
非常に怖がりな人間なので、遊園地でも御化け屋敷の類いが大の苦手(絶叫マシンは大好きなのだが。)。好んで御化け屋敷に入る人間の気持ちが理解出来ないのだが、でも所謂"ホラー漫画"は、子供の頃良く読んでいた。好きだった漫画家はつのだじろう氏や古賀新一氏、日野日出志氏、そして楳図かずお氏だ。
【「恐怖新聞」】
【「エコエコアザラク」】
【「地獄変」】
【「赤んぼ少女」】
ホラー漫画を多く描き乍ら、「まことちゃん」という破天荒なギャグ漫画でも一世を風靡した楳図かずお氏。「グワシ」や「サバラ」、「・・・なのら」、「マッチョメ マッチョメ」、「ゲゲッ」、「ギョエー」等のまことちゃん語を、当時真似した子供は少なく無かった。
赤と白のボーダー・シャツを着て、「グワシ!」や「サバラ!」と叫んでポーズを取っていた楳図氏。ホラー漫画の描き手というイメージとは程遠い、気さくなギャグ漫画家という先生だった。
【楳図かずお氏】
そんな楳図氏の訃報。今年7月に自宅で倒れて病院に搬送され、末期の胃癌と判明。手術はせずに、9月から都内のホスピスでターミナルケアを受けていたが、先月28日に胃癌にて88歳で亡くなられたと言う。
「へび少女」、「赤んぼ少女」、「猫目小僧」【動画】、「おろち」、「漂流教室」、「まことちゃん」は、特に夢中になって読んだ楳図作品。ホラー漫画にはゾクゾクさせられ、ギャグ漫画には大笑いさせて貰った。
【「へび少女」】
【「猫目小僧」】
【「おろち」】
【「漂流教室」】
【「まことちゃん」】
手塚治虫氏に憧れて、漫画の世界に飛び込んだ楳図氏。真偽の程は不明だが、「手塚氏が亡くなった際、街中を泣き乍ら歩いている楳図氏を見掛けた。」という話を聞いた。楳図氏らしいエピソード。
手塚氏に憧れて漫画の世界に飛び込んだ"第1世代の漫画家達"が次々と鬼籍に入り、遂に楳図氏も。とても寂しいが、湿っぽい事が嫌いだった彼だからこそ、「サバラ!!」の言葉で送り出したい。