思えないけれど、でも例えば着地の瞬間に誰かの足に乗ってしまっての怪我だったとしたら、「乗っかられた人間は、嘸かし気まずい思いだろうなあ。」と同情してしまう。
今回の報道を知った際、「懸念していた事が実際に起こってしまった。」という思いが在った。正確に言えば「メジャーに於いて」というのでは無く「日本球界に於いて」だが、「ずっと懸念していた事が実際に起こってしまった。」と。ジャイアンツを例に挙げると、10数年前辺りから「殊勲選手が本塁付近に戻って来た際の出迎え」に、「こういうのは好ましくないなあ。」と思ってしまうシーンが見受けられる様になった。最初は「殊勲選手の尻に、突き立てた指で“浣腸”する。」といった事から始まった様に思うが、「大勢がワッと押し寄せる中で、突き立てた指を骨折したりはしまいか?」といった懸念。それが徐々にエスカレートして行き、近年では「殊勲選手を本塁付近に突き倒し、その上に思いっ切り飛び乗る。」とか、「殊勲選手に対して飛び蹴りする。」なんてシーンも稀にだけれど目にする事が。勿論、当該選手はふざけて、そして力を抜いて遣っているのは判っているけれど、兎に角大勢の人間がワッと押し寄せた中で遣る事だから、不測の事態が発生する事は充分考えられる。
「定年退職に伴う送別会で、部下から胴上げされた際に落下して大怪我を負い、その後に死亡した男性の遺族が、加害者の部下達を告訴した。」というニュースが2年前に報道された。悪意の有無は別にして、こういう危険性も在るのだ。幾ら歓喜に沸いているとしても、選手達は出迎え(乃至は帰塁)をする際には“度が過ぎた”パフォーマンスを慎んで貰いたい。