報じる事自体を否定はしないけれど

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「モーニングバード！」（９日・朝日）　【７６歳、女性】

冒頭、「今日は総選挙ですね。」と言うので「何処の国の事？」と思ったらアイドル・グループに関する事で、直ぐテレビを切った。翌日は、其の結果発表。コメンテーターが「良く判らない。」と言うと、司会者が「判る様にして上げます。」等と燥いでいて、又してもテレビを切った。こんな情報を全ての視聴者が喜ぶと考えているのか。情報番組は何を目指しているのか。

 

「アイドル・グループの“総選挙”の報道」　【４５歳、女性】

各局殆どの情報系ワイド・ショーが此の話題を取り上げていた。ファンにとっては重大な関心事かもしれないが、恰も“国民的行事”の如く持ち上げる姿勢には、ワイド・ショーとはいえ、メディアとして大きな疑問を感じる。

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東京新聞（６月１５日付け）の読者投稿欄に寄せられていた意見だ。６日に行われた「第３回ＡＫＢ選抜総選挙」の様子を、狂騒的に取り上げていたマスメディアには自分も呆れてしまった。其の性格上から、スポーツ紙やワイド・ショーで此の話題を取り上げるのは理解出来る。でもニュース番組で大々的に取り上げていたのは、何とも言えない違和感が。

 

東日本大震災発生から１ヶ月一寸過ぎた頃、「有名人カップルの入籍を、マスメディアが大々的に取り上げている事に不思議さを感じた。」という記事を書いた。唯、不思議さを感じはしたが、「３月１１日以前の生活」を取り戻して行く事“も”大事な事と思うので、こういう報道が必ずしも悪いとは感じなかった。今回の総選挙の話題も、報じる事は決して悪い事では無い。しかし、其の報じ方には疑問を感じざるを得ない。「緊急速報的な報じ方」をした局も在った様で、流石に其処迄行ってしまうと「馬鹿騒ぎ」と言われても仕方無いだろう。

 

政治に関する報道にも、此の手の馬鹿騒ぎ的なスタンスを感じてしまうメディアが少なく無い。馬鹿騒ぎするマスメディアに、我々国民が感化されてしまったのか？それとも其の程度の国民だからこそ、こんなマスメディアになってしまったのか？「卵が先か、鶏が先か」と同様の論争になってしまうが、未曽有の大震災から未だ３ヶ月一寸しか経っていないというのに、あらゆる面で馬鹿騒ぎ的な報じ方をしている我が国のマスメディアを、海外の諸国はどう見ているのだろうか？「どんなに辛い状況でも、前向きさを忘れない国民性。」なんぞと、好意的な見方をしてくれている・・・訳は無いだろうけれど。