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「巨人村田修一が自由契約、鹿取GM若返りへ苦渋決断」(10月13日、日刊スポーツ)
巨人は13日、村田修一内野手(36歳)を自由契約にすると発表した。今後は、新天地でのプレーを目指して行く事が濃厚になった。
村田は2011年オフにFAで横浜(現DeNA)から巨人入り。移籍初年度の2012年に第76代4番打者を務め、2013年秋には選手会長にも就任した。今季は118試合に出場して打率2割6分2厘、14本塁打、58打点。前半戦は代打出場が大半だった為、規定打席には到達しなかった。
今季は通算350本塁打や、1年目から15年連続となる2桁本塁打等を達成。来季は、残り135に迫った通算2,000安打の達成が掛かってている。
鹿取GMは「未だ充分な戦力となる選手ですが、チームの若返りを図る為に、苦渋の決断をしました。FAでは補償が発生する。自由契約の方が、選択肢が広がる。此れだけの貢献をしてくれた選手に、せめてもの誠意です。」と説明した。
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村田選手が自由契約となったというニュースには驚かされたけれど、一方で“こうなる予感”というのも在った。と言うのも、代打出場が大半だった今季前半、ジャイアンツ選手を取り上げる某番組の中で、代打出場が多い事に付いて問われた村田選手が、「身体は全く問題無いんですけど、何故かスタメン起用されないんですよねえ。」といった趣旨の発言を、首脳陣が居るで在ろう方向に向かって、2度口にしていたのだ。ニヤッと笑って冗談めかした言い方では在ったけれど、此の手の発言を“首脳陣批判”と捉え、厳しい処分をして来たジャイアンツ。質問したジャイアンツOBもそういう“歴史”を知っているからで在ろうか、慌てて遮る様な発言をしていたのが印象的だった。「高橋由伸監督と、上手く行っていないのかなあ?今オフ、チームを出される事にならなければ良いが・・・。」と懸念していたのだが・・・。
NPBにFAが導入されたのは1993年オフで、今年で24年を迎えた。此方に紹介されている様に、FAでジャイアンツに移籍した選手は、昨年迄で合計23人居るが、村田選手はジャイアンツに多大な貢献をしてくれた選手の1人と思っている。確かに今季は不満足な結果に終わったけれど、守備は上手いし、其れに後半戦では大事な所で少なからず打ってくれた印象が在る。なので、自由契約というのは、正直残念な気持ち。
プロは厳しい世界。結果を残せば大きな見返りを得られるけれど、駄目だったらあっさりと首を切られる様なドライさが在る。高橋監督との関係性は別にして、「守るポジションが無い。」というのに加え、「若返りを図りたい。」という理由から、自由契約の決断をしたジャイアンツを理解出来ない訳では無いけれど、何ともモヤモヤ感が残る。
ジャイアンツの選手会長は此れ迄19人が務めて来たが、生え抜き以外となると村田選手だけ。そういう意味では、「ジャイアンツが、彼を大事にして来なかった。」とは言えないのだけれど、「チームの若返りを図る。」という鹿取GMの言葉が本当ならば、(大好きな選手の1人では在るけれど)内海哲也投手を自由契約にすべきだろう。年齢的に村田選手とそんなに変わらず、今季を含めた過去3年間の成績は「13勝14敗」と、今季だけ成績が揮わなかった村田選手よりもチームへの貢献度は低いと思う。
上で書いた様に、プロは厳しさが在って当然。其れは判っているのだが、ジャイアンツ・ファンの自分で在っても、「此のチームの“外様”に対する冷たさ。」を残念だし、「こういう冷たさが、他チームのファンからは嫌われるのだろうな。」と思ったりする。
FAでジャイアンツに移籍した合計23人の内、(今オフも含め)引退した選手は16人。内、ジャイアンツで引退する事となったのは川口和久氏、片岡治大氏、相川亮二氏、そして金城龍彦氏の4人だけ。詰まり、4分の1しか居ないのだ。今回、自由契約になった村田選手は別のチームに移籍するだろうし、移籍した後に再びジャイアンツに戻り、そしてジャイアンツで引退するという可能性は先ず無い事を考えると、「FAでジャイアンツに移籍し、そしてジャイアンツで引退する選手の割合。」は4分の1以下になるだろう。他チームの割合がどうかは判らないので、此の割合が高いのか低いかは断言出来ないけれど、他チームファンからすると「ジャイアンツって、選手を使い捨てるチーム。」という印象が強くなる事だろう。
村田選手、ジャイアンツでの6年間、多大な貢献をしてくれて有り難う。新天地では、ジャイアンツを見返す大活躍を!!