ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

巡り合わせの悪さ

2011年05月28日 | スポーツ関連

投げれども、投げれども」という記事を、ハムぞー様が書いておられる。好投を続け乍らも、何故か勝てない武田勝投手(ファイターズ)を取り上げた内容。今季は此れ7試合に登板(5月27日現在。以降、特記が無い限り、「5月27日現在の数字」とする。)し、防御率は「1.875」という素晴らしい数字を残しているのに、「2勝5敗」と負け星が大きく先行している。5月23日の対ベイスターズ戦に先発するも、ファイターズは負けを喫した事で、彼は5試合連続で敗戦投手に。其の5試合全てにファイターズは完封負けしており、彼はパ・リーグ初の5試合連続完封負け投手」という在り難くない記録保持者となってしまった。ハムぞー様が彼の事を気の毒に感じられるのも、当然に思う。「巡り合わせの悪さ」としか言えないが、何とか勝ち星が先行する展開になって欲しいもの。

 

ニッポン放送のアナウンサー・松本秀夫氏(「ニッポン放送ショウアップナイター」の実況で御馴染み。)が夕刊フジで「プロ野球実況中継」なるコラム連載されているが、5月26日付けの同紙では「悲運武田勝は“被害者”なのか」というタイトルで、矢張り武田投手を取り上げている。ジャイアンツで「巡り合わせの悪い投手」と言えば、嘗てならば西本聖投手(「好投をしても、勝てない試合が多かった。」という印象が強い。逆にライバルの江川卓投手の場合は、結構失点しても勝ってしまう印象が。)、そして今季で言えば澤村拓一投手(7試合に登板して防御率は2.47183も、1勝3敗と負け星が先行している。)の名前が自分には思い浮かぶ。松本氏は澤村投手の他に岩田稔投手(タイガース-6試合登板して防御率は2.7も、1勝5敗。)や高崎健太郎投手(ベイスターズ-7試合登板して防御率は2.34782も、1勝4敗。)の名前も上げている。此れだけの防御率で勝ち星が先行していないというのは、確かに気の毒で在る。

 

、同時に松本氏が指摘しているのだが、「援護点は6試合で12点しか無いのに防御率1.55で3勝(1敗)。」(5月25日時点の数字。)という田中将大投手(ゴールデンイーグルス)は本当に凄い!「味方が点を取れなければ、取れないに相手を抑え切る。」というのは、正にエースと言えよう。

 

面白い記録も紹介されている。嘗て南海ホークス大洋ホエールズ等で投手として活躍され、「ニッポン放送ショウアップナイター」の解説者も務めていた故・森中千香良氏は「完全試合を2回経験」されているそうだ。「日本プロ野球で、同一人物が2度完封試合をした事は無いだけれど・・・。」と思われた方は、可成りの「」。其の通りで、森中氏自身は1度も完全試合で“勝った経験”は無い。彼が登板した試合で相手チームに2度完全試合をされたのだが、其のスコアが共に「0-1」と森中氏は僅か1点しか取られていないのだ。「こんな経験を出来るのは永久に俺だけや。」と、森中氏は生前に笑い乍ら語っていたと言う。

 

松本氏によると「昨年のペナント・レース全試合の12球団得点合計は7,582点で、1チーム1試合当たりの平均得点は約4.4点。」だったとか。其れが今季は23日現在、「12球団で190試合を消化して1,301点で、1チーム1試合当たりの平均得点は約3.4点。」と、昨年よりほぼ1点/試合の低下。勿論飛ばないボールが一番の原因でしょう。(3時間半ルールの導入で延長イニングが減っている事も若干影響しているかもしれませんが・・・。)」と松本氏は得点力低下の原因を分析しているが、得点力が大きく落ち込んだ事で接戦が増え、其の結果として巡り合わせの悪い投手は接戦で敗れるケースが増えているとも言える。

 

明けない夜は無い。「今は巡り合わせが悪くても、好投を続ければ自ずと好結果は付いて来る。」と信じて、武田投手達には頑張って貰いたい。又、ハムぞー様も指摘されているが、「好投をしつつも敗れた試合」に関しては、フロント何等かの配慮をして上げて欲しいものだ。


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真のエース (悠々遊)
2011-05-28 21:42:33
切手趣味の関して面映いコメントをいただきありがとうございました。

巡り会わせが悪いというか運が無いというか、確かにそう思える投手達ですが、それだけに貧打のチームにありながら結果を残す投手がいるというのは、まさに真のエースといえるでしょうね。

かつてセリーグのお荷物といわれた、万年最下位の国鉄スワローズにあって前人未到の400勝の記録を打ち立てた金田投手はまさにそれ。それだけに、最後までスワローズ一筋を通してほしかった気がしますが。
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>悠々遊様 (giants-55)
2011-05-29 01:06:15
書き込み有難う御座いました。今回は此方にレスを付けさせて貰います。

“我等がカネやん”の場合は唯我独尊で、何しろ“金田天皇”とも称された方で、当時の同僚達の証言を見聞すると、「先発投手が4回を投げてチームが勝っている状態だと、『俺が投げる!』と監督を無視し、勝手にマウンドに上がって勝ち投手の権利を奪った。」なんて事も在った様ですね。我が儘放題だった訳ですけれど、でも「半端じゃない実力が在ればこそ出来た事」とも言え、凄いなあの一言。正に「エース中のエース」と言えましょう。


「他のチームで投げていたら、もっともっと勝ち星を積み上げていただろうに・・・。」と感じてしまう“悲運の投手”というのも、確かに居ますよね。セ・リーグで言えば大洋ホエールズの平松政次投手やスワローズの松岡弘投手なんかは、そんな感じがします。
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記事ご紹介、ありがとうございます (ハムぞー)
2011-05-29 17:37:09
既にご存知かと思いますが
今日日曜日のタケカツ投手、
7回無失点に抑え、見事勝ち投手に

「こうなったら、日本記録を作ってやる」と
冗談交じりにコメントした彼にも、久々の勝ち星が。

しかしスコアは1-0、
援護は最低限でした・・・・
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