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「環境に優しい『フリーズドライ葬』、世界展開も視野」(5月21日、ロイター)
澱粉から作った棺桶や、生分解性の骨壷等、環境に優しい葬儀の方法が幾つも考案される中、遺体を凍らせる「フリーズドライ葬」が、究極のエコ葬儀として注目を集めている。
開発したのはスウェーデン生物学者Susanne Wiigh-Masak氏。来年からスウェーデンと韓国で導入される予定の「フリーズドライ葬」は、遺体を液体窒素で乾燥凍結させ、火葬後の灰の様に細かい粒子にした後、水銀等の重金属を取り除き、生分解性の容器に入れて埋葬するという物。
埋葬後の遺体は、土中で完全に分解される迄に数十年掛る事も在るが、墓地内の植物や樹木に養分を与える事にも繋がると言う。
試行錯誤に約10年を費やし、倫理的な問題や法律上の課題もクリアする必要が在った「フリーズドライ葬」だが、Wiigh-Masak氏によると、来年4月にスウェーデンでの導入が先ず決まっており、年間1,500人分の埋葬が行われる予定。その後に導入が決まっている韓国を初め、香港や中国、台湾等60ヶ国・地域から関心が寄せられていると言う。
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「環境に優しい。」というのが「フリーズドライ葬」の売りの様だが、我が国の場合にはこのスタイルに抵抗を感じる人が多そうな気が。以前の記事で「遺体」に対する「一般的な日本人」と「キリスト教徒の外国人」の考え方の違いに触れたけれど、「フリーズドライした遺体を、細かく粒子化する。」という“工程”に「それは嫌だ。」という感覚を持つ日本人が結構居るのではなかろうか。
「遺体を火葬して後、骨壷に入れる為に骨を砕いたりするのだから、粒子化だって同じ事では?」とか、「細かく粒子化するといっても、目の前でする訳じゃないだろうし。」といった意見が在ろう事は理解しているけれど、「火葬する事で、魂は煙と共に天に昇って行く。焼いた後は魂が抜け落ちた状態、それも肉体を有しない骨だけで在り、それを砕くのは未だ我慢出来る。例え目の前で粒子化しないにせよ、頭の中で『肉体のままで砕かれる。』と考えるだけで、それは抵抗を感じる。」という思いの人が、日本人には結構居そうな気がするのだ。
「『墓』という物にそれ程固執していない、散骨でも構わないと思っている自分。」だが、フリーズドライ葬には正直抵抗を感じる。でも、それが世界的な潮流となれば、意外と我が国でも一般化して行ったりするのかもしれないけれど。
「環境に優しい『フリーズドライ葬』、世界展開も視野」(5月21日、ロイター)
澱粉から作った棺桶や、生分解性の骨壷等、環境に優しい葬儀の方法が幾つも考案される中、遺体を凍らせる「フリーズドライ葬」が、究極のエコ葬儀として注目を集めている。
開発したのはスウェーデン生物学者Susanne Wiigh-Masak氏。来年からスウェーデンと韓国で導入される予定の「フリーズドライ葬」は、遺体を液体窒素で乾燥凍結させ、火葬後の灰の様に細かい粒子にした後、水銀等の重金属を取り除き、生分解性の容器に入れて埋葬するという物。
埋葬後の遺体は、土中で完全に分解される迄に数十年掛る事も在るが、墓地内の植物や樹木に養分を与える事にも繋がると言う。
試行錯誤に約10年を費やし、倫理的な問題や法律上の課題もクリアする必要が在った「フリーズドライ葬」だが、Wiigh-Masak氏によると、来年4月にスウェーデンでの導入が先ず決まっており、年間1,500人分の埋葬が行われる予定。その後に導入が決まっている韓国を初め、香港や中国、台湾等60ヶ国・地域から関心が寄せられていると言う。
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「環境に優しい。」というのが「フリーズドライ葬」の売りの様だが、我が国の場合にはこのスタイルに抵抗を感じる人が多そうな気が。以前の記事で「遺体」に対する「一般的な日本人」と「キリスト教徒の外国人」の考え方の違いに触れたけれど、「フリーズドライした遺体を、細かく粒子化する。」という“工程”に「それは嫌だ。」という感覚を持つ日本人が結構居るのではなかろうか。
「遺体を火葬して後、骨壷に入れる為に骨を砕いたりするのだから、粒子化だって同じ事では?」とか、「細かく粒子化するといっても、目の前でする訳じゃないだろうし。」といった意見が在ろう事は理解しているけれど、「火葬する事で、魂は煙と共に天に昇って行く。焼いた後は魂が抜け落ちた状態、それも肉体を有しない骨だけで在り、それを砕くのは未だ我慢出来る。例え目の前で粒子化しないにせよ、頭の中で『肉体のままで砕かれる。』と考えるだけで、それは抵抗を感じる。」という思いの人が、日本人には結構居そうな気がするのだ。
「『墓』という物にそれ程固執していない、散骨でも構わないと思っている自分。」だが、フリーズドライ葬には正直抵抗を感じる。でも、それが世界的な潮流となれば、意外と我が国でも一般化して行ったりするのかもしれないけれど。