海外に行ったのは、全部で28回。ビジネス目的の方が多く、其の場合の滞在期間は3~4週間/回といった感じ。プライヴェート目的も含め、全渡航時に必ずして来たのは、海外旅行傷害保険を掛ける事。幸いにして現地で病気になった事が無く、其の点では保険の世話になった事は無いのだが、ホテル内に置いていたスーツケースの鍵が(恐らくはホテルのスタッフによって。)壊された際、特約で付けていた「携行品損害」が適用され、保険で新しいスーツケースを購入する事が出来た。保険適用は其の1度だけだが、「掛けていて良かった。」と思ったもの。
10月12日付けの夕刊フジの「らんきんぐワールド」という欄では、海外旅行傷害保険が取り上げられていた。JTB系列のジェイアイ傷害火災保険が毎夏発表している「海外旅行保険事故データ」によると、2016年は事故発生率が3.40%で、補償項目別の数では「1位:治療・救援費用、2位:携行品損害、3位:旅行事故緊急費」だったと言う。特徴としては、300万円以上の高額医療費用事故が世界各地で発生し、65歳以上が半数を占めていたとか。
2016年の最高額はチャーター機による医療搬送というのも在って、カナダで適用された3,890万円。又、イギリスで虫垂炎にて13日間入院してて741万円、イタリアでホテルの風呂で転んで骨折した際の治療費578万円が、保険適用されたというケースも。
「国民皆保険制度が敷かれている日本とは異なり、海外では一寸した治療でも高額な費用を請求されたりするので、渡航時には必ず海外旅行傷害保険を掛けた方が良い。」と良く言われているが、改めて「其の通りだな。」と思う。(自分は海外で病気や怪我にて治療を受けた事は無いが、仕事で一緒に行った人間が病気で入院した事が在り、「海外旅行傷害保険に入っていた事で、大いに助かった。」と言っていた。)
因みに、保険ショップの「保険クリニック」の調べによると、海外旅行傷害保険の加入率は74%なのだとか。もう少し高いと思っていたので、意外な感じはするのだけれど、補償内容等を良く確認しておかないと、適用されないケースも在ったりするから御用心。「今年の春先、台湾から沖縄観光に来た妊婦が早産した際、『出産は海外旅行傷害保険の補償外。』という事で、600万円以上が自己負担となった。」と大きく報じられていたのは、記憶に新しい所。